平成2770日目

平成8年8月8日(木)

1996/08/08

【菅直人厚相】O-157カイワレ問題「冷静な対応を」

病原性大腸菌O-157問題で衆院厚生委員会は8日、菅直人厚相らが出席し、集中審議した。

菅厚相は大阪府堺市などの食中毒について「総合的に勘案すればカイワレ大根が原因食材である可能性も否定できないと考えられる」とあらためて指摘したが、同府羽曳野市の業者のカイワレ大根が原因食材の可能性があると発表したことについては「断定ではないが(特定の業者について)調査を続ける必要があるので、あえて発表した。同業者は出荷を自主的に止めており、いま市場に出回っているカイワレ大根に危険はない」と消費者らに冷静な対応を求めた。

また、厚生省の小野昭雄・生活衛生局長は「どう調理すれば安全に食べられるのか、研究を進めており、できるだけ早く結論を得て、公表したい」と述べた。O-157問題で国会の集中審議は2日の参院厚生委員会に続いて二度目。

O-157を原因とする「腸管出血性大腸菌感染症」が6日に伝染病に指定されたことに加え、7日には厚生省が、最大の被害を出した大阪府堺市の集団食中毒の感染源として羽曳野市の業者が生産したカイワレ大根の可能性があることを公表。生産者や消費者に波紋が広がっている。

感染源については、おかかサラダや生の牛レバーが判明していたが、最大の集団被害を出した大阪府堺市で原因食材の可能性のある食品が初めて浮上。カイワレ大根が感染源といえるのかどうか、今後の厚生省や大阪府の調査に注目が集まっている。

指定伝染病の予防措置の適用について厚生省は「人権に配慮し最小限にとどめる」としており、今回の指定ではこれまでのポリオやラッサ熱と異なり、隔離などの措置は含まれていない。

菅厚相は参院での集中審議で、子供のいじめ問題などについて「過剰な反応」としており、最大の被害を出した大阪府堺市も「人権問題対策プロジェクトチーム」を設置し、対策に乗り出している。《共同通信》



【第78回全国高校野球選手権大会】開幕

第78回全国高校野球選手権大会は8日、甲子園球場で開幕。開会式に続いて1回戦3試合を行い、東筑(福岡)、倉敷工(岡山)、福井商(福井)が、いずれも完封勝ちで2回戦に進んだ。開幕から3試合連続の完封は24年ぶり。

東筑は三回にエース石田が自ら適時二塁打して先制し、五回に1点を追加。バックの堅い守りにも助けられた石田がこの2点を守り切った。倉敷工は長短14安打で大量9点を奪い、エース中原が12奪三振の力投で中越(新潟)を封じ、夏の甲子園28年ぶりの勝利を挙げた。今春の選抜大会に続く開幕戦登場の福井商は、先発の右腕亀谷が弘前実(青森)に連打を許さず6−0で快勝。第2日の9日は午前8時半から1回戦4試合を行う。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・梶山静六官房長官は8日、山梨県富士吉田市で開かれた日経連のセミナーで講演。水泳の飛び込みの経験を引き合いに「飛び込み台に上がるとプールが小さく見える。小選挙区はたった一人しか通らない小さなプール。飛び込む勇気がなくて(飛び込み台の上を)出たり入ったりしている」と政治家全体が衆院解散・総選挙の決断ができない状況を説明した。「私は番頭なので政局の話は首相に聞いてください」と解散の時期についてはけむに巻いたが、飛び込み台の上の首相の背中を押すのは梶山氏?

○・・・自民党の山崎拓政調会長と山中貞則衆院議員がこの日、別々の用件で訪れた首相官邸の玄関でばったり会ってお互いに驚きの表情。官邸を出ようとした山中氏が「どうぞお入りください」と道を譲ったのに対し、到着したばかりの山崎氏も一歩引いて「お先に(どうぞ)」。「おれを遠ざけるのか」と突っ込む山中氏に、山崎氏は「尊敬する先輩の影を踏まず、ですから」とかわしたが、反執行部を掲げる「檄に呼応する会」の山中氏に、山崎氏の腰が引けていたとの声も。《共同通信》

【新進党】新幹事長に西岡武夫氏

新進党の小沢一郎党首は8日、新三役に西岡武夫幹事長、神崎武法総務会長、野田毅政審会長を起用、国会運営のかなめには中野寛成国対委員長を決めた。

小沢党首を本部長とする総選挙対策本部も発足、首相経験者3氏は羽田孜元首相が顧問兼本部長代理、細川護熙、海部俊樹両元首相が顧問に就任。前三役は、米沢隆前幹事長、渡部恒三前総務会長が副党首、愛知和男前政審会長は総選挙対策本部事務総長にそれぞれ起用された。《共同通信》



8月8日のできごと