平成2764日目

平成8年8月2日(金)

1996/08/02

【日米半導体交渉】決着

カナダ・バンクーバーで開かれていた日米半導体交渉は2日朝(日本時間同日夜)、塚原俊平通産相とバーシェフスキ米通商代表代行による閣僚級協議で合意、共同声明を発表した。

最大の焦点として残されていた日本市場での外国系半導体の占有率(シェア)調査をめぐっては、米国が従来方式での調査と政府による保証を求めるこれまでの強硬な要求を最終段階で取り下げ、大幅に譲歩した。

新たな合意は政府がシェアを保証する管理貿易的な性格を排除。日本の民間が抵抗していた資本国籍主義によるシェア調査もやめ、これまでの二国間協定から官民それぞれの多国間の枠組みへの移行を確認するなど「ぼぼ日本側に沿った決着」(通産省筋)となった。ハイテク製品を支える半導体産業は通商摩擦にもまれた不幸な時代を終え、新たな時代を迎える。

記者会見した塚原通産相は「世界のルールに基づいた常識的な結果だ。管理貿易のかけらも感じられない合意だ」と交渉の成果を強調した。バーシェフスキ代表代行も「首脳会談の合意を誠実に実行できた」と強調した。《共同通信》



【菅直人厚相】O-157「対応に問題」

全国に被害が広がっている病原性大腸菌「O-157」問題で参院厚生委員会は2日、集中審議を行った。菅直人厚相はこれまでの厚生省の対応について「必ずしも迅速、的確な指示が出せなかったとの指摘は重く受け止めなければならない」と一部に問題のあったことを認めた。

一方で、全面見直しを進めている伝染病予防法について「平成10年の通常国会をめどに準備していたが場合によっては早い時期の改正を考えなければいけないのではないか」と作業の前倒しを示唆、感染症対策に取り組む姿勢を示した。

O-157問題で国会の集中審議は初めて。衆院厚生委も8日に審議する。《共同通信》

【さきがけ・鳩山由紀夫代表幹事】「臨時国会前に新党」

新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事は2日午後、日本記者クラブで会見し、新党の結成時期について「臨時国会前にそれなりの姿を見せなくてはならない。新党ないし、新党準備会的な姿だ」と述べ、10月ごろとみられる臨時国会の召集前に、事実上、新党を旗揚げしたい意向を明らかにした。

さきがけ以外からの新党参加メンバーについては「社民党では『リベラル96』や『創志回』が中心で横路孝弘氏(前北海道知事)、海江田万里氏(市民リーグ代表)も加わっていただく」と表明。さらに「新進党の同士にも協力を求めていく」として、船田元氏や鳩山邦夫氏にも参加を働き掛けていくことを明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は2日、公務をまったく入れずにこの夏2度目の「平日休暇」を取った。午前中は「今まで履いていたのがクチャクチャになったから」と、靴を買いに夫人とともにデパートへ。「今日は妻というスポンサーをつかまえたからね」と、中南米歴訪に備えて靴下も購入した。平成9年度予算のシーリングでは3000億円の経済構造改革特別措置を官邸主導で拡充、大きな財布を手にした首相だが、家庭ではやっぱり「奥さん主導」?

○・・・新進党の二階俊博選対局長はこの日、国会内で記者会見して次期衆院選の公認発表。「各選挙区での空白はつくらない」と全選挙区での擁立方針を打ち上げた。さらに「自民党幹事長は220−230と言っているのだから、戦わずして敗北宣言だ。新進党は単独過半数を目指す」と、加藤紘一幹事長の予測を取り上げて自信を見せたが、ふたを開ければ新進党の現状は公認、推薦合わせて235人止まり。自民党の274人に比べれば皮算用の観がありあり。《共同通信》

【普天間移設問題】米、嘉手納統合案を拒否

日米両政府は2日、外務省で、沖縄米軍基地縮小を話し合う「特別行動委員会」(SACO)の作業グループ会合(審議官級)を開き、普天間飛行場返還に伴う代替ヘリポート建設問題を中心に協議したが、米側は嘉手納飛行場へのヘリポート統合案について「安全面、騒音を含む運用面で問題は非常に大きい。解決策はなかなか考えにくい」と正式に表明、強い難色を示した。

米側は、嘉手納飛行場を利用する戦闘機とヘリコプターの飛行高度や速度の違い、那覇空港を離着陸する民間機の飛行ルートと重なることなど安全面の問題点を具体的に指摘。さらに騒音問題で住民感情がさらに悪化することに懸念を示すなどしており、事実上の拒否回答ともいえる。このため日本側が提案した嘉手納への統合実現は極めて厳しい見通しとなった。

日本側は、沖縄県の関係者にとって嘉手納飛行場への統合が最も受け入れやすい条件だとみていることを説明、「本当に解決策がないか引き続き検討してほしい」となお再考を求めた。

米側は9月上旬に東京で開く次回会合までに、滑走路の長さを含め普天間代替ヘリポートの規模について提示する方針を表明。日米双方は米側のデータを基に再協議することを確認した。ただ当初有力候補地だった嘉手納弾薬庫地区を環境問題で断念した上に、嘉手納飛行場に米側が難色を表明、残る候補地のキャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブへの移設も地元の反対が強いため、協議の難航は必至だ。《共同通信》

【アトランタ五輪】日本、メダルラッシュ

第26回夏季オリンピック・アトランタ大会第15日の2日、日本とキューバが優勝を争った野球はキューバが13−9で圧勝し、日本の金メダル獲得はならなかった。日本はバルセロナ大会の銅に続くメダル獲得となった。

レスリングフリースタイル74キロ級では太田拓弥(茨城・霞ヶ浦高教)が銅メダルを獲得。レスリングは今大会初のメダルで、1952年ヘルシンキ大会以来、戦後の五輪で守り続けて行きた日本のメダル獲得の歴史を辛うじて守った。

シンクロナイズドスイミングの日本は米国、カナダに次いで3位に入り、4大会連続の銅メダルを獲得した。《共同通信》



8月2日のできごと