平成2489日目

平成7年11月1日(水)

1995/11/01

【ゆりかもめ】開業

東京の都心と臨海副都心を結ぶ新交通システム「ゆりかもめ」が1日、営業運転を開始した。午前6時の一番列車の発車に先立って新橋駅でテープカットなどのセレモニーが行われた。

ゆりかもめは高架の専用軌道を走るゴムタイヤの列車で、港区新橋と江東区有明間11.9キロを無人運転で約二十三分で結ぶ。初乗り運賃は180円、新橋−有明間は360円。

来年3月から開催が予定されていた世界都市博覧会の主要交通機関と位置付けられていたが、都市博が中止された上、臨海副都心への企業進出も遅れており、利用客は多くを見込めない状況となっている。《共同通信》



【V6】デビューシングル「MUSIC FOR THE PEOPLE」発売

【新食糧法】施行

新食糧法が施行された1日、新潟県のコメ生産者らが経営するおにぎり屋「越後ぎんむす」下北沢店(東京都世田谷区)が開店した。この日に合わせて新潟からやって来たコメ生産者6人が店の入っているビルの前に法被姿で立ち、新食糧法でコメを自由に作って売れるようになった「計画外流通米」の精米の袋詰めの販売も始めた。

おにぎり屋を出店したのは、新潟県内の70の農家が出資する低農薬有機栽培米の通信販売会社「ライスボード新潟」。コメの自由化時代を生き抜こうと、農協などに頼らず昨年3月におにぎり屋の1号店を東京都内に開いている。《共同通信》

【Jリーグ・ニコスシリーズ】第19節

Jリーグ・ニコスシリーズ第19節(1日・神戸ユニバー記念陸上競技場ほか=7試合)首位のヴェルディ川崎はガンバ大阪を3−1で退けて勝ち点を49(16勝3敗)とし、追う清水エスパルスが敗れたため、ニコスシリーズ制覇へ大きく前進した。

清水は名古屋グランパスに1−2で痛い1敗。川崎との勝ち点差は「10」へと広がった。これで清水、名古屋とも勝ち点39(13勝6敗)となり、得失点差で名古屋が2位へ上がった。鹿島アントラーズは5―1で横浜フリューゲールスに圧勝。横浜マリノスはサンフレッチェ広島を2−1で下し、浦和レッズはベルマーレ平塚を3−2で破った。《共同通信》

【中華航空機事故】遺族が航空2社を提訴

名古屋空港で昨年4月に起きた中華航空機墜落事故で、犠牲者264人の約半数にあたる121人の遺族313人でつくる統一原告団は1日、中華航空(台湾)のパイロットの操作ミスと、エアバス社(フランス)のハイテク機設計上の欠陥という2つの重過失が重なって事故を起こしたとして、2社に総額257億円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。

コンピューターを駆使したハイテク機が空の交通の主流となる中、訴訟はその安全性を根本から問い直すものとなる。《共同通信》

【エアーニッポン】小松-鹿児島便就航

エアーニッポン(ANK、本社・東京)の小松−鹿児島便が1日、初就航した。小松空港発着の国内定期便としては8番目、同社では福岡便に次ぐ2番目の路線。同日は石川、鹿児島両県の代表団が相互訪問し交流を深めた。

鹿児島空港発の初便は午前11時40分、満席の乗客126人を乗せて小松空港に到着した。折り返しの便も乗客126人を乗せ、午後0時半、小松空港を出発した。

小松空港で行われた就航式では、山田隆英エアーニッポン社長が「両地域の交流の活性化に役立ててほしい」とあいさつし、岩本荘太石川県副知事、北小松市長らが祝辞を述べた。このあと、ミス小松の3人が山田社長や機長らに花束を贈り、テープカットで就航を祝った。

小松−鹿児島便は当面、月、水、木、土曜日の週4便運航する。鹿児島発午前10時20分、小松発午後0時半のダイヤが組まれ、年間約2万8000人の利用が見込まれている。使用機材は「ボーイング737–200型(126人乗り)で、運賃は片道2万6400円(往復4万7700円)、所要時間は小松発が約1時間40分、鹿児島発約1時間20分を予定している。《北國新聞》

【アル・プラザ鹿島】石川県鹿島町にオープン

平和堂(滋賀県彦根市)とかしま商業開発協同組合(石川県鹿島町)が同町井田に建設した「アル・プラザ鹿島」は1日、オープンした。能登最大のショッピングセンターには午前中で約2万人(アル・プラザ鹿島発表)が訪れ、4月のJR七尾駅前ビル「パトリア」に続く大型店の開店により、能登地区の商圏も金沢、加賀地区に続き一気に「戦国時代」に突入した。

店内で行われた開店セレモニーでは、辻本鹿島町長が祝辞を述べ、石田拓郎かしま商業開発協同組合理事長、岡田耕吉アル・プラザ鹿島店長があいさつ、関係者がテープカットした。午前10時のオープンと同時に約3000人の買い物客が売り場に流れ込んだ。

アル・プラザ鹿島は国道159号(鹿島バイパス)に面し、敷地面積は北陸最大の11万5600平方メートル、店舗面積は能登最大の1万7450平方メートル。核テナントの平和堂のほか、地元専門店31店や別棟のボウリング場など50店舗からなる。2500台収容の駐車場やサッカー場もある。

アル・プラザ鹿島では七尾鹿島、羽咋郡市に商圏を設定し、年間売上高は81億円を見込んでいる。一方、ユニー(名古屋市)と大和(金沢市)を核とするパトリアは年間売上高65億円を掲げ、アル・プラザ鹿島と同じ商圏をにらんでいる。《北國新聞》

【韓国最高検】盧泰愚前大統領を聴取

盧泰愚前大統領の秘密政治資金事件を捜査している韓国最高検は1日、前大統領に参考人として出頭を求め、事情聴取した。

1970年代に尹潽善元大統領が民主化闘争に絡んで不拘束起訴されたが、捜査機関に大統領経験者が出頭して事情聴取を受けるのは初めてで、韓国社会に大きな緊張と衝撃が広がった。

検察は、聴取を突破口に事件の全容解明を急ぐ。供述と今後の捜査次第では、盧前大統領の逮捕など経済界を巻き込んだ韓国史上最大の疑獄事件に発展する可一能性もあり、事件は最大のヤマ場を迎えた。

また野党の大物、金大中・新政治国民会議総裁が20億ウォンをもらったと明らかにしていることから、与野党絡みの政治スキャンダルになるとみられ、韓国政界の世代交代や来春の総選挙、1997年の次期大統領選挙にも大きな影響を与えるのは必至だ。《共同通信》

【村山富市首相】米・ペリー国務長官と会談

来日中の米・ペリー国務長官は1日、村山富市首相、河野洋平外相、衛藤征士郎防衛庁長官と相次いで会談した。外相、防衛庁長官との会談で沖縄米軍基地の整理・統合・縮小に向け(1)日米両国間で新たな協議機関を設置する(2)普天間飛行場の一部など10事案は年内に解決する(3)米軍の東アジア10万人体制を維持し、日米安保条約を一層強固にする、などで合意した。日米首脳会談で返還を合意済みの那覇空港など3事案は早期解決に努力することを確認した。

村山首相は「沖縄県民が重荷を背負っていることをしっかりと受け止め、沖縄に一層の配慮をしていかねばと痛感している」と述べ、新協議機関での成果に期待を表明。「大統領と有終の美を飾れる話し合いをしたい」と述べた。ペリー長官はアジア太平洋地域での10万人体制維持を前提に「基地周辺に与える不便を削減していくことは可能で、日本側と協力していく」と述べた。《共同通信》

【新進党・渡部恒三政務会】党首公選で放言

新進党の渡部恒三政務会長は1日の名古屋市内での講演で、同党の党首公選について、7人の有力候補の人物評を交えながら「7人出れば、100万人は投票してくれる」と、大いに前宣伝に努めた。

しかし、羽田孜副党首について「頭は良くないが、誠実で、首相が2カ月だったので欲求不満もたまっている」と口を滑らし、公選そのものについても「(指定暴力団の)山口組の方にも参加、投票してもらえる。ファン投票みたいなもの」と放言するなど、終始、脱線気味だった。

渡部氏によると「7人の候補」のうち海部俊樹党首は「国民が飽きてきたことは間違いない」、細川護煕元首相は「日本は血族を大事にする国で、いわばお公家さんの代表」、鳩山邦夫氏は「東大法学部を一番で出たとは思えない、いい男」、愛知和男氏は「政治オンチだが有望株」、船田元氏は「反小沢(一郎幹事長)でいい気になっているが、誠実だ」と言いたい放題。唯一の女性候補として挙げた広中和歌子氏については「当選したら、幹事長を引き受ける」と売り込んでいた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の山崎拓政調会長は1日、全国政調会長会議で、先の「山陰地方と山陽地方は陰と陽」とした問題発言について「第二国土軸だけでなく第三国土軸(をつくれ)と言う中で、うっかり言ってしまった」と、神妙な様子で釈明。さらに「日本海側を高速道路でぶち抜こう。これを実現しないと申し訳ない気持ちだ」と、関係県連幹部を前に名誉ばん回を誓った。ところがその後は「しばしば失言するが、党の先頭に立ち、あえて火中の栗を拾う心境でまい進する」とやや開き直り。数々の失言を重ねた故渡辺美智雄氏の“一番弟子”だけに本音発言は止まらないようだ。

○・・・社会党の永井孝信国対委員長はこの日の定例会見で、宗教法人法改正について「法案が提出されて15日たつのに、特別委員会の審議が始まっていない。明日から審議する強い決意で臨みたい」と、新進党への対決姿勢を強調した。しかし、話題が社会党の新党問題に移ると「新聞には混迷していると書かれている。亀の歩みに見えるかもしれないが、縮小再生産でなく拡大再生産でいきたい」と防戦一方。最後には「新党をつくる素直な意気込みを素直な気持ちで見てほしい」とお願い口調になり、記者団からは「国会対策より党内対策が先では」との皮肉も。《共同通信》

【自民党】「河野グループ」旗揚げ

自民党前総裁の河野洋平外相を中心とする政策勉強会「水曜研究会」が1日夜、都内のホテルで設立総会を開き、「河野グループ」を旗揚げした。河野氏に近い旧宮沢派や先の総裁選に出馬した小泉純一郎氏ら旧三塚派、旧河本派から合計24人が参加した。今月中に1回目の勉強会を開く予定で、それまでに参加メンバーを確定する。

河野氏はあいさつで「バラエティーに富んだメンバーの参加をいただいた。これから皆さんとよく接触しながら学び、自分の考えも述べていきたい」と述べ、今後のグループ活動に意欲を示した。

会長に選出された田沢吉郎氏は終了後の記者会見で「政策中心の勉強会だ。派閥をつくることなどは絶対ない」と、あくまで旧派閥横断的な勉強会であることを強調した。

しかし、これで旧宮沢派は河野グループと加藤紘一幹事長中心のグループに事実上分裂した形となり、自民党の旧派閥の解体がさらに促進されたと言える。《共同通信》

【自動運転道路システム】初の公開実験

最先端の情報通信技術を利用して車の走行を自動化する夢の運転システムが始動−。建設、通産、運輸、郵政、警察の5省庁が共同で取り組んでいる「自動運転道路システム」(AHS)の初の公開走行実験が1日、茨城県つくば市の建設省土木研究所で行われた。

森喜朗建設相や国内主要自動車メーカーの役員らがテストコースで開発車に試乗。森建設相は「8月末に米国で実験車に乗った時は、公道を1時間近く走り、かなりスリルを感じた。今日はテストコースだし、ソフトに走ってもらったので、大臣車に乗るより快適だった。まさに村山首相のように“人に優しい車”だね」と、上機嫌だった。

次世代の交通システムとして注目されており、建設省は21世紀初頭までに高速道路での実用化を目指す考えだ。AHSは情報処理機能を備えた自動車に車間距離、側方距離などを感知するセンサーを搭載し、道路と車、車と車の間で情報をやり取りするシステム。《共同通信》

【大和銀行ニューヨーク支店】巨額損失隠ぺいを否定

大和銀行ニューヨーク支店は1日午後、巨額損失事件の米金融当局への通知が約2カ月遅れたことについて、実態究明作業に手間取ったためで、不正行為を隠ぺいする意図はなかったとする調査報告書をニューヨーク連銀とニューヨーク州銀行監督局などに提出した。

報告書によると、同行は7月24日、元嘱託行員、A被告(44)=詐欺、共同謀議などで起訴=が藤田頭取(当時)に送った告白状で不正行為を初めて知ったという。11億ドルの損失総額は8月上旬までに把握したが、約3万回の取引の裏付け作業に手間取り、ニューヨーク連銀などへの通知が9月18日までずれ込んだ、としている。

報告書は、7月末から9月中旬までの内部調査を日時を追って記述。「役員が11月まで公表を見合わせるよう指示した」とするA被告の法廷証言には触れていない。また、8月に入ってもA被告に不正取引を継続させていた点については「被告の逃亡を防ぐための緊急避難措置」と、隠ぺい工作ではなかったことを強調している。

大和銀行の米信託子会社ダイワ・バンク・トラストも、同様の内部調査結果のほかに、管理体制の強化策などを盛り込んだ報告書を同州銀行監督局と連邦預金保険公社に提出した。

米金融当局は10月2日に同支店の業務停止命令を出書化果を策のした際、通知遅れの理由を30日以内に報告するよう求めていた。《共同通信》



11月1日のできごと