平成2740日目

1996/07/09

この日のできごと(何の日)

【橋本龍太郎首相】沖縄県知事に代行指示

橋本首相は9日午前、来年5月に使用期限が切れる沖縄の米軍嘉手納飛行場など11施設約2980人分の用地について、大田昌秀県知事に対し、19日までに強制使用に必要な公告・縦覧手続きを代行するよう指示する文書を郵送した。

これは、都道府県知事による公告・縦覧代行などの機関委任事務について、「主務閣僚(首相)の指揮監督を受ける」としている地方自治法150条に基づく措置。知事は指示に応じない見通しで、政府は翌週の22日にも、より拘束力が強い「勧告」に踏み切る方針を固めている。

政府は、使用期限が切れる楚辺通信所の一部用地と平行して、来年5月に使用期限が切れる12施設約3000人分の強制使用手続きを進めている。このうち、伊江村を除く9市町村が公告・縦覧手続きを拒否したため、政府は先月24日、9市町村にある11施設の用地について、大田知事に公告・縦覧代行を要請していた。《読売新聞》

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【大相撲名古屋場所】3日目

大相撲名古屋場所3日目(9日・愛知県体育館)横綱貴乃花が敗れる波乱があった。貴乃花は右上手、左前まわしを引いて寄ったが、琴の若の土俵際での左すくい投げに土俵に落ちた。琴の若は初金星を獲得。横綱曙は蒼樹山を押し出名古し3連勝。大関陣は順当勝ちした。若乃花は水戸泉を切り返しで破り、3連敗を免れ初日を出した。貴ノ浪は玉春日を寄り切り、武蔵丸も小結大翔鳳を寄り切ってともに全勝を守った。大関を目指す関脇武双山は浪之花を押し出し3連勝、魁皇は小結旭豊を押し出して2勝1敗とした。《共同通信》

【西武・渡辺久信投手】通算1500奪三振

西武3−4日本ハム◇9日◇東京ドーム

9日の日本ハム15回戦の三回、ブリトーから達成。プロ野球40人目。初奪三振は84年6月29日の日本ハム戦で五十嵐から。《共同通信》

日本ハムが延長十一回、サヨナラ勝ちした。それまで4打数無安打3三振のブリトーが一死、一二塁でバットを折りながら中前打した。《共同通信》

【米・レーク大統領補佐官】中国首脳と会談

中国訪問中のアンソニー・レーク安全保障問題担当米大統領補佐官は9日、北京市内で、江沢民・国家主席、李鵬首相、銭其琛外相、遅浩田・国防相らと相次いで会談した。

レーク補佐官同行筋によると、今後、21世紀に向け、世界的視野に立って米中協力関係を構築していくため、「向こう2、3年以内に両国首脳が国賓として相互訪問する」ことで合意した。訪問時期については「できれば来年後半を望む」(同筋)としている。

また、米中関係の継続的発展のため、今秋の米大統領選でクリントン大統領が再選された場合、まずアル・ゴア副大統領が来年、中国を訪問することで合意した。

さらに、年内の米中首脳会談を、9月のニューヨーク国連総会、11月のフィリピンでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)で行うことで合意した。《読売新聞》

【新進党】消費税問題追い風に

新進党の小沢一郎党首は9日夜、都内のホテルで首相経験者でつくる党最高諮問会議メンバーの海部俊樹、細川護熙、羽田孜の3氏と会談、次期総選挙に向けて「行政改革なき消費税引き上げ反対」との認識で一致した。

細川氏は消費税問題について「追い風になりそうだ。住専に税金つぎ込んでの税率引き上げに世論は厳しい。『行革なくしての増税反対』だけで党支持率は3%くらい上がる」と提起。海部、羽田氏も「住専に国民のもやもやがかかっている」と同調。この後、海部氏は記者団に「行革推進で一致した」と述べた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】CTBT交渉を加速

橋本龍太郎首相は9日午前、国際司法裁判所(ICJ)が核兵器使用が一般的には国際法上違法との判断を示したことについて「われわれの究極の目的は核兵器廃絶であり、包括的核実験禁止条約(CTBT)を早期に締結して核兵器をなくすのがベストだ。今回の判断はそういう動きを加速する。ICJの判断は重みを持つ」と述べ、今後のCTBT交渉などに良い影響を与えるとする認識を表明した。首相官邸で記者団に答えた。

これに関連して梶山静六官房長官は同日昼の記者会見で「人類に多大な惨禍をもたらしうる核兵器が二度と使用されることがあってはならず、核兵器のない世界を目指し現実的、着実な核軍縮努力を積み重ねていくことが重要だ」と述べ、核廃絶の立場を続ける立場を強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は9日、8月6日の広島市の原爆死没者慰霊式・平和祈念式への出席を決めたことについて「もともと(広島、長崎の)どちらも行きたい気持ちだった」と首相官邸で記者団に語り、ハト派ぶりをアピール。「エリツィン氏のロシア大統領就任式に先進7カ国(G7)閣僚が出席するということで心配していたが、6日はほぼ大丈夫だろうと判断した」と述べ、外交よりもヒロシマと言わんばかり。さらに「(大統領就任式が)9日ということになれば、それは嫌だけど…」と長崎での式典出席にも意欲を示した。連立政権の首相はハト派にしかず?

○・・・新進党の小沢一郎党首はこの日、宮城県塩釜市の支持者から手作りの模型帆船「小沢丸」を国会内でプレゼントされた。「日本のかじ取りをしてもらおう」との願いから半年かけて製作された力作で、小沢氏は「これをみんな自分で作ったの。こりゃまた大した立派なものだ」と感心しきり。「どこに置こうかな」と帆船を手に取って窓際に飾り、笑顔で支持者と一緒に写真に納まった。羽田孜氏支持グループとの確執などごたごたが続いているだけに、小沢氏は「地元の人がちゃんと祈ってくれている」と、やはり支持者が一番頼りなると言いたげだった。《共同通信》

【米・クリントン大統領】イスラエル・ネタニヤフ首相と会談

訪米中のネタニヤフ・イスラエル首相は9日、今後の中東和平の進め方をめぐりクリントン米大統領と会談、一連の治安強化策で合意したが、焦点のシリアとの和平交渉再開や、ヨルダン川西岸ヘブロンからのイスラエル軍撤退については具体的な日程を打ち出せず、和平プロセスの停滞は避けられない情勢となった。

会談では、これまで和平進展の阻害要因となってきたテロへの対策を目的とした両国合同委員会の初会合を月内に開くことや、イスラエルの治安強化のための早期警戒情報の供与で合意した。

その一方で、シリアとの和平交渉再開やヘブロンからのイスラエル軍撤退については「治安の側面を考慮しなければならない」(ネタニヤフ首相)として、「和平の進展がテロの減少につながる」としたペレス前イスラエル政権との相違が際立つ結果となった。

ネタニヤフ首相にとって今回の訪米は首相就任後、初めて。米国側は労働党のラビン、ペレス両政権が推進した和平プロセスを推進させたい意向だったが、会談では1993年のパレスチナ暫定自治宣言や95年の自治拡大協定を履行するとの原則を確認するにとどまった。《共同通信》



7月9日 その日のできごと(何の日)