平成2515日目

平成7年11月27日(月)

1995/11/27

【自民党】創価学会・池田大作名誉会長の招致を要求

参院宗教法人特別委員会(佐々木満委員長)は27日午後も総括質疑を続行した。自民党の尾辻秀久氏は、新進党の有力な支持団体創価学会の池田大作名誉会長が外国訪問した際「通関を自由に通ったり、大使、公使が出迎えたのではないか」などとして、外務省が便宜供与を図った疑いがあると指摘した上で、池田氏と秋谷栄之助創価学会会長の名前を学げて、両氏の参考人招致を正式に要求した。委員会は今後、理事会で取り扱いを協議することになった。

改正案に反対する平成会(新進党、公明など)の平井卓志氏は「改正案は創価学会に対する意図的なものを感じる」と批判した。これに対し村山富市首相は「どこからみれば(宗教団体への)支配、弾圧の意図を考えつくのか。行政からみてもこの程度の改正は当然だ」と反論した。

平井氏は「宗教法人法より大事な問題がある」として、村山政権は金融機関の不良債権問題や雇用対策、沖縄の米軍基地問題などに優先的に取り組むべきだ、と首相の政治姿勢を批判した。

武村正義蔵相は、宗教法人の優遇税制の在り方について「(収益事業のうち損金換算できる)みなし寄付金など、政府与党でまとまったものは来年度から実施したい」と述べ、見直しに積極姿勢を示した。さらに「収益事業以外の非課税分野についても真剣に目を向けたい」と述べた。

憲法20条の政教分離原則について、野坂浩賢官房長官は「十分検討して統一見解を出したい」と述べた。

平成会の荒木清寛氏が財務資料を閲覧できる信者や利害関係人の定義を求めたのに対し、島村宜伸文相は「宗教法人の判断が基本だが、(請求者と法人が)納得いかない時は司法の場での判断となる」と述べた。《共同通信》



【新潟県上越市】中1男子が首吊り自殺

27日午前3時半ごろ、新潟県上越市で、同市立春日中1年の男子生徒(13)が、自宅庭にあるバスケットボールのゴールにロープを掛け、首を吊って死んでいるのを新聞配達員が発見、上越南署に届けた。

自宅の生徒の部屋で、同級生にいじめを受けたことを訴えた遺書が見つかり、同署はいじめを苦にした自殺の可能性が強いとみて調べている。

調べや関係者によると、遺書は便せん2枚に書かれていた。同級生から掃除の時間に服を脱がされて裸にされ、水をかけられたことや、5000円近い現金を奪われたことなどを、同級生5人の名前を挙げて「生きているのが嫌になったので死なせてほしい」とつづっているという。《共同通信》

【東京ビッグサイト】完成

アジア最大の展示場面積を持つ東京国際展示場(東京ビッグサイト)が27日、東京・臨海副都心に完成、青島幸男都知事らがテープカットした。

海上都市をイメージした国際会議場で行われた記念式典には関係者約3000人が参加。青島知事は「臨海副都心のシンボルの一つで、都心からも近い東京ビッグサイトは世界に向けた情報発信基地として末永く使命を果たしてくれると確信している」とあいさつした。

東京ビッグサイトは、晴海の東京国際見本市会場に代わる施設。展示場面積は約8万平方メートルで、これまで最大だった「インテックス大阪」(大阪市)の7万3000平方メートルを上回る。施設の延べ床面積も23万平方メートルで、8カ国語が同時通訳できる1000人収容の国際会議場を併設。見本市と学術会議などのイベントの同時開催が可能。来年4月に正式にオープンする。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・村山富市首相は27日、社会党の久保亘書記長が新党結成大会の年内開催を求めていることについて「そんなこと、書記長が言ったからって、僕がいちいち注釈することじゃない」と渋い表情。そこで、記者団が大相撲九州場所で若乃花が弟の貴乃花を破って優勝したことに話題を変えると、首相は「決定戦だけはテレビで見た。勝負の世界じゃから仕方ない。プロじゃから厳しいね」と急にご機嫌に。政権の土俵際で始終、剣が峰に立たされている首相にとって、プロの「粘り腰」を見るのはたまらない快楽か?

○・・・新進党の小沢一郎幹事長はこの日、国会見学に訪れた同党議員の後援会一行と衆院本会議場の傍聴席で懇談。「われわれが政治や国会の場で物事を実現しようと思えば、同志がいっぱいいないとどうしようもない。次の選挙が決戦だ。地域の要望でも何でもやりますから、皆さんもよろしくお願いします」とPRに努めた。「ここは写真は撮っていいのかな。並んで次々に写真を撮ろう。カメラは前に行って」とサービス精神を発揮。12月の「党首公開選挙」への出馬を求める党内の「小沢待望論」をちょっぴり意識したのかも。《共同通信》

【ロシア・エリツィン大統領】退院

メドベージェフ・ロシア大統領報道官は27日、タス通信を通じ、心臓病のためモスクワの中央病院に入院していたエリツィン大統領が同日退院し、モスクワ郊外バルビハの保養施設に移ったことを明らかにした。

大統領府は当初、11月いっぱいは病院での治療が必要とし、退院は12月に入ってからとの見通しを示していた。退院の時期を早めたのは、12月17日の下院選を控えて流動化する政局をにらみ、政権掌握を誇示するためとみられる。

大統領の退院は10月26日の入院以来ほぼ1カ月ぶり。インタファクス通信が伝えた消息筋の話によると、保養所での療養は数週間の予定とされ、実際にクレムリンに復帰するのは早くとも12月中になりそうだ。

保養施設はことし7月に心臓発作で倒れ、病院で治療を受けた後、療養したのと同じ場所で、医師団が付き添うことになっている。

保養施設では、入院中の時と同様、引き続き側近や閣僚らと会合を持つが、職務は「これまでより増える」とインタファクス通信は報じており、通常に近い職務をこなしていく構えとみられる。報道官によれば、この日は病院からの移動に伴い、閣僚との会合は取りやめるという。《共同通信》

【目黒公証役場事務長監禁致死事件】村井元幹部が殺害指示

目黒公証役場事務長監禁致死事件で、Kさん=当時(68)=の拉致後、警察の捜査が始まったことを察知したオウム真理教の村井秀夫元幹部=死亡当時(36)=が「ポアするしかない」と殺害指示を出していたことが、27日までの幹部被告らの供述で明らかになった。

Kさんは麻酔剤の副作用で急死したが、元幹部中川智正被告(33)は村井元幹部の指示に基づき死亡の事実を隠して信者に仮谷さんの首を絞めさせており、Kさんが急死しなければ指示通り殺害が実行される状況だった。

同事件の審理は29日の元幹部M被告(29)の第2回公判から始まるが、検察側は関係被告の公判でこうした実態を立証するとみられる。

幹部らの供述によると、幹部井上嘉浩被告(25)や元信者A被告ら計8人は脱会を希望したKさんの妹の居場所を聞き出すため、2月28日午後4時半ごろ、役場を出た直後のKさんをワゴン車で拉致、麻酔剤を打ちながら、午後10時ごろ山梨県上九一色村の「第2サティアン」に運び込んだ。

元幹部の林郁夫被告(48)が麻酔剤で半覚せい状態にして妹の行方を探り続けたが、Kさんは「だれにも分からない所だ」としか答えなかった。林被告は翌3月1日の午前9時ごろ「どうしても用事がある」とその場を離れ、中川被告が交代。午前10時ごろ、村井元幹部が中川被告に「警察が動き出している。このまま帰すわけにはいかない。ポアするしかない」と殺害を指示し「Aに徳を積ませよう」と指名した。中川被告は教祖麻原彰晃被告(40)の指示と理解したという。

A被告に指示を伝えるため中川被告が15分ほど離れた間に、仮谷さんは呼吸停止し、同11時ごろ中川被告が死亡を確認した。しかし、中川被告は死亡したことを隠し、井上被告や中村昇被告(28)、高橋克也容疑者(27)=特別手配中=も立ち会わせてA被告に首を絞めさせ、5人で遺体を地下室に運んだ。《共同通信》



11月27日のできごと