平成2485日目

平成7年10月28日(土)

1995/10/28

【坂本弁護士一家殺害事件】同僚弁護士らが慰霊の旅

オウム真理教幹部に殺害された坂本堤弁護士=当時(33)=一家3人の遺体が見つかった富山、新潟、長野の現場を、坂本さんと親しかった同僚の弁護士らが二日間かけて巡る「慰霊の旅」が28日、妻都子さん=同(29)=遺体発見現場の魚津市の僧ケ岳を皮切りに始まった。

午前9時ごろ、横浜法律事務所の元同僚など「坂本弁護士と家族を救う全国弁護士の会」の弁護士、一家失跡後の救出活動に携わってきた「坂本弁護士と家族をさがす会」の人々など約60人が現場に集合した。

現場では、横浜法律事務所の小島周一弁護士が経過報告を行い、遺体発掘に立ち会った同事務所の伊藤幹朗弁護士が発掘作業の模様を説明した。続いて、救う会の寺島勝洋元日弁連副会長と、さがす会の横須賀雅行代表が献花を行い、参加者がそれぞれ持参した花、線香、果物などを現場に建てられた慰霊塔に供えた。

さがす会のメンバー小峰浩一さん(51)は手を合わせ「ここに立って麻原の絶対命令の強さを改めて思い知った」と怒りをあらわにした。27日夜、都子さんの両親の訪問を受けた現場の土地所有者(68)一家も献花しながら、静かに都子さんのめい福を祈った。

魚津での慰霊の後、一行は28日午後、坂本弁護士が埋められた新潟県名立町の大毛無山、29日午前に長男竜彦ちゃん=同(1つ)=遺体発見現場の長野県大町市の日向山を訪れ、親子の霊を慰める予定。《共同通信》



【プロ野球MVP】ヤクルト・オマリー内野手、オリックス・イチロー外野手

ことしのプロ野球の最優秀選手(MVP)はセ・リーグは日本一に輝いたヤクルトのオマリー内野手(34)が初めて、パ・リーグはオリックスのイチロー外野手(22)が2年連続で28日選出された。新人王はセが14勝の広島・山内泰幸投手(22)、パは42セーブポイントを挙げたオリックス・平井正史投手(20)が選ばれた。

プロ野球担当記者による投票がこの日開票され、セは序盤から打ちまくって首位独走の原動力となったオマリーが、好リードの古田をわずか10点差でかわした。イチローは首位打者、打点王などを獲得、チームをリーグ優勝に導き順当な受賞。2年連続選出は、パでは山田久志投手(阪急)以来4人目。

ベストナインのセは斎藤雅(巨人)と古田(ヤクルト)が4度目、本塁打、打点の二冠の江藤(広島)と首位打者のパウエル(中日)が3度目。初選出はオマリー、金本(広島)、3年目の松井(巨人)。古田、野村は無効4票以外の161票を集めた。

パは佐々木(西武)が5年連続5度目で、2位躍進のロッテからは伊良部、フランコ、初芝と10年ぶりに3選手が選ばれた。本塁打王の小久保(ダイエー)は初受賞、イチローは満票だった。《共同通信》

【村山富市首相】自衛隊追悼式に出席

村山首相は28日午前、防衛庁で行われた自衛隊の訓練中の事故などによる殉職者の追悼式に出席した。首相の出席は1957年の追悼式開始以来4人目で、88年の竹下登首相(当時)以来7年ぶり。

首相は、約200人の遺族とともに日の丸と白菊で飾られた祭壇に向かって黙とう。追悼の辞で「御霊は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の崇高な任務に志を抱き隊員となられ、誇りと使命感を崇高な行為によって身をていして国民に示された」と述べ、「意思を受け継ぎ国の防衛を全うしてまいる決意」と強調した。《共同通信》

【水俣病全国連】政府解決案を受諾

水俣病の未認定患者救済問題で、最大の患者団体、水俣病被害者・弁護団全国連絡会議(全国連、原告約2000人)は28日、熊本県水俣市で熊本、鹿児島両県の原告団総会を開き、政府与党の最終解決案を圧倒的な資成多数で受諾することを決めた。

両原告団は、全国連の原告の約9割を占めることから、全国連の解決案受け入れは事実上確定。29日の東京、京都、福岡の原告団総会を経て正式決定し、30日に政府に回答する。

解決案を提示された被害者5団体のうち、裁判によらない解決を目指す水俣病患者連合など他の4団体は既に受け入れを決めており、5団体が「受け入れ」で足並みをそろえた。これにより、水俣病問題は公式発見から四十年目で、一部を除き最終決着に向かう。

橋口三郎原告団長は「解決案には不満があるが、生きているうちの救済を実現するには受け入れもやむを得ない」と話した。

今回の決定を受け、政府・環境庁は被害者への一時金の裏付けとなる原因企業チッソへの金融支援策や国としての「遺憾の意」の詰めなど解決案実施に向けた作業を急ぐ。《共同通信》

【アゼルバイジャン】地下鉄火災で約300人死亡

タス通信によると、アゼルバイジャンの首都バクーで28日夜、走行中の地下鉄車両が燃え上がる事故があり、29日までに子供28人を含む乗客289人が死亡した。また負傷者も270人に達した。

同国内務省の調べでは、バクー市内のウドルズ駅を発車した地下鉄が駅から200メートルの地点で速度を上げたところ、突然3両目の車両のモーターが発火、火災となった。車内の電気も消え、ドアも閉まったままのため乗客は出口を求めてパニック状態になったうえ、火災に伴って有毒ガスが発生、多数の犠牲者を出す惨事となった。

事態を重視した政府は調査委員会を設置、原因を調べているが、同通信は、捜査当局の見方として「技術的な故障」による火災の可能性が高いと伝えている。

インタファクス通信によると、アリエフ大統領は犠牲者を悼み29、30の両日を服喪の日とすると発表した。バクーでは昨年も二度にわたり同様の地下鉄火災があり、計20人近い犠牲者が出た。いずれもテロ行為とされているものの、犯人や背後関係は不明なままだ。このため今回の火災も、国内政治に絡んだテロ事件の可能性も否定できない。

同国では、急進的民族主義路線を取ったエリチベイ前大統領派によるとみられるクーデター未遂事件が起こるなど、政情不安が続いている。《共同通信》

【MLB・ワールドシリーズ】ブレーブス、3度目の頂点

ストライキによる悪夢の空白を経て、二年ぶりのチャンピオンがアトランタに誕生した。昨年中止となった米大リーグのワールドシリーズは28日、アトランタで第6戦を行い、ブレーブス(ナ・リーグ)が1−0でインディアンス(ア・リーグ)を下し、4勝2敗でミルウォーキーを本拠としていた1957年以来38年ぶり3度目の王座に就いた。

ブレーブスは六回、先頭のジャスティスが右越えに本塁打。この1点を最高殊勲選手(MVP)に輝いた先発の左腕グラビン−ホーラーズの継投で守り抜いた。67年のロンボーグ(レッドソックス)以来、継投ではシリーズ史上初の1安打完封を演じた。《共同通信》



10月28日のできごと