平成2714日目

平成8年6月13日(木)

1996/06/13

【福岡空港ガルーダ航空機離陸事故】

13日午後0時8分ごろ、福岡市の福岡空港で、福岡発デンパサール(バリ島)経由ジャカルタ行きのインドネシアのガルーダ航空865便DC10=乗客260人、乗員15人=が離陸に失敗。滑走路をオーバーランし、空港フェンスを乗り越え空港外の緩衝地帯の草地に突っ込み炎上した。この事故で3人がやけどなどで死亡、108人が重軽傷を負った。

運輸省の現地対策本部と航空事故調査委員会は、離陸動作中にエンジン付近から出火、離陸を中止しようとしたが間に合わなかった可能性が高いとみて、調査員6人を現地に派遣、調査を始め、同夜ボイスレコーダーとフライトレコーダーを回収した。

福岡県警は機長ら乗員4人から事情を聴くとともに、14日朝から業務上過失致死傷の疑いで事故調査委員会と合同で事故機などの現場検証を行う。《共同通信》

福岡空港で13日、ガルーダ航空のDC10が離陸に失敗、炎上した事故について、運輸省航空局の専門家らは、事故機の垂直尾翼付け根部分にある第2エンジーンのカウリング(覆い)に穴が開いていることや、右主翼の第3エンジンから炎が上がったとの目撃証言があることから「離陸滑走中に内部が爆発的に破損するなど重大なエンジントラブルが起きた可能性が強い」と指摘している。

事故機と同型の米ゼネラル・エレクトリック社製CF6エンジンを搭載したDC10の同種事故・トラブルとしては、1989(平成元)年7月、米ユナイテッド航空機の第2エンジン内部が飛行中に破損、操縦不能となって不時着、112人の犠牲者を出した例や、91年4月、大韓航空機の第2エンジン内部が飛行中に破損した例などがある。

今回の事故について、航空局の専門家は「第2エンジンの破損状況を見る限り、衝撃など外部からの力で壊れたものではないようだ」との見方を示した。エンジン内部のファンブレード(先端部の回転羽根)など重要部品がカウリングを突き破って外部に飛び出したとみられるとしている。《共同通信》

福岡空港の事故現場では、ガルーダ機の焼け焦げるようなにおいが漂う中、煙が落ち着いた午後3時すぎ、機体に消防署員らが入った。二つに裂けた機体の割れ目は黒焦げ。機体の一部は熱で曲がり、座席も原形をとどめていない。乗客が脱出したシューターが垂れ下がっている。

夕方からは燃料への引火火災を防ぐため自衛隊が中和剤を散布。穴を掘ったり、油の周りに土のうをめぐらせて流出防止の作業を進めた。事故機は夜に入っても現場に放置されたまま。照明車のライトに照らされて無残な姿をさらしている。

一方、脱出した乗客は国際線ターミナルの2階特別待合室に集められ、県警からの事情聴取を受けた。中には靴が脱げて片方はスリッパの乗客も。気分が悪いと訴えた乗客が時折運び出され、救急車で病院に向かった。

聴取が終わり待合室から出てきた乗客は、周りを取り囲んだ記者に脱出時の様子をこわばった表情で話す。待合室前には「乗客の家族も待機しており、身内の無事な姿を見つけて涙を見せる老女の姿も。

福岡空港事務所の末永邦昭次長は午後4時から記者会見。「ご期待に沿える情報を提供できず申し訳ない」と、額にうっすらと汗を浮かべながら同じ言葉を繰り返す。だが会見中にも、新たな情報が入るたびに次々にけが人の数が変わるなど混乱した。《共同通信》



【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は13日、東京・築地本願寺で営まれた俳優・フランキー堺さんの告別式に参列した。首相より9つ年上のフランキーさんは麻布中学と慶大での大先輩。首相は国会で記者団に「『私は貝になりたい』で先輩の全然違う面もみた。それまではコメディアンということでやっていたから」と思い出を語った。「麻布の先生のまねをしたりして僕らを笑わせてくれた。(選挙の)応援に行こうかと言って、来てくれなかったけど…」と残念がってみせながら「古き良き時代の麻布を表していた先輩だった」と、しみじみと述懐していた。

○・・・この日の新進党総務会は若手議員が内閣不信任案提出の主張を出すかどうか注目されていたが、やり取りを記者会見で紹介した渡部恒三総務会長は「そういう期待もあったが、別の発言があった」と話題変更。小沢一郎党首の辞任論を党首側近が漏らしているとの一部週刊誌報道について「側近議員は『そんなことを触れ回ったことは常識としてあり得ない』と釈明していた」と披露した。「その側近がそんなことを言うはずがないのは、みんな知っている。おれが言ったのなら本当かもし取れないが…」と、何やら意味ありげな発言で記者団をけむに巻いていた。《共同通信》

【カル・リプケン内野手】2215試合出場

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日米の鉄人が肩を並べた–。米大リーグ、オリオールズのカル・リプケン内野手(35)は13日のロイヤルズ戦で、2215試合出場の“世界記録”をつくった元広島の衣笠祥雄氏(49)が見守る中で、この記録に並んだ。

昨年、リプケンがルー・ゲーリックの大リーグ記録を破った時のような大騒ぎはないが、この日のカウフマン・スタジアムには2万108人のファンが詰め掛けた。観戦する衣笠氏が四回に「世界記録保持者」と紹介されると盛大な拍手を送り、五回に試合が成立して、電光スクリーンに「2215」の大きな数字が浮かぶとリプケンを総立ちで祝福した。《共同通信》



6月13日のできごと