平成2752日目

平成8年7月21日(日)

1996/07/21

【岡山県知事選】江田五月氏が出馬表明

新進党の江田五月衆院議員(55)は21日、岡山市内で記者会見し、10月末の岡山県知事選に出馬することを正式に表明した。江田氏は新進党を離党し、社民連や連合、公明などの支援を受けて無所属で立候補。自民党が擁立した石井正弘・前建設省官房審議官(50)と事実上の一騎打ちで、橋本龍太郎首相のおひざ元の知事選が「自民対非自民」で争われる構図となった。

江田氏は、固辞の姿勢から一転、出馬を決意した理由について「県民からの強い要請があり、政治家として支持者、支援団体のみなさんの願いとかけ離れた結論を出すことはできない」と説明。「出馬の最大の動機は、陳腐かもしれないが、やはり郷土愛だ」と述べた。

中央で自民党と連立政福を組む社民党は、今後、江田氏と政策協定を結び、推薦の方向で党内調整を進める。また江田氏が出馬を予定していた衆院岡山2区には、同党を中心に新人の擁立を急ぐ。

江田氏は故江田三郎・元社会党書記長の長男。裁判官から昭和52年の参院選で当選し政界入り。衆院に移り、旧社民連代表、科学技術庁長官、旧日本新党副代表などを歴任した。現在4期目で、新進党「明日の内閣」労働・雇用相を務めている。

新進党の江田五月衆院議員が21日、橋本龍太郎首相のおひざ元である岡山知事選への出馬を正式表明したことで、「自民対新進・社民」という、中央の与野党の枠組みとは異なる「ねじれ選挙」が確定的となり、与党内に深刻なきしみが生じ始めている。

自民党から出馬する石井正弘前建設省官房審議官の擁立作業が橋本首相主導で行われ、「与党内で何の事前調整もしていなかったようだ」(自民党幹部)といわれる首相の「根回し不足」が社民党の不信感を招いたためだ。このため与党内からは「首相は自民党単政権時代の感覚でいる。それでは、連立政権は維持できない」(幹部)という声さえ出始めている。

一方、新進党は「江田氏は知名度もあり、首相のおひざ元で勝利すれば、総選挙に弾みがつく」(幹部)と強気の構えだ。 江田氏の出馬の動きが表面化した7月10日、驚いた首相は社民党の村山富市党首に電話し、自民党への協力を要請。佐藤観樹幹事長らに対しても自民党幹部が「江田支援」を見合わせるよう求めた。

だが社民党内には「政界再編の過渡期でもあり、新進と組むのもやむを得ない」(幹部)との声も根強く、現地の対応を黙認した。社民党岡山県連が、江田氏を支援することで次期総選挙で議席確保を狙っていることも「ねじれ回避」を困難にしている。《共同通信》



【大相撲名古屋場所千秋楽】横綱貴乃花関、14度目の優勝

大相撲名古屋場所千秋楽(21日・愛知県体育館)相星決戦となった結びの両横綱の一番で貴乃花が曙を倒し、13勝2敗で3場所連続14度目の優勝を果たした。貴乃花は曙の突っ張りを封じて、右四つからの寄りで快勝した。二子山部屋勢の優勝は8場所連続となる。

2敗で並んでいた大関貴ノ浪は関脇魁皇に押し出されて脱落。魁皇は10勝5敗で来場所に大関昇進の望みをつないだ。大関同士の対戦は武蔵丸が若乃花を寄り切って、ともに10勝5敗。小結旭豊は負け越した。

三賞は殊勲が魁皇と平幕琴の若の2力士、敢闘は小結貴闘力が受賞、技能は該当者がなかった。十両は11勝4敗の優勝決定戦となり、大善が若翔洋に勝って2度目の優勝。秋場所は9月8日から東京・両国国技館で開催される。《共同通信》

【サッカー五輪予選リーグ】日本1-0ブラジル

第26回夏季オリンピック・アトランタ大会第3日は21日、28年ぶりに五輪の舞台を踏んだサッカー男子の日本が、予選リーグ初戦で優勝候補筆頭のブラジルを1−0で破る歴史的勝利を挙げた。

Jリーグで活躍する若手プロ集団の日本は後半27分、伊東輝悦(清水エスパルス)が先制ゴール。GK川口能活(横浜マリノス)を中心にした堅い守りで1994年ワールドカップ優勝メンバーも加わったブラジルの反撃をしのぎ切った。《共同通信》

【アトランタ五輪・柔道】田辺陽子選手が銀

田辺陽子選手(30)が待望のメダルを日本にもたらした。21日行われたアトランタ五輪女子柔道72キロ級での「銀」。バルセロナで金を逃し、いったんは引退、2年のブランクを乗り越えて上がった表彰台。結果は同じ銀だったが、田辺選手は「楽しく柔道ができた」と晴れやかな表情を見せた。

スタンドからは日本選手第一号のメダルに「よくやった」と大歓声が上がり、暗いムードが漂っていた柔道陣にも光が差し込んだ。《読売新聞》

【プロ野球オールスターゲーム第2戦】全パ7−3全セ

プロ野球のサンヨー・オールスターゲーム第2戦、全パー全セは21日、東京ドームで行われ、全パが六回に清原(西武)の走者一掃の二塁打で逆転し連勝した

。1点を追う全パは六回、ガルベス(巨人)を無死満塁と攻め、清原が左中間フェンス直撃の二塁打を放って逆転した。

先発の伊良部(ロッテ)と斎藤雅(巨人)はそろって3回を無安打無四球。伊良部は5三振を奪った。九回二死からはイチロー(オリックス)が登板。ファンサービスの狙いだったが、さい配は物議を醸した。《共同通信》

イチローの登板をめぐり、波紋が広がった。ファンサービスを重視する全パの仰木監督と「格式」を重んじる全セの野村監督の考え方の相違が試合後のベンチに「冷戦状態」をもたらした。九回表二死無走者。グラウンドに歩み出た仰木監督が右翼へ向かって手招きをした。イチローがマウンドに。「打つのも走塁も守備も素晴らしい。そのイチローを投手として一度、登板させたかったんだ」とは仰木監督で、かくして「イチロー投手」が実現した。

打者は松井。野村監督は松井に打席に立つかどうかを確認し、松井は「嫌です」と答えている。「(松井が)打てば愛きょうかもしれないが、打ち取られたら、どうだろう」と野村監督は松井の心境を思いやる。

全セ・ナインからも仰木さい配に非難の声が上がった。古田は「正直言って、しらけた。僕は反対。お祭り騒ぎと言われるけど、遊びでやっているわけではない」と厳しい口調で、オマリーも「オールスターはハードにプレーするところ」と言った。「格式の高い舞台を冒とくしたと解釈した。非常識をやってもらったら、困る」と怒りをあらわにする野村監督は高津を代打におくった。「ベースから離れて立て。バットを振らなくていい」と指示したという。

もっとも、超満員の観客のボルテージがこの日最高に盛り上がったのはこの場だったことは事実だ。高津を遊ゴロに取ったイチローは「ファンの皆さんにも喜んでもらえてよかった。緊張しましたよ」と笑顔で話し、仰木監督も「松井であればもっとよかったが、高津でもあの大歓声。よかったんじゃないかな」と満足そう。両陣営の表情はあまりにも対照的だった。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】補正予算要望への言及避ける

橋本首相は21日、松山市で行われた自民党愛媛県連主催の政経文化パーティーに出席し、約30分間講演した。首相は、沖縄の米軍基地移設問題には、「沖縄の方々の苦しみを少しでも取り除いていく努力をする」と、これまでの発言を繰り返すにとどまり、地元関係者らが要望した補正予算についても言及を避けた。

「景気回復を本物にするため、思い切った補正を」(伊賀貞雪知事)、「渇水に悩んでいる。ダムをよろしく」(越智伊平自民党愛媛県連会長)。パーティーでは、地元関係者が歓迎のあいさつで、地元プロジェクトや、公共予算を盛り込んだ補正予算を求める声が相次いだ。《読売新聞》



7月21日のできごと