平成2453日目

平成7年9月26日(火)

1995/09/26

【大和銀行】損失1100億円

大和銀行の藤田彬頭取は26日、大阪市内で会見し、ニューヨーク支店での米国債取引に絡み11億3200万ドル(約1100億円)の損失を出したと発表した。同支店で現地採用した嘱託社員が1984年(昭和59年)から11年間にわたり簿外で米国債を売買。損失を大和銀行保有の有価証券を売却して穴埋めしていた。7月末の本人から頭取あての手紙で発覚したという。

損失は今年9月中間決算で特別損失として一括処理。このため中間利益は70億円と当初予想を修正しない。

藤田頭取は「ニューヨーク支店に対する事務管理に反省すべき点があった」と監督責任を認めた。大和銀は再発防止策として海外の有価証券管理、検査体制などを強化する、としている。

金融取引に絡む国内企業の損失額としては、93年の昭和シェル石油の1663億円、94年の鹿島石油の1525億円に次いで3番目に多い。また、藤田頭取は、ニューヨーク支店の事故当事者を25日付で解雇したことも明らかにした。

大和銀によると、取引内容は売りと買いの差額だけを計上する差金決済で、損失のみを繰り延べしているうちに巨額に膨らんだ。取引確認書を愛したり有価証券残高証明書の偽造もしていたという。

取引を失敗したのは、同行ニューヨーク支店に現地採用された44歳の日本人社員。76年入行し、同支店の嘱託の身分で、債券取引部門の責任者をしていた。《共同通信》



【巨人・桑田真澄投手】右ひじ手術を決断

巨人の桑田真澄投手は痛めている右ひじじん帯の手術を受けることになった。手術の意思を固めた同投手は26日、東京ドームに長嶋監督を訪ねて報告、同監督も了承した。手術した場合、完全復帰には1年かかるといわれているため、来季中の戦列復帰は絶望的で、巨人の大きな戦力ダウンは免れない。

手術は左手首のけんを右ひじに移植するもので、桑田はスポーツ医学の権威であるフランク・ジョーブ博士の執刀を希望、同博士のスケジュールがつき次第、渡米して手術を受けることになる。《共同通信》

【自民党・橋本龍太郎新総裁】村山首相、武村蔵相と会談

自民党の橋本龍太郎新総裁(通産相)は、近く行われる村山富市首相(社会党委員長)と武村正義蔵相(新党さきがけ代表)との与党3党首会談で、6月に策定した「当面の重点政策」(新3党合意)を正式に確認するとともに、臨時国会乗り切りに向け新3党首体制の結束強化を図りたい考えだ。3人は26日昼の初会合で結束を確認。橋本氏も会見で、基本的に新3党合意を尊重する姿勢を明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・村山富市首相は26日、都内で開かれた「男女共同参画社会づくりに向けての全国会議」に出席した。終了後、官邸で記者団が「これからの社会は男女が協力するのが理想ですね」と聞くと、首相は「そうだね。イスラエルでは男女が隔たりなく働いていたね」と、中東歴訪の成果を強調。さらに「新党の顔に女性というのはどうか」と水を向けると、首相は「それもいいね。ただ、これからはそんなことにこだわらず、いい人はいい人らしくちゃんとポストに就くことが大切だろうね」。男女にこだわらなくても左右にこだわる社会党の癖は直る?

○・・・自民党の橋本龍太郎総裁はこの日、就任あいさつのため新進党本部を訪れ、かつての竹下派仲間の羽田孜副党首、渡部恒三幹事長代理らと懇談。羽田氏が「(橋本氏への)評価を聞かれて困っちゃうよ」と切り出すと、「(羽田さんは)一番よく知っているから厳しい点をつけられるね」とニヤリ。渡部氏が「ここは民社党本部だったんだ。自民党本部も半分空けてくれればいいのに」とぼやくと、羽田氏も「あそこにツインビルを建て、政権交代があれば与野党が入れ替わるようにしては」と政権とともに党本部交代を提案。合併すれば党本部問題は一挙に解決するとの声も。《共同通信》

【新進党・小沢一郎幹事長】総選挙に自信

新進党の小沢一郎幹事長は26日夕、名古屋市内で記者会見し「個人的な感触で言えば次の総選挙で過半数を獲得し、政権を奪還する可能性は非常にある」と述べた。小沢氏は9月中に、札幌、大阪、福岡など大都市圏で企業・団体回りを重ねており、その感触から次期衆院選での過半数獲得に自信を得たとみられる。

今後の政局の見通しについては「自民、社会、さきがけ3党で何がなんでも政権を維持しようと思えば、任期いっぱい維持できるが、自民党がどう考えるか。社会党(の新党)がどうなるかということがある」と指摘。自民党内の単独政権論や社会党新党の展開次第で早期の衆院解散・総選挙もあり得るとの認識を示した。

新進党の党首公選問題については「自民党に対抗する政党として世間になるほどと思われる実態を備えなければいけない」として、党員が十分に集まっていない現状では党員参加の公選は難しいとの考えを重ねて示した。

日米地位協定の見直し問題については「日米安保条約と混同して議論するのは全くの間違いだ」とした上で、基本的には賛成する考えを表明した。《共同通信》

【坂本弁護士一家殺害事件】遺族が会見

「私はあの人を人間と思っていません。何を言って一も通じないのではないか…」。新潟、富山、長野の3県にわたり警視庁と神奈川県警の合同捜査本部が大捜索を展開、坂本堤弁護士=当時(33)=一家3人の遺体を発見してから半月余り。坂本さんの母さちよさん(63)と、妻都子さん=同(29)=の父大山友之さん(64)が26日午後、横浜市中区の横浜弁護士会館で遺体発見後初めて記者会見した。

約4カ月ぶりに報道陣の前に姿を現したさちよさんは心労が重なりやつれた様子。青いシャツにグレーのスーツ姿で会見に臨み「残念というか、無念という以外に言葉が見つからない」と100人を超す報道陣を前に心境を語った。

3人の殺害を指示したとされる教祖の麻原彰晃被告(40)については、怒りを精いっぱい抑えた口調だったが「人間と思っていません」と言い切った。

「警察から生存絶望が伝えられるまでの間が一番嫌で、胸をえぐられるような思いでした」とも語り、つらい日々を振り返り、白いハンカチで涙をぬぐった。

大山さんも「本当に残念な結果で、気持ちの整理がつかない状態です」と絞り出すような声で話し、「6年近く捜査を続けてくれた警察の方に感謝したい」と続けた。

さちよさんは今後、全国を回り、救出活動に携わった関係者にお礼のあいさつをしていく予定だという。《共同通信》

【河野洋平外相】米・クリストファー国務長官と会談

河野洋平外相は26日夜(日本時間27日午前)、ニューヨーク市内のホテルで米国のクリストファー国務長官と会談、沖縄の米軍兵士による女子小学生暴行事件について「(在日米軍への)信頼関係に傷が付いたかと心配している」と述べ、あらためて遺憾の意を表明した。

クリストファー長官は「大変遺憾な事件で深く一憤りを感じる。陳謝したい」と公式に謝罪。さらに「あらゆる協力を惜しまない」と、米側が捜査に最大限協力することを約束した。また双方は日米間で政治問題化している日米地位協定の見直し問題について、協定自体の見直しは行わないことで一致、当面は日米合同委員会の下の専門家委員会で、裁判手続きに関する運用面の改善を検討することを確認した。

河野外相はさらに「在日米軍の高いレベルから再発防止と綱紀粛正をさらに検討する、との公の言葉を求めたい」と要請。長官は「注意深く検討したい」と述べ、27日の日米安全保障協議委員会(2プラス2)で再びこの問題を協議することになった。《共同通信》



9月26日のできごと