平成2633日目
1996/03/24
この日のできごと(何の日)
【サッカー日本代表】五輪出場決定
サッカーのアトランタ五輪アジア最終予選(23歳以下)は24日、マレーシアのシャーアラム・スタジアムで準決勝を行い、日本はサウジアラビアを2−1で下し、1968年メキシコ大会依頼、28年ぶり5度目の五輪出場権を獲得した。
予選リーグA組を1位で突破した日本は、今大会最強といわれたサウジアラビアの猛攻に遭い、守勢を強いられたが、エース前園(横浜F)が2点を挙げ、GK川口(横浜M)を中心とした堅い守備で逃げ切った。
この28年間、常にアジアの壁に阻まれ続けた日本サッカー界において、発足4年目のJリーグ効果が現れたともいえる快挙。2002年ワールドカップ(W杯)招致や、来年に予選が始まる98年W杯フランス大会での初出場実現などに向け、大きな弾みとなった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【大相撲春場所】千秋楽
貴乃花関、有終の美
大相撲春場所千秋楽(24日・大阪府立体育会館)前日大横綱双葉山と並ぶ12度目の優勝を決めた横綱貴乃花が、大関武蔵丸を寄り切り、14勝1敗で有終の美を飾った。貴乃花は3場所ぶりの優勝で春場所は初めて。武蔵丸は2場所続けて9勝止まりだった。
大関貴ノ浪は、関脇魁皇の右上手投げに敗れて11勝4敗となり、綱とりは振り出しに戻った。魁皇は9勝6敗。大関若乃花は関脇琴錦を寄り倒し、12勝3敗の好成績。関脇武双山は浪之花を押し出して12勝目を挙げ、来場所に大関昇進をかける。36歳11カ月の元大関霧島が、この日の一番を最後に引退した。
三賞は、貴乃花を倒した旭豊が初めての殊勲賞、11勝の琴の若が2度目の敢闘賞、武双山が2度目の技能賞を受賞した。十両はモンゴル出身の旭鷲山が11勝4敗の決定戦を制して2度目の優勝を果たした。夏場所は、5月13日から東京・両国国技館で行われる。《共同通信》
霧島関、引退
大相撲の元大関で、西前頭14枚目の霧島(36)=鹿児島県出身、井筒部屋=が春場所千秋楽の24日、正式に引退を表明、年寄「錣山」を襲名した。
既に十両転落が確実となり、引退の意思を固めていた霧島は、21年間の現役生活最後の一番で琴竜に敗れ3勝12敗となった後、記者会見。「気力がなくなり、引退を決意しました」と話した。引退相撲は9月の秋場所後に行われる予定。《共同通信》
小錦関、ライバル去り感慨深げ
小錦は取組前の花道ですれ違いざまに霧島と握手を交わした。思わず涙が出そうになったそうで「今の小錦があるのは霧島関のおかげ」とライバルの引退を惜しんだ。
2人は同じ昭和59年に入幕し、その後、東西の大関として優勝を争った。ともに大関から転落する挫折を味わう。「悩みが多かったが、霧島関を見て自分もやろうと思った。頑張ったから(霧島の)最後も見られた」と心の支えにもなっていた。小錦は「勇気、そしてありがとう。この2つの言葉を贈りたい」と言い、感慨深げだった。《共同通信》
【参院岐阜補選】与党推薦の大野つや子氏が大勝
大野明氏(自民)の死去に伴う参院岐阜選挙区補欠選挙は24日投票、即日開票の結果、自民、社民、さきがけの与党3党推薦の諸派で故大野氏の夫人大野つや子氏(62)が新進党公認の元防衛庁課長吉岡徹男氏(48)=公明推薦、共産党公認の党県国民運動部長山本博幸氏(46)を大差で破り、初当選した。
野党の住専批判をかわしたことから政府与党は住専処理策が国民にある程度理解されたとして、座り込みを続ける新進党に空転国会の正常化を強く迫る考えだ。橋本龍太郎首相は大野氏勝利を局面打開の突破口ととらえ、住専処理策を盛り込んだ1996年度予算の早期成立に向けて指導力発揮に務める。《共同通信》
【台湾・連戦行政院長】対中和平に前向き
台湾総統選挙で李登輝総統と組み、副総統に当選した連戦・行政院長(首相)は24日午後、記者会見し、当選後初めて対中関係に言及、中国との平和協定締結は「真剣に考慮すべき重要な問題だ」と述べ、前向きな姿勢を表明した。
選挙戦の終盤から、平和協定締結の必要性を強調している連戦院長は「個人的意見」と前置きした上で「このような問題は各界各層で協議し一歩一歩進めることが必要で、最後に指導者が会談できる」と述べ、世論形成を図っていく方向を示唆した。
また、昨年6月の李登輝総統の訪米以来、中断されている中台会談の再開を望んでいるとする一方で「民衆の気持ちを傷つけないやり方が必要だ」と述べ、中国の軍事演習を間接的に批判した。
中国は昨年の春節(旧正月)の江沢民国家主席の新台湾政策で「敵対状態終結交渉の開始」を求めた。これに対し、李総統は昨年4月の新中国政策で「(中国が)武力不行使宣言を行えば(交渉開始に)応じる用意がある」と表明したが、「最近はこの前提条件には言及していない。
李総統は24日、故郷の台北県を訪れて県民に支持を感謝するとともに「ミサイルなどで安全を脅かされているが、中華民国は成熟した民主的国家となった」と総統選挙の成功を誇示した。《共同通信》