平成2739日目

1996/07/08

この日のできごと(何の日)

【全日空機ハイジャック事件】元行員に賠償命令

昨年6月、全日空機乗っ取り事件を起こした元信託銀行員K被告(54)=ハイジャック防止法違反の罪で函館地裁で公判中=に全日空が損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁の門口正人裁判長は8日「ハイジャックにより費用負担を余儀なくされた」として、被告に請求通り約5400万円の支払いを命じた。

判決によると、全日空側は乗っ取り機の乗客への運賃払い戻しや、函館空港離陸の10便が欠航したことによる減収、事故処理の社員の残業人件費などで損害を受けた。

K被告はハイジャックを起こしたことは全面的に認め、損害額については分からないとする答弁書を同地裁に提出していた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【大相撲名古屋場所】2日目

大相撲名古屋場所2日目(8日・愛知県体育館)大関若乃花が小結大翔鳳にいいところなく寄り倒され、2連敗となった。ほかの横綱、大関はいずれも2連勝。貴乃花は土佐ノ海を危なげなく突き出し、曙は小結旭豊を左四つから寄り切った。貴ノ浪は大至を決め出し、武蔵丸は浪之花を突き倒した。大関を目指す関脇武双山は右すくい投げで水戸泉に逆転勝ちして連勝したが、魁皇はもろ差しとなった琴錦の寄りに屈し1勝1敗となった。《共同通信》

【三菱自動車】2つの新技術

三菱自動車工業は8日、自動車の左右の後輪の回転の差をコンピューターで自動的に発生させ、カーブでの旋回性能を高める「アクティブ・ヨー・コントロール・システム」(AYC)と、急旋回で車がスピンするのを自動的に防ぐ「アクティブ・スタビリティ・コントロール・システム」(ASC)を開発したと発表した。

今秋発売する四輪駆動(4WD)の新型乗用車に二つのシステムを搭載する。それぞれの技術は内外の一部メーカーが実用化ないし実用化のめどをつけているが、二つの技術を同時に一つの車に装備するのは世界で初めてという。二つのシステムを装備した場合、価格は従来車に比べ10万円強高くなるという。《共同通信》

【鹿児島】輸血を拒否、主婦死亡

八正午ごろ、鹿児島県姶良町の沖約700メートルの鹿児島湾で、同町の主婦(28)ら家族3人の乗った力ヌーに、同県垂水市のはえ縄漁船(3.9トン)が衝突した。

鹿児島海上保安部などによると、海に投げ出された主婦はスクリューに巻き込まれて大けがをし同町内の病院に搬送されたが、宗教上の理由で本人と夫が輸血を拒否。点滴などの治療を受けた主婦は鹿児島市立病院に転送されたが、約4時間半後に出血多量などで死亡した。妊娠5カ月だったため胎児も死亡した。

この夫婦が信者となっている「エホバの証人」の教えでは、聖書に「血を避けなさい」とあるため輸血は認めていないという。

治療した鹿児島市立病院によると、数年前に同病院の倫理委員会がまとめた「本人が拒否した場合は輸血しない」との条項に基づき主治医が本人の意思を確認し、輸血は行わなかったという。《共同通信》

【北朝鮮・金正日書記】金日成主席追悼大会に姿

8日の平壌放送によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金日成主席死去2周年中央追悼大会が同日午前11時、同主席の遺体が安置されている平壌の「錦繍山記念宮殿」で行われ、金正日書記をはじめ党・政府幹部ら数万人が参加した。

同放送は、金正日書記を「国防委員会委員長兼人民軍最高司令官」の肩書きで紹介した。

大会では「金日成将軍の歌」の演奏に続いて、参加者が金主席を追悼し、黙とうした。《読売新聞》

【新進党・細川護熙元首相】行革本部長就任を拒否

新進党の細川元首相は8日、国会内で山岡賢次筆頭副幹事長と会い、山岡氏らの党行政改革本部長就任の打診に対し、「(政策決定の場として)『明日の内閣』があるのに、横からいろいろと言うのはよくない。そのようなポストを作る必要はない」と述べ、拒否した。

「行政本部長構想」は、細川氏に行政改革をめぐる党の政策づくりを任せることで、党内結束を図る狙いから浮上したもの。羽田元首相には、すでに小沢党首が「政治改革本部長」就任を要請している。《読売新聞》

【橋本龍太郎首相】ロシア・エリツィン大統領と電話会談

橋本龍太郎首相は8日午後、ロシアのエリツィン大統領と電話で会談し、再選に祝意を伝えるとともに「(今年10月の)国交回復40周年にふさわしい日ロ関係前進のため、2人で役割を果たしたい」と両国関係進展への双方の努力を強調した。両首脳は外相レベルでの平和条約締結交渉の活性化をあらためて確認した。

大統領は選挙でジュガーノフ共産党委員長に大差をつけたことについて「ロシアを共産主義時代から遠ざけた」と改革路線堅持の姿勢を強調。4月の日ロ首脳会談や先進国首脳会議の成果を踏まえ「両国は国際社会の多くの問題で立場が近い。両国間協力や平和条約の準備のため良い基礎となった」と述べ、首相の訪ロを重ねて招請した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は8日午後、自民党本部で開かれた旧小渕派議員の地元後援会会合に出席し「いつの日か小選挙区の選挙制度で戦う日があるが、(同議員を国会に)送ってもらえるようお願いする」と支援要請。続いて「皆さんも(岡山県)倉敷市に知り合いがいれば『橋本をよろしく』と言ってください」と抜かりなく付け加えて笑わせた。首相は「冗談はさておき」とあいさつを続けたが、こうした後後者の会合に顔を出すこと自体、「いつの日か」という衆院解散・総選挙が視野に入ってきた証拠?

○・・・共産党の志位和夫書記局長はこの日、東京都狛江市で共産党員の市長が誕生したことについて「狛江の特別な事情としては(前市長の)借金、とばくという途方もない事態への怒りだ」とまずは冷静な分析。さらに「共産党員が市長になってなぜ悪いのかという声が保守的な市民の中にも強まり、反共運動が通用しなくなった」と自信ものぞかせ、最後は「保守を含めた広範な方の共同が市政レベルで実ったのは新しい状況だ」と強調した。今回の市長選勝利の前にも、敗れはしたものの京都市長選、参院岐阜補選、埼玉県知事選などで健闘した実績があり、来るべき総選挙に向けてますます意気軒高といったところ。《共同通信》



7月8日 その日のできごと(何の日)