平成2150日目

平成6年11月27日(日)

1994/11/27

【川田龍平さん】18歳の少年がエイズ感染者であると公表

「エイズ感染者の僕を、黙ってこのまま見殺しにしないでください」。27日東京都内で開かれたシンポジウムで、パネリストとして参加した18歳の少年が、自分がエイズウイルス(HIV)に感染している事実を公表、実名を明らかにしながら、苦しみを訴えた。未成年者として公開の場で自らエイズウイルス感染を明らかにしたのは全国で初めてのケース。この公表はエイズに対する偏見や差別の根強い日本社会に一石を投じるものだ。

東京都内在住のA君で、血友病のため輸入血液製剤の投与でエイズウイルスに感染。小学校5年生の時に感染を告知された。国と製薬会社に損害賠償を求めている「東京HIV訴訟」の原告の1人で、現在、来春の大学進学を目指し予備校に通っている。

このシンポジウムは「子どもの権利条約と国連」をテーマに東京・西池袋の立教大学で開かれ、少年は「エイズと差別、僕の意見表明」と題し、薬害による。エイズ被害体験を約10分間にわたって披露した。《共同通信》



【河野洋平外相】ロシア第一副首相と会談

ロシアのソスコベツ第一副首相は27日来日し、直ちに河野外相と会談、北方領土問題の解決に向けた「東京宣言」を確認した。懸案の北方水域の安全操業問題については正式交渉開始で合意。この後の経済に関する全体会合では日本側が2億8000万ドルの債務繰り延べを認めるとともに、貿易経済閣僚協議会の設置覚書など4合意文書に署名し、両国の経済関係を前進させることを確認した。

政府は両国の政治、経済関係の「拡大均衡」路線を一層強め、停滞している領土交渉の進展に弾みをつけたい考えだ。

ロシアのソスコベツ第一副首相は27日昼前から外務省で河野外相と会談、北方領土問題に関し「ロシアは昨年10月のエリツィン大統領来日の際に署名した東京宣言の各項目に忠実だ」と表明、「法と正義に基づいて領土問題を解決」することを明記した東京宣言を確認した。《共同通信》

【社会党・久保書記長】新党結成は1月中旬

社会党の久保書記長は27日朝、フジテレビの報道番組に出演し、同党の政策集団「新民主連合」が「民主主義・リベラル新党」結成のめどを来年の通常国会召集前の1月中旬と想定していることを、重ねて支持した。

久保氏は「国民の批判を受けない再編の時期は、国会が開かれていない時だ。新党構想を進めるとすれば、そういうことになる」と述べた。26日の新民連のシンポジウムの評価について「新党結成に向けた最初の試みをまあまあ成功させた」と述べ、論議の活発化への期待をにじませた。《共同通信》

【羽田孜前首相】「新進党」党首に意欲

新生党の羽田党首は27日午後、広島市内で記者会見し、「新進党」の党首選びに関連し「選挙といっても陰で話し合って候補者(対抗馬)がいないということでは(選考過程が)見えない。そんなことをやったら、国民からひんしゅくを買う」と強調、各党幹部に根強い選挙前の“話し合い決着路線”を批判、投票で決着させるべだとの考えを明らかにした。

羽田氏自身の党首選への出馬については「どういう動きになるか、もう少し確かめたい」と述べるにとどまったが、事前の話し合いで海部元首相に一本化する動きが強まっている中で、党首就任に意欲をにじませたものと受け取られている。《共同通信》



11月27日のできごと