平成2743日目

平成8年7月12日(金)

1996/07/12

【英皇太子夫妻】離婚決定

英バッキンガム宮殿は12日、チャールズ皇太子(47)とダイアナ妃(35)が離婚条件で最終合意したと発表した。双方の弁護士によると、15日に裁判所に離婚を申請し、8月28月に法的に離婚が成立する。

1981年7月29日に結婚後、80年代後半から続いた仲たがいやダブル不倫告白などで英王室の権威を揺さぶり続けた「世紀の結婚」は、15年で幕を閉じることになった。

財産分与など離婚条件の詳細は、最終合意の「口止め条項」により明らかにされていないが、英各紙によると、少なくとも1500万ポンド(約25億5000万円)とみられている。

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バッキンガム宮殿の声明はダイアナ妃に①「プリンセス・オブ・ウェールズ」の称号②ウィリアム、ヘンリー両王子との面会権③ケンジントン宮殿への居住権−などが認められるとしている。

最大の懸案だった財産分与に関しては、分割払いを主張するチャールズ皇太子側と一括払いに固執するダイアナ妃側が対立していたが、最終的に皇太子側が譲歩する形で一括払いするものとみられる。

高位の王族に与えられる敬称「ハー・ロイヤル・ハイネス」(殿下)は、エリザベス女王の意向ではく奪されることになった。また皇太子妃の称号「ザ・プリンセス・オブ・ウェールズ」も使えなくなる。ダイアナ妃は再婚するまでは「ダイアナ、プリンセス・オブ・ウェールズ」と呼ばれる。《共同通信》



【大相撲名古屋場所】6日目

大相撲名古屋場所6日目(12日・愛知県体育館)全勝の横綱曙と大関武蔵丸に土がつく波乱の土俵となった。曙はよく攻めながら琴の若に突き倒された。琴の若は貴乃花戦に続く金星獲得で、平幕力士が1場所で2横綱を倒したのは昨年九州場所の土佐ノ海以来。武蔵丸は小結貴闘力に引き落とされた。土佐ノ海を豪快に寄り切った大関貴ノ浪と平幕の肥後ノ海の2人が6戦全勝となった。

関脇武双山は、小結旭豊の上手投げに屈し2連敗、場所後の大関昇進は苦しくなった。横綱貴乃花は蒼樹山を寄り切り1敗を堅持。関脇魁皇も1敗を保った。若乃花は連敗を免れ3勝3敗。十両は大飛翔、若翔洋、旭里の3人が5勝1敗でトップに並んでいる。《共同通信》

【彩りとやま緑化祭’96】開幕

「まち・ひと・くらし花ある人を育てる緑」をテーマにした花と緑の祭典「彩りとやま緑化祭’96」は12日、メーン会場の高岡古城公園と高岡おとぎの森公園で開幕した。高岡市民会館では秋篠宮ご夫妻をお迎えして開会式典が行われ、9月1日までの52日間にわたって多彩な催しが繰り広げられる。

午前10時から開かれた開会式典では、伴襄建設事務次官、中沖豊富山県知事が「自然と人間の共生を図りながら、人とまちと暮らしの素晴らしいかかわりを創造していくことを提言します」とあいさつした。高岡市内の児童による都市緑化宣言に続いて、秋篠宮殿下が「都市緑化祭を契機として都市緑化の推進の輪が全国に広がることを願います」と言葉を述べられた。

この日は朝から久しぶりの青空が広がり、高岡古城公園会場小竹藪門などでオープニングセレモニーが盛大に行われ、県民が続々と入場した。

秋篠宮ご夫妻は緑化祭開会式典に先立ち、大改修を終えたばかりの高岡市の瑞龍寺を見学された。四津谷道昭住職の先導で山門や法堂などを回られ、荘厳な江戸初期の寺院建築をご覧になった。午後はおとぎの森公園で記念植樹され、富山空港からお帰りになる。《北國新聞》

【新進党、公明】衆院選協力で意見交換

新進党の小沢党首ら幹部は12日、東京・赤坂の党本部で、次期衆院選の選挙協力について、友党関係にある公明に藤井富雄代表らと意見交換した。この意見交換会は新進党側から申し入れたもので、小沢氏のほか、米沢幹事長、羽田、細川元首相らが同席した。

藤井氏は「地方組織は新進党に不安を持っている。分裂するとかしないとか言われると、新進党を応援したくても応援できない」と、新進党が結束するよう求めた。

これに対し、小沢氏は「不徳の致すところだ。心配をかけているが、期待にこたえたい」と述べた。羽田氏は「現場で一生懸命戦っている人におわびする」と述べ、細川氏も「次期衆院選は歴史的な勝負になる。一生懸命戦いたい」と同調した。

新進党は次期衆院選に向けた政策を8月中に取りまとめるほか、今月中には広報体制などの具体的方針を打ち出す方針。今後はこうした点で公明と連絡を取り合い、選挙区情勢の分析なども協力して行う。《読売新聞》

【橋本龍太郎首相】沖縄県・大田知事を提訴

橋本龍太郎首相は12日午後、沖縄の米軍楚辺通信所の一部用地強制使用問題で、裁決申請書の公告・縦覧代行を拒否している大田昌秀沖縄県知事を相手取り、職務執行命令を求める訴訟を福岡高裁那覇支部に起こした。

米軍用地の強制使用手続きをめぐり、最高裁で審理中の代理署名訴訟に続いて再び裁判に発展したことで、国と県の立場の違いが一層鮮明になった。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は12日午後、都内のホテルで開かれたアトランタ五輪の日本代表選手団の壮行会に出席。大学時代、剣道部員だったスポーツ好きの首相は、役員のテーブルはそこそこに柔道選手団のテーブルで、女子柔道の田村亮子選手らと歓談。あいさつでも「剣道は残念ながらオリンピックにないが、自分なりに燃焼した」と仲間意識を強調。「コンディションを最善にもっていくよう努力し、晴れやかな顔で帰ってきてほしい」と激励、「その上でメダルが付けば言うことはありません」と笑わせた。年内の衆院解散・総選挙もうわされる中、首相の金メダルは?

○・・・新進党の船田元氏はこの日の講演で、過去3年間の政界について「小沢一郎新進党党首中心とした動きで、政界の太陽は小沢党首だけだった」と分析した。自身については「太陽の光を受けて反射しているだけ。小沢太陽の光の反射率が大きい」と謙そん。「自分の光で光らないと政治家はよくならない。鳩山(由紀夫)さんは自分の光で光ろうとしている。これからは私も自分の光で光っていこうと思っている」と脱小沢、をあらためて強調した。政界の惑星から恒星への変身宣言だが、世襲議員だけに七光からの脱却が先決との声も。《共同通信》

【安川加寿子さん】死去

日本音楽界の代表的指導者で、文化功労者のピアニスト安川加寿子さんが12日午前7時45分、東京都千代田区の病院で死去した。死因は急性心不全。74歳。神戸市出身。

日本におけるフランス派ピアノ演奏の代表者で、東京芸大、大阪音大各名誉教授。日本ショパン協会会長、日本ピアノ教育連盟会長も務めていた。

10歳でパリ国立音楽院に入学、ラザール・レビに師事し、首席で卒業した。さらにパリ国際婦人ピアノコンクールで1位となり、世界に名をはせた後、昭和14年に帰国。日本楽壇に華やかにデビューし、フランス系の、優雅な流れるような奏法で新風を吹き込んだ。

戦後の活躍も素晴らしく、ラベルやドビュッシーらのピアノ曲を次々と日本初演。その奏法は洗練され、品位を備えていた。また第一線を長く歩き続ける一方で、東京芸大教授として有能な音楽家を育てることにも力を尽くした。《共同通信》



7月12日のできごと