平成2480日目
1995/10/23
この日のできごと(何の日)
【オウム裁判】横山昭二弁護士、交通事故で入院
オウム真理教の教祖麻原彰晃被告(40)の弁護人を務める横山昭二弁護士(67)が23日、交通事故のため入院し、同弁護士側は一時、公判期日の延期申請を提出する意向を示したが、東京地裁はその後「出廷の意向が確認できたので、指定通り開廷する」と発表した。
教団側は「24日に期日延期の申請を出す」との横山弁護士のコメントをいったん発表したが、地裁の発表を受けてコメント変更を検討しており、なお流動的な要素も残されている。
横山弁護士は22日午前、教団信者の運転する車で警視庁に拘置中の麻原被告に接見に行く途中、東京都杉並区の路上でUターンし後続の車2台に追突された。23日に杉並区の河北総合病院で診察を受けた結果「頚椎ねん挫(むち打ち症)で2週間の安静が必要」と診断され、そのまま入院した。
東京地裁は23日午後、担当裁判官と主任書記官を病院に派遣して調査を進めた。夜になって、裁判官が「出廷する意向であることが確認できた」と報告したため、同地裁は「弁護士の体調に留意しながら、予定通り審理を進める」と発表した。
同日夕方に記者会見した同病院の田所昌夫院長は「横山弁護士は入院中だが、本人からけがの状態を公表しないよう言われている」と説明した上で「24日に診断書を提出し、初公判は延期される見通しとなった、と弁護士から聞いている」と述べていた。
刑事訴訟法では「3年を超える懲役、禁固にあたる事件を審理する場合には、弁護人がいなければ開廷することができない」と定められている。《共同通信》
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交通事故による頚椎ねん挫で23日、東京都杉並区の河北総合病院に入院していたオウム真理教教祖麻原彰晃被告(40)の弁護人、横山昭二弁護士(67)は同日深夜、退院した。《共同通信》
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【プロ野球・ロッテ】PL学園・福留孝介選手を訪問
ことしのプロ野球ドラフト会議の注目選手、福留孝介内野手(PL学園高)の獲得を目指すロッテが23日、大阪府富田林市の同校を訪問した。木樽スカウト部長らが球団側の事情を約50分間説明。「うちが指名権をとったら来てもらえますかと質問したら、頭を下げてもらった。いい感触を得た」と明かした。
この日、阪神が25日に訪問することが決まり、計7球団が福留と会うことになった。
一方、巨人は23日、東京・神田の球団事務所でスカウト会議を開き、ドラフト会議でPL学園高の福留孝介内野手を1位指名することを確認した。26日に保科球団代表、伊藤スカウト部長らがPL学園高に同選手を訪ね、あいさつする。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・自民党の加藤紘一幹事長は23日の与党責任者会議に、鼻が赤くはれ上がった顔で右足を引きずりながら現れた。すかさず、村上正邦同党参院幹事長が「どうしたの」と大声で聞くと、ぶ然とした表情で「鼻はおできで、足は軽い痛風!いいことないですよ」。加藤氏は世代交代の旗を掲げて幹事長に就任しただけに、村上氏はここぞとばかり「新生自民党の顔がそれじゃあなあ」と追及。新党さきがけの菅直人政調会長も「この前(の会合で)食べた牛肉が悪かったんじゃないの」と追い打ち。加藤氏はもう何も答えず、顔全体を赤くしてだんまり。
○・・・衛藤征士郎防衛庁長官はこの日、関係閣僚と沖縄問題を協議したが、記者団が内容を聞こうと懇談を申し入れても「まだ調整過程なんだから話すことはない」と拒否。ふだんは気さくで、親切に話すだけに沖縄への気遣いともみられるが「防衛施設庁の宝珠山昇前長官が記者懇談での発言で辞任に追い込まれたことの影響では」との見方も。衛藤氏は協議後、首相官邸や防衛庁の廊下で質問責めにする記者団に「ペリー米国防長官が来る前に私が沖縄に行くことは合意した」と言葉少なに語ったが、事務方には「それも難しい」との声があり、問題はますます複雑化の気配。《共同通信》
【故・渡辺美智雄さん】自民党葬
先月15日に死去した渡辺美智雄元副総理兼外相の自民党葬が23日午後、東京都港区南青山の青山葬儀所で営まれ、自民党議員のほか、土井たか子衆院議長、斎藤十朗参院議長、海部俊樹新進党党首らが参列した。
葬儀委員長の橋本龍太郎総裁(通産相)は弔辞で「国政とわが党の発展に縦横の活躍をされた。渡辺先生を一度は首相にしたかったというのが多くの人の思いだ。ご冥福をお祈りする」と述べた。《共同通信》
【米・クリントン大統領】ロシア・エリツィン大統領と会談
国連創設50周年記念総会に出席したクリントン米大統領とエリツィン・ロシア大統領は23日、ニューヨーク州のハイドパークでボスニア・ヘルツェゴビナ和平問題などをめぐり4時間近く会談。両首脳は会談後の記者会見で焦点のボスニアへの平和維持目的の多国籍軍派遣について、ロシア軍が参加することで合意したと発表した。
米政府高官によると、参加形態の細部については両国国防相が今月27日にワシントンで会談し、詰めの作業を行う。しかし、注目されていた多国籍軍の指揮権に関して両首脳は明言せず、歩み寄りはないまま終わった。
米政府高官によると、米側が打ち出している北大西洋条約機構(NATO)による指揮方式に反発するロシア側はこの日、あらためて拒否の態度を伝えたという。《共同通信》