平成2486日目

平成7年10月29日(日)

1995/10/29

【競馬・第112回天皇賞】2番人気・サクラチトセオー優勝

競馬の第112回天皇賞は29日、18万人を超す観衆で埋まった東京競馬場の2000メートル芝コースに17頭が出走して争われ、小島太騎乗の二番人気、サクラチトセオーが1分58秒8で勝ち、賞金1億3200万円を獲得した。同馬は初のGI制覇。

後方待機策を取ったサクラチトセオーは最終コーナーを回って後ろから二番手。ここから強烈な追い込みでゴール寸前、先行するジェニュインを鼻差かわした。2着は四歳馬のジェニュイン、3着にアイルトンシンボリが入った。一番人気のナリタブライアンは直線伸びず12着に終わった。

小島騎手は1986年のサクラユタカオーに続いてこのレース2勝目、境勝太郎調教師は3勝目。-このレースの売上金は421億85万5400円だった。《共同通信》

人馬の執念が実った悲願のGI初制覇だった。「こんなに追ったのは何年ぶりだろう。とにかく、必死だった」という小島太騎手の手綱にこたえるように、大外から一気にサクラチトセオーが伸びた。ゴール直前でジェニュインを捕らえ、そして、長い写真判定の末の鼻差の勝利である。

第4コーナーを回った時点では後ろから二番目。屈指の末脚生かして、後方待機から最後の一直線勝負にかけた作戦が見事に的中した。短中距離でトップクラスの実力を持ちながら、春の安田記念、宝塚記念では1番人気の期待を裏切り2、7着に敗退。故障につきまとわれ、重馬場に極端に弱いなど、どこかひ弱さの目立った馬だった。

サクラショウリ、サクラチヨノオーで日本ダービー2勝(最多タイ)を挙げているベテラン騎手は先ごろ、来年2月に引退し調教師の試験を受けることを表明した。最後の天皇賞を、デビュー戦からのコンビで制した小島太は「馬を信じ、あわてず、騒がずの満点のレースができた」と喜びをかみしめた。

小島太の義父でもある75歳の境勝太郎調教師は「(レース前に)騎手には何も指示を出さなかった。届かないかなと思ったが、よく差してくれたよ」と満足そうな笑みを見せた。再来年には定年を迎える老調教師にとっても、父子でつかんだ感慨深い“最後の盾”となった。《共同通信》



【警視庁】オウム・上祐被告を再逮捕

警視庁捜査二課は29日、オウム真理教の熊本県波野村進出をめぐる国土利用計画法違反事件に絡み、融資契約書などを偽造したとして有印私文書偽造、同行使の疑いで教団緊急対策本部長の上祐史浩被告(32)=偽証罪で起訴=を再逮捕した。

上祐被告とともに28日偽証罪で起訴された元教団顧問弁護士青山吉伸被告(35)ら別の教団幹部も偽造に関与した疑いがあり、捜査二課は教祖の麻原彰晃被告(40)の指示で組織的な偽造工作があったとみて追及する。調べに対し上祐被告は「弁護士と相談したい」と認否を留保している。

調べによると、上祐被告は複数の教団幹部と共謀し、教団による平成2年の波野村の土地取得が、実際には県への届け出が必要な「売買」だったにもかかわらず、届け出の必要がない「贈与」に見せ掛けるため、売買代金として元地権者に支払った3500万円が融資だったとする融資契約書などの偽造を計画。

元地権者の署名押印済みの別の文書の余白部分に、手書きで「オウム真理教殿、1年契約で3500万円の融資を受けました。平成2年6月19日」と書き込み、受領書1通を偽造した。《共同通信》

【村山富市首相】自衛隊観閲式で訓示

自衛隊の観閲式が29日午前、埼玉県の陸上自衛隊朝霞訓練場で行われた。村山富市首相は訓示で、日米安保体制堅持の方針を強調するとともに「沖縄の米軍施設・区域の問題をはじめとする米軍の駐留に伴う問題の解決に向けて真剣に取り組む」との決意を表明した。

また中国、フランスの核実験を「極めて遺憾」と非難したほか、新防衛計画大綱について「11月をめどに結論を得たい」と述べた。《共同通信》

【ゴルフ・田中秀道選手】ツアー初勝利

フィリップモリス選手権最終日(29日・兵庫県ABCGC=7176ヤード、パー72)プロ5年目、24歳の田中秀道が69で回り、通算10アンダー、278でツアー初勝利を挙げ、賞金3600万円を獲得した。

田中は15番(パー5)で3つ目のバーディーを取って通算9アンダー。湯原が18番(パー5)でイーグルを奪って並んだが、田中も18番をバーディーとして逃げ切った。一時は単独首位に立った尾崎直は、勝負どころでボギーをたたいたのが響き湯原とともに1打差の2位。

終盤追い上げ4位の尾崎将司は、今季の獲得賞金が約1億112万円となり、東聡に約510万円差をつけ賞金ランクトップに立った。藤木三郎が、ツアー最少記録の18パットで64のコースレコードをマークした。《共同通信》

【F1・日本GP】ミヒャエル・シューマッハー選手、今季9勝目

自動車レースのフォーミュラワン(F1)シリーズ第16戦、日本グランプリ最終日は29日、三重県の鈴鹿サーキット(1周5.864キロ)で出場23台による53周の決勝を行い、既に総合二連覇を決めているべネトン・ルノーのミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)が1時間36分秒930で優勝。3連勝で今季9勝目をマーク、シーズン最多勝記録に並んだ。ベネトン・ルノーはコンストラクターズ(車体製造者)部門の総合優勝を決めた。

シューマッハーはポールポジションから好スタート。フェラーリのジャン・アレジ(フランス)が中盤まで猛追したが、ミッション系のトラブルで25周目にリタイアした後は楽勝した。

2位はマクラーレン・メルセデスのミカ・ハッキネン(フィンランド)、3位はベネトン・ルノーのジョニー・ハーバート(英国)が入った。 日本勢は井上隆智穂(アロウズ・ハート)が完走12台中の12位。片山右京(ティレル・ヤマハ)は13周目にリタイアし、前日の予選でろっ骨を折った鈴木亜久里(リジェ無限ホンダ)は、欠場した。

日本期待の片山は13周目のカーブでスピンし、早々とリタイア。「本当に申し訳ない」と肩を落とした。午前中のフリー走行中に左手親指をねん挫。決勝の前に注射した痛み止めの影響で「手の感覚がなくなり、ハンドリングが狂った」と言う。「今日は手のけがに尽きる。車もエンジンも調子が良かった。体を治して出直したい」と、今季最終戦の豪州GP(11月12日・アデレード)での巻き返しを誓った。《共同通信》



10月29日のできごと