平成2536日目

平成7年12月18日(月)

1995/12/18

【文部省、日教組】初のトップ会談

島村宜伸文相と日教組の横山英一委員長が18日、東京・霞が関の文部省で会談、いじめ問題などで連携を強めることを確認した。文相と日教組委員長の顔合わせは、日教組が9月の定期大会で文部省との和解方針を決定して以後、初めて。

小、中、高校の校長会など、教育関係団体の表敬訪問の一環として行われたため、短時間の会談だったが、文相が「(路線転換の)大会をよくまとめられましたね」とねぎらうと、同席した渡久山長輝書記長が「文部省の後押しがあったから」と応じるなど友好的な雰囲気。今後もいじめ問題などで、できるだけ協議の機会を持つことなどで合意した。

横山委員長が、いじめ問題について「学校、家庭、地域が協力し合いたい」と述べると、文相も「家庭で人間としての基礎、基本を教えることも大事だ」などと答えた。学校週五日制の完全実施について、横山委員長は早期実現を求めた。《共同通信》



【村山富市首相】「戦後50周年を記念する集い」であいさつ

政府は18日午後、東京の国立劇場で「戦後50年を記念する集い」を開催した。村山富市首相(実行委員長)はあいさつで、過去の歴史を振り返り「歴史の教訓を謙虚に学び、世界平和と繁栄に役割を果たすことを誓う」と強調。

未来に向け「食糧やエネルギー、人権など地球規模の問題への国際的な取り組み、核兵器のない世界を目指した着実な核軍縮の推進によって恒久的平和の実現を図らなければならない」と訴え、日本も応分の役割を果たす決意を表明した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・社会党の久保亘書記長は18日午後の定例記者会見で、新党大会の先送りに抗議して辞表を提出した五島正規副書記長の扱いについて「きょうは会議の報告だけにしている」とぴしゃり。「いずれ党内問題などについては新党構想の進め方も含めて話す機会があると思う」と一方的に会見の打ち切りを宣言した。しかし「いずれ」の時期や書記長自身の進退についてさらに質問が飛び、ついには「分かりません」「そういうことは、きょうは趣旨が違う」と、一向に収まらない。“お家騒動”に貝になってだんまりを決め込んでいた。

○・・・この日の新進党首脳会議は、党首選に立候補している羽田孜副党首、小沢一郎幹事長をはじめ欠席者が続出。小沢支持派の中野寛成政審会長は「こんな日に首脳会議に出ていたら、選挙運動やっていないと思われちゃう」と軽口をたたき、「きのうパーティーで羽田さんとぶち合った。はたと考えて、私は(支持する人が)違うが、どっちでもいいから頑張ってくれとあいさつで言っちゃった」と駄洒落で笑いを誘っていた。首脳会議の出席者は「中立」の石田幸四郎副党首を除けば小沢支持派ばかり。気安さからか口は滑らか。《共同通信》

【韓国・盧泰愚前大統領】初公判

秘密政治資金事件で約2389億ウォン(約378億円)の収賄罪に問われた韓国の盧泰愚前大統領と、財閥トップ9人を含む15被告の初公判が18日午前10時すぎから、ソウル地裁(金栄一裁判長)で開かれた。

KBS、MBC両テレビによると、盧被告は検察側の被告人尋問で「企業から金品を受け取ったことがあるか」との質問に「いつ、どこで、どういう方法で受け取ったかは分からないが、受け取ったことは事実だ」と金銭受領を認めた。

YTNテレビによると、盧被告はさらに、検察側の「企業側の献金は国の事業の受注のためのものではないのか」との質問に「利権を前提としたものではない」と答えた。また「企業側が金銭を準備した事実を知っているのか」と聞かれ「慣例と考えた」と述べ、献金のわいろ性を否定した。

盧被告はまた、野党民主党の朴啓東議員が国会で秘密口座の存在を暴露した後、李賢雨元大統領警護室長に命じ、企業側からの金銭受領を記録した帳簿を廃棄したことを初めて明らかにした。

韓国で「大統領の犯罪」が裁かれるのは初めてで、裁判の推移は今後の政局はもちろん、韓国社会の在り方にも大きな影響を及ぼす。大統領経験者や各財閥のトップが被告人席に座るという韓国では前例のない「歴史的裁判」に、韓国民も大きな関心を寄せた。

裁判の最大の争点は、盧被告が企業側から受け取った金銭が「わいろ」なのか「「政治資金」なのかで、弁護側と検察側のし烈な攻防が予想される。《共同通信》

【巨人・松井秀喜外野手】契約更改

巨人の松井外野手は18日、東京・神田の球団事務所で契約更改に臨み、1800万円増の8000万円で来季の契約を結んだ。

過去2年、交渉時間に遅刻した松井だが、今回は定刻前に事務所へ入り「金額へのこだわりはないし、提示額を聞いて、すぐにはんこを押した」と数分間で契約を終えた。

プロ3年目の今季は昨年に続いて全試合に出場し、打率2割8分3厘、22本塁打、80打点だった。来年の目標については、具体的な数字は示さず「自分で満足できる成績を残したい」と語った。(金額は推定)《共同通信》

【横浜・佐々木主浩投手】契約更改

横浜の佐々木主浩投手(27)は18日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7100万円増の年俸1億4000万円、タイトル料250万円でサインした。例年交渉では粘る佐々木だが、日本人選手としては球団史上最高額となる提示に「予想以上に評価してもらった。うれしい」と2回目の交渉で更改した。

今季は47試合で7勝2敗32セーブ、防御率1.6と申し分のない成績。「これだけの評価をしてもらったから、来季も3セーブはクリアしたい」と話した。

「僕は(東北)福祉大の出身。そろそろ人のために金を使うことを考えたい」と少年野球教室の開催やチャリティー活動に力を入れることも明らかにした。(金額は推定)《共同通信》

【ボルボ】小型車に側面エアバッグ

スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ関係者は18日、側面衝突のショックを和らげるためのサイドエアバッグを、平成9年夏に日本で発売する小型乗用車「S4」などに標準装備する計画を明らかにした。小型車への装備は初めてで、高級中型車以上に限られていたサイドエアバッグは、小型乗用車にもがりそうだ。

サイドエアバッグは既に、ボルボやドイツのメルセデス・ベンツが一部の高級乗用車に装備。トヨタ自動車も同日、来年夏から標準装備車を発売すると発表したが、ボルボは小型車への装備で他社に差をつける戦略で、「安全意識が高まっているユーザーの要望にこたえた」と説明している。

ボルボが取り付けるのは、三菱自動車工業とのオランダ合弁工場で生産する「S4」とワゴンタイプの「F4」で、いずれも排気量は1800cc、2000ccの2種類。事故時の側面からの強い衝撃を座席横などに取り付けたセンサーでキャッチ。瞬時にエアバッグを膨らませ、運転手や同乗者の腕、胸部などの被害を軽減する仕組みになっている。《共同通信》

【オウム裁判】遠藤誠一被告、麻薬密造認める

オウム真理教の元幹部遠藤誠一被告(35)の公判が18日、東京地裁で開かれ、初公判の麻酔剤密造など2事件に続き、覚せい剤と幻覚剤LSD、同メスカリン密造事件(覚せい剤取締法、麻薬取締法違反罪)の審理が始まった。

罪状認否で同被告は「間違いありません」と起訴事実を認め「違法性を知りながら、教祖の下での修行のためという大義名分に盲従した」など異例の法廷陳述を繰り広げた。

遠藤被告は初公判と同様、紺色のスーツ姿。持参したノートを早口で読み上げ「麻薬や覚せい剤などが教団『厚生省』で組織的に製造され、宗教的儀式に使われていたのは間違いない」と麻薬類を使った教団儀式の実態を暴露。

「薬物を使用した修行が教義の正当性を高めることに使われ、結果的に教団の結束力高めることになった」と薬物が組織拡大や「洗脳」に利用されたこと認めた。

さらに「実際に作業に当たった人を犯罪行為に加担させた責任は重大で、社会に不安を与え迷惑がけたことは申し訳ない」と謝罪し、信者に対し「宗教的体験と思っていたことは薬物使用による結果だったという点を直視してほしい」と呼び掛けた。

弁護人は「幻覚などを、修行による覚せい状態と錯覚させるため薬物が半強制的に使われ、信者がコントロールされた。教祖などへの批判精神を奪い、絶対的に服従させ、結果的にハルマゲドン(最終戦争)の到来や国家転覆により真理王国を建設するとの妄想にまで至った」と指摘、遠藤被告が罪の重さを心から謝罪していると強調した。《共同通信》



12月18日のできごと