平成2629日目

平成8年3月20日(水)春分の日

1996/03/20

【台湾・李登輝総統】中台統一の希望表明

台湾総統選挙の最有力候補である李登輝総統は20日、中国の軍事演習による威嚇に屈せず、台湾民主化の総仕上げとして総統選を成功させるとの決意を示す一方、「将来、われわれは自由、民主、均富(富の均等な分配)の制度の下での中国統一を希望する」と述べ、将来の中台統一を希望する立場をあらためて表明した。

李総統は、当選後に中国との関係を改善し、敵対状態を終結させるため、李総統を「隠れ独立派」と批判する中国に和解のシグナルを送ったとみられる。

23日の総統選取材のため、台湾入りした外国人記者ら約400人を招いた台北市でのレセプションで語った。

総統は「中華民国(台湾)は比類なく団結し、安定している」と述べ、総統選に与える中国の軍事演習の影響が小さいことを強調した。

同席した副総統候補、連戦行政院長(首相)は「(台中)両岸関係修復のために最も重要なのは交渉再開だ」として、これまで民間組織が行っていた中台の交渉を将来、政府間交渉に引き上げる可能性も示唆し、武力行使の放棄を盛り込んだ中平和協定の締結に積極姿勢を示した。

連戦院長はまた、今後も国連加盟の働き掛けなど、台湾の国際的な地位向上を図る方針を示すとともに、総統の外国訪問について「時期と環境を考慮するが、いかなる国からの招待も歓迎する」と述べた。

中国が総統選の結果を認めるかどうかについて、連戦院長は「主権国家の選挙であり、いかなる国の認可も必要ない」と述べた。《共同通信》



【大相撲春場所】11日目

大相撲春場所11日目(20日・大阪府立体育会館)横綱貴乃花は朝乃若を寄り切り、10勝1敗で単独首位を守った。貴乃花を追う2敗力士4人も全員白星。大関貴ノ浪は旭豊を外掛けで下し、若乃花は肥後ノ海を押し出した。関脇武双山はライバルの小結土佐ノ海を寄り切り、平幕の琴の若は大関武蔵丸を右上手出し投げで、破った。武蔵丸は4敗目を喫した。関脇対決は琴錦が貴闘力を送り出して勝ち越した。関脇魁皇は7勝目。十両転落が確実の霧島は一方的に敗れ2勝9敗となった。この結果、1敗の貴乃花を貴ノ浪、若乃花、武双山、琴の若の4人が1差で追う展開は変わらず。《共同通信》

【Jリーグ】第2節

Jリーグ第2節(20日・国立競技場ほか=8試合)昨季の年度チャンピオン、横浜マリノスがジュビロ磐田に0−1で敗れ、連敗のスタートとなった。

横浜Mは延長前半に磐田の名波にVゴールを許した。優勝候補のヴェルディ川崎は、新外国人ドニゼッチの2得点などで、ベルマーレ平塚に4−0で快勝。名古屋グランパスは延長後半、森山のVゴールで3−2で柏レイソルを下した。新加入のアビスパ福岡は浦和レッズに1−2、京都サンガはジェフ市原に0−2で敗れ、ともに2連敗。《共同通信》

【サッカー五輪予選】日本1−0UAE

サッカーのアトランタ五輪アジア最終予選(23歳以下)第5日は20日、マレーシアのシャーアラムで予選リーグA組の最終戦2試合を行い、日本はアラブ首長国連邦(UAE)を1−0(前半1−0)で下し、通算2勝1分け(勝ち点7)でA組1位での準決勝進出を決めた。

日本は前半23分、前園(横浜F)の右CKに上村(広島)が頭で合わせて先制。その後は落ち着いた守備で逃げ切った。《共同通信》

【 HIV訴訟】原告団が和解受諾を決定

東京、大阪HIV訴訟の原告団は20日、東京と京都市でそれぞれ総会を開き、東京、大阪両地裁が提示した和解案を受諾することを決めた。被告の国、製薬会社5社は既に受諾を証明しており、訴訟は提訴から7年ぶりに和解で決着する。和解期限の29日に正式な和解条項が取り交わされる。

約5000人とされる国内の全血友病患者のうち約1800人が血液製剤でHIV感染した薬害エイズ問題では、既に400人以上が死亡しており、スモン以降、最悪といわれた薬害は全面解決へ向かう。《共同通信》

【池田行彦外相】ロシア首脳と会談

モスクワを訪問した池田行彦外相は20日午前、エリツィン大統領、プリマコフ外相と相次いで会談した。プリマコフ外相は、北方領土駐留ロシア軍について「非武装化に努力を払っている、色丹島にロシア軍はいない」と言明、現在の兵力が3500人であることを明らかにした。

北方四島には約1万人のロシア軍が展開していたが、ゴズイレフ前外相が1992年3月の来日の際に7000人に削減したと表明、それがさらに半減した。大統領は北方領土問題の存在を認めた1993年の東京宣言を再確認した。

北方領土駐留軍の撤退にはロシア政府内で異論が強く、外相同行筋は、プリマコフ発言を「反対論を抑え、エリツィン大統領が1993年の来日で公約した完全撤退を貫くもの」と歓迎している。

池田外相は大統領に①6月の大統領選挙を控えエリツィン大統領が改革路線維持の決意を表明していることを支持②4月にモスクワで開かれる原子力安全サミットの際に実質的な中身のある首脳会談を行う③東京宣言に基づき両国関係を前進させる―との橋本龍太郎首相のメッセージを伝えた。

大統領は「重要なことは現実を踏まえ善隣関係を通じて両国関係を全面発展させることだ」と指摘、領土問題に限定せず経済協力など両国間の関係改善を図っていく姿勢を示した。

大統領は、北方領土海域の安全操業の枠組みづくりに関し交渉が行われていることを日ロ間の「積極的な動き」の一つとして評価、東京宣言維持の考えを示したうえで「歴史は平和条約締結に向かっている」と述べた。

外相定期協議で池田外相は日ロの安保対話について「防衛庁とロシア国防省の政治レベルの交流開始」を提案、ロシア側も同意した。国際テロに対する警察などの協力促進でも一致した。

ロシア側は「日口賢人会議」創設を提案、日本側も検討を約束した。《共同通信》



3月20日のできごと