平成2591日目

平成8年2月11日(日)

1996/02/11

【臼井日出男防衛庁長官】沖縄県・大田知事と会談

臼井日出男防衛庁長官が11日、就任後初めて沖縄を訪問、県庁で大田昌秀知事と初会談した。長官は沖縄の米軍基地縮小問題について「4月の日米首脳会談は日米間の幅広い協議になるが、沖縄の問題は重要であり、いい答えが出せるよう話を詰める努力をしたい」と述べ、クリントン大統領訪日までに日米政府間で一定の方向を示せるよう取り組む考えを強調した。

大田知事は沖縄の米軍基地全廃を目指す基地返還計画の実現に協力を要請。「基地縮小を目に見える形でやらないと、逆に日米友好関係を損ねる恐れがある」と、基地縮小が実現しなければ沖縄県民の反米、反安保感情が一層強まりかねないことに懸念を示した。

これに対し臼井長官は「防衛庁は日米安保体制を堅持していく立場で、(県側との)乖離は大きい」と立場の違いを示しながらも「日米間で方向づけされている問題について一つ一つ誠実に解決に向けて努力したい」と述べ、県側の計画とは別に、那覇軍港など日米間で既に合意している基地の返還に優先的に取り組む考えを強調した。《共同通信》



【第48回社会人ラグビー】三洋電機、サントリー両チーム優勝

ラグビーの第48回社会人大会最終日は11日、東大阪市の花園ラグビー場で決勝を行い、27−27の同点引き分けでサントリーと三洋電機の両チームが初優勝した。ラグビー日本一をかけて全国大学選手権優勝の明大と対戦する日本選手権には、大会規定によりトライ数4−3で上回ったサントリーが進む。

準々決勝で8連覇を狙った神戸製鋼を破って勢いに乗るサントリーは、前半5−17とリードされたが、後半21、28分にベテランWTB吉野が連続トライして20−27。終了直前にWTB尾関がトライ(ゴール)を奪って追い付く、劇的な展開だった。全国社会人大会の両チーム優勝は、第23回大会(昭和46年)の新日鉄釜石−リコー以来、25大会ぶり3度目。《共同通信》

【フランス国際柔道】最終日

柔道のフランス国際最終日は11日、パリのクーベルタン体育館で男女2階級ずつを行い、日本は女子52キロ級で菅原教子(ダイコロ)が優勝した。

昨年12月の福岡国際女子大会の同級を制している菅原は2回戦で世界3位の強豪、レグナ・ベルデシア(キューバ)を横四方固めで退けて勢いづき、決勝ではフランス選手を優勢で下した。田村亮子(帝京大)が出場していない女子48キロ級は、長井淳子(埼玉大)が3位。男子は95キロ級の中村佳央(旭化成)との78キロ級の滝本誠(日大)がともに敗者復活戦を勝ち上がり、3位となった。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】国際貢献を強調

「建国記念の日」の11日、全国各地で奉祝、反対両派の集会が開かれた。中東・ゴラン高原での国連平和維持活動(PKO)など自衛隊の海外派遣が続く中、総理府などが後援した式典では、出席した橋本龍太郎首相が国際貢献の重要性を強調。

これに対し反対派の集会では「戦後50年を過ぎ、あらためて戦争責任を明確にしよう」と戦後補償を求める声が相次いだ。《共同通信》

【韓国】池田外相の人形を焼く

韓国のキリスト教団体の「韓国基督教教会青年協議会」(朴讃星会長)は11日、ソウルの公園に約300人を集め、日本政府の竹島(韓国名、独島)領有権の主張を非難する集会を開き、池田行彦外相の人形と日の丸を燃やした。

参加者が「独島妄言は第二の日本の侵略」「独島は韓国の土地、対馬も韓国の土地」「政府は日本の独島妄言に強く対処せよ」などと叫び、気勢を上げた。

12日には市民団体がソウルの日本大使館前でデモを計画するなど、宗教団体や市民団体などによる反日デモが拡大する様相を見せているため、警察当局は万一に備え、大使館や釜山の日本総領事館などの警戒を強化した。

日本が韓国のふ頭建設に抗議して竹島領有権をあらためて主張したことに韓国が強く反発。金泳三大統領が10日、連立与党訪韓団との会談拒否を表明したことを契機に、マスコミから国民までが竹島問題を過去の植民地支配と結びつけるなどして反日一色となっている。《共同通信》

【北海道・豊浜トンネル崩落事故】岩盤の爆破除去に失敗

北海道・積丹半島の国道229号豊浜トンネル崩落事故で、北海道開発局は11日午後4時26分、救助作業の最大の障害であるトンネルにのしかかる巨大な岩盤に発破をかけ、除去を試みた。しかし当初の想定に反して岩盤上部の3分の2が崩れず、同日中の本格的作業再開を断念した。

新山惇同局建設部長は「安全を考えて火薬を減らしたが、海に落ちずに失敗した。申し訳ない」と述べた。岩盤がより不安定になったとの指摘もあり、トンネル内に残されたとみられる北海道中央バス(小樽市)の乗客ら20人の救出はさらに難航することが予想される。開発局は12日午前にも、再び発破をかける方針。

岩盤除去後、11日中にトンネル上部から掘り進んで救出する方針だった道警や自衛隊の作業開始も12日以降にずれこんだ。

開発局によると、岩盤は高さ60メートル、幅40メートルで、重さは5万トン。この岩盤に21カ所の穴を開けて250キロの火薬を詰めて爆破、全体の3分の2以上を海に滑り落とす予定だった。

トンネル上部の強度は300トンしかなく、岩盤の一部が落ちてもトンネルがつぶれるとあって、開発局は10日夜から雪を重機で盛って足場を作るなどして、慎重に準備作業を進めてきた。

トンネル内部は高さ10メートル際、縦、横5メートルの角柱状の岩3本や土砂でふさがり、その上部にはさらに巨大な岩盤がのしかかってバスなどを押しつぶし、救助を阻んでいる。

開発局は、トンネル内の岩石の間から見えるバスの前面などを鋼材で覆い、爆破の際の岩石の落下などでつぶれないよう準備。強い衝撃で中の乗客らの身に危険が及ぶ恐れもあるが、ほかに有効な方法が考えられないことを説明し、この日午前中に家族全員から爆破への同意を取り付けた。

開発局や道警、消防は10日から救助作業を続けてきたが、余市側では約3メートル掘ったところで上部から岩が崩れそうになり、二次災害の危険も出た。古平側は掘ろうとすると次々に岩が崩れ、中からは手が付けられない状態だという。《共同通信》



2月11日のできごと