平成2205日目

平成7年1月21日(土)

1995/01/21

【阪神大震災】雨の二次災害を警戒

神戸市などに壊滅的な被害をもたらした兵庫県南部地震の被災地では21日、降雨予報が出され、地滑りなどの二次災害誘発の恐れが強まり、各地で避難勧告が相次ぐなど緊張が高まった。

同日午後9時12分には、淡路島・北淡町で震度4(中震)、神戸で同3(弱震)を記録する余震があった。

約30万人の避難者のうち、神戸市では約4000人が10カ所の野外避難所で過ごし、自衛隊などがテントを設営。兵庫県内の建物んどの被害額は判明分だけで約6兆円となった。政府は緊急対策会議を開き神戸市に現地対策本部を置くことを決めた。《共同通信》

「何か、役に立ちたくて」。戦後最大の被害となった兵庫県南部地震から5日目。初の週末となった21日朝、大阪港や阪急梅田駅(大阪市北区)には神戸市などへ向かうボランティアや親類らが殺到した。東京駅では食料を詰めたリュックを負い、乗り込む人も。臨時航路が開設された大阪港では早朝に1000人以上が行列。当日分の切符はあっという間に売り切れた。

一方、被災地では発生から100時間を超え捜索が続く。病院での治療が十分にできない状態が続き、避難所でもインフルエンザが流行の兆しもある。

ボランティアが、家族が、続々と被災地を目指している。震災から5日目の21日朝、神戸市へ向かう大阪港のフェリー乗り場や一部路線を再開した私鉄の駅には食料や水などを手にした人波が押し寄せた。しかし、交通手段はまだわずか。積み残される人が続出した。

20日、ハーバーランド高浜岸壁(神戸市)へ向かう臨時航路が就航した大阪港。片道約50分。現状では神戸市内へ向かう最短ルートとあって、午前4時には約1000人が旅客ターミナルに詰め掛けた。フェリー会社は前日5往復10便だった臨時便を11往復22便に増発したが、切符はあっという間に完売。

午前6時50分ごろ、大阪府大東市から来た会社員(47)は何とか切符を手に入れた。「神戸市内の親類と連絡がとれない。家があるかどうか分からないが、捜して無事を確認したい」という。やはり神戸市の親類を捜すため、奈良市から来た会社員(63)は「9時半ごろ着いたが、もう乗れないと言われた。カップめんなど食料品を持って来たが出直すしかない」とがっかりした様子。

一部路線を再開している大阪の阪急梅田駅。駅員約50人が出て対応したが、増え続ける乗客にとうとう午前10時ごろホームへの入場を制限。改札の前には、リュックサックを背負ったりバケツを手にした人々の列が数十メートルも続いた。《共同通信》



【政府】現地対策本部設置へ

政府は21日夕、首相官邸で兵庫県南部地震緊急対策本部(本部長・村山首相)の第2回会議を開き、兵庫県など現地の自治体と密接に連絡して対策を進めるため、久野統一郎国土政務次官を本部長とする「現地対策本部」を神戸市内に置くことを決めた。

村山首相は行方不明者の救出と被災者の生活の安定を当面の重点として対策を講じるよう各閣僚に要請。さらに天候の悪化から土砂崩れなどが予想されるため、二次災害の防止に万全を尽くすよう指示した。

また現地視察した小里震災担当相は震災対策の特別立法について「現行法で不十分な点があるか検討する段階だ。国土庁で早期に特別立法について検討するよう指示したい」と表明した。《共同通信》

【皇太子ご夫妻】クウェート訪問

中東3カ国公式訪問に出発した皇太子ご夫妻は21日午後(日本時間21日夜)、政府専用機でシンガポールから最初の訪問国クウェートに到着された。皇族の同国訪問は初めて。

午後2時半(同8時半)すぎ、好天のクウェート国際空港にご夫妻の政府専用機が到着。サアド皇太子(首相)や閣僚らが出迎えて歓迎式典が行われ、皇太子さまは儀じょう隊の栄誉礼を受けられた。

空港では50本以上の日の丸やクウェート国旗が強い風にたなびき、同国のラジオ放送は、兵庫県南部地震の被害に触れながら、ニュースのトップでご夫妻の訪問を報じた。《共同通信》

【チェチェン紛争】戦線拡大

ロシア南部のチェチェン共和国情勢は21日、ロシア軍が首都グロズヌイの南部を支配するドダエフ大統領側の拠点に砲撃とヘリコプターからのロケット攻撃を続けた。また西部のイングーシ共和国国境付近のアシノフスカヤでも双方の激しい戦闘が伝えられるなど、戦線が次第に拡大する様相を呈してきた。

タス通信によると、ロシア国防省報道部は21日、ロシア軍は今後、大砲など重火器は使用しないと述べたが、首都を含め砲撃は続いている。

チェチェン側によると、ロシア軍は同日朝、首都の西約55キロにあるドダエフ側支配地域のアシノフスカヤを激しく砲撃、5時間にわたる戦闘の末、ロシア軍は撃退されたという。多数の死傷者が出たもよう。さらに東部のアルグンなどでも双方の戦闘が伝えられるほか、イングーシ領内に飛来したロシア軍ヘリが市場の従業員に避難を呼び掛けるなど、戦線が首都から国境地帯に広がりつつあることをうかがわせた。

チェチェンに隣接するイングーシ共和国のナズラニで取材するインタファクス通信記者によると、ロシア軍はグロズヌイの西約40キロのアチホイマルタンに戦車、装甲車100両を超える増援部隊を集結させ、チェチェン側が支配する首都南部へ攻撃を開始する準備を整えているという。《共同通信》

【大相撲初場所】14日目

大相撲初場所14日目(21日・両国国技館)2敗の横綱貴乃花が1敗の大関武蔵丸を破り、横綱曙は2敗で並んでいた大関貴ノ浪を下した。これで両横綱と武蔵丸の3人が2敗で横一線。優勝争いは千秋楽結び前の一番で武蔵丸が貴ノ浪に勝てば、結びの貴乃花—曙の勝者と決定戦。武蔵丸が負ければ結びの一番で勝った方が賜杯を手にする。

貴乃花は武蔵丸のもろ手突きをしのいで組み止め、寄り切り、曙は立ち合いに変化した貴ノ浪を豪快に突き出した。大関若乃花は琴の若を寄り切り11勝目。新関脇の魁皇は寺尾を破り勝ち越しを決めた。《共同通信》

【ジャンプW杯・札幌大会】第1日

スキー・ジャンプのワールドカップ(W杯)札幌大会第1日は21日、宮の森ジャンプ競技場でノーマルヒル第3戦(極限点=K点90メートル)を行い、個人総合トップのアンドレアス・ゴルトベルガー(オーストリア)が245.5点で優勝し、今季4勝目(通算8勝目)を挙げた。

日本勢は岡部孝信(たくぎん)が240.0点で今シーズン自己最高の3位に入り、W杯3勝目を狙った船木和喜(デサント)は5位。斎藤浩哉(雪印)が自己最高の6位に入った。

1回目に90メートルで小差のトップに立ったゴルトベルガーは、2回目を95メートルにまとめて勝った。2位には2回目に最長不倒の96メートルを飛んだ17歳のヤンネ・アホネン(フィンランド)が入り、船木は1回目最長の90.5メートルをマークしたが、着地で乱れて高得点を挙げられなかった。最終日の22日は、大倉山競技場でラージヒル第8戦が実施される。《共同通信》

【ゴールデングローブ賞】「フォレスト・ガンプ(一期一会)」3冠

ハリウッド外国人映画記者協会が選ぶ第52回ゴールデングローブ賞の授賞式が21日夜、ロサンゼルスのビバリーヒルズにあるホテルで行われた。今回のドラマ部門の最優秀作品賞には、1950年代から80年代の米国社会を背景に南部で生まれた知的障害をもつ男性の予期せぬ人生を描いた「フォレスト・ガンプ(一期一会)」が選ばれるとともに、主演のトム・ハンクスが主演男優賞、ロバート・ゼメキス」監督が監督賞を獲得、同作品は3部門受賞を果たした。主演女優賞は「ブルー・スカイ」のジェシカ・ラングが獲得した。

ミュージカル・コメディー部門の最優秀作品賞には、漫画家手塚治虫さんの作品「ジャングル大帝」との類似性が指摘されたディズニーのアニメ「ライオン・キング」が選ばれた。

94年の米国の映画館入場券売り上げで「フォレスト・ガンプ」と「ライオン・キング」はそれぞれ約3億ドルの大ヒットとなり、1位、2位を占めた。《共同通信》



1月21日のできごと