平成2452日目

平成7年9月25日(月)

1995/09/25

【自民党】橋本新体制が発足

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自民党は25日午後、党本部で第60回臨時党大会を開き、橋本龍太郎通産相の第17代総裁就任を正式に承認した。橋本総裁は党三役に、加藤紘一幹事長(旧宮沢派)、山崎拓政調会長(旧渡辺派)、塩川正十郎総務会長(旧三塚派)を指名。総務会で了承され、新体制が発足した。

橋本氏は同日夜、党本部で記者会見し「小選挙区制での戦いは総力戦となる」として結束を求めた。世代交代の狙いについては「そういう言い方はしてこなかった。ベテランにも豊かな経験がある」と述べ、配慮をみせた。小渕恵三副総裁は副総裁から退き、同ポストは空席。また組織広報本部長を「事実上の四役」(橋本氏)と重視し、亀井静香氏(旧三塚派)を決めた。

29日召集される臨時国会に向け衆院国対委員長には村岡兼造氏、総選挙態勢整備のため幹事長代理に野中広務氏と、いずれも旧小渕派から起用した。

加藤幹事長ら新三役は同日夜党本部でそろって記者会見。加藤氏は「多くの障害の中で疾走していくようなものだ。主流も反主流もない。結束しないと選挙に勝てない」と訴えた。

政調会長人事は旧渡辺派内の調整が難航。山崎氏起用を求める若手と中山正暉氏を推すベテラン議員が対立した。橋本氏は加藤幹事長との連携や国対委員長の経験がある山崎氏が、与党政策調整のかなめとなる政調会長に適切と判断した。《共同通信》

河野外相は続投

村山市首相は25日午後、衛藤征士郎防衛庁長官との会談の席上、自民党総裁を退いた河野洋平外相の去就に関連して、「信頼しており安定感がある」と河野氏の姿勢を高く評価、職にとどまってもらいたいとの意向を強調した。

河野外相もこれに先立つ同日の衛藤長官との会談で「(去就は)淡々と首相に一任しているが、外相の重責を考え職責を果たしていく」と述べた。

河野氏は28日まで国連総会出席などのためニューヨークを訪問しており、帰国後に「副総理」は辞任するとみられるが、少なくとも11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)大阪会合までは外相職にはとどまることが確実となった。《共同通信》



【JR東海】新型リニア公開

JR東海とJR総研が研究、開発を進めている超電導磁気浮上式リニアモーターカーの新型実験車両が25日、山梨県都留市の山梨リニア実験線車両基地で報道陣に公開された。

実験車両は3両編成。超高速でも安定を保ち、騒音を極力減らせるように先頭部分を大きく傾斜させるなど空気抵抗を減らす工夫がされている。今後、電気系統などの性能試験を繰り返した上、建設中の実験線(山梨県境川村―秋山村、42.8キロ)で平成9年春から走行試験を開始、最高時速550キロを目指す。

車体は全長78メートル、高さ3.3メートル、幅2.9メートル。「のぞみ」に比べ高さで約35センチ、幅は約50センチもスリムになっている。運行は地上の基地で制御するため運転台はなく、先頭部分に前方監視用のテレビカメラが備えられている。《共同通信》

【WBCフライ級タイトル戦】勇利アルバチャコフ選手、7度目の防衛成功

世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦は25日、東京・日本武道館で行われ、チャンピオンの勇利アルバチャコフ(協栄=ロシア)が挑戦者で同級1位のチャチャイ・エリートジム(タイ)を3−0の判定で破り、7度目の防衛に成功した。勇利は日本でのプロデビュー以来21戦全勝(15KO)。

無敗を誇る強打者同士の対決は、両者左のリードパンチを駆使して前半はほぼ互角の展開となった。しかし、勇利は7回ごろから接近戦に持ち込み右ストレート、フックなどで有効ポイントを稼いだ。ダウンシーンはなかったものの、3人のジャッジから2−4点差で優位とされ、判定勝ちした。《共同通信》

【プロ野球・近鉄】佐々木恭介新監督が決定

プロ野球、近鉄の次期監督に、元近鉄で現野球解説者の佐々木恭介氏(45)の就任が25日、正式に決まった。20日に筑間球団社長から要請を受け、入団の意向を示しながら、正式な受諾を保留していた同氏が、25日大阪・難波の球団事務所に受諾の意思を伝えに訪れた。10月11日に契約を交わす予定。

佐々木新監督はその後、筑間球団社長とともに記者会見し「低迷を脱出するには、きみの力しかないという過分な言葉までいただいた。自分の持ってる力をすべてぶつけて、近鉄の再建に向けて頑張っていきたい」と抱負を語った。

近鉄・佐々木新監督 パ・リーグ全体が非常に盛り上がっている時期だから、それに乗り遅れないように、何とかバファローズを押し上げたいと思う。秋季練習から厳しく鍛えていくのは当然です。《共同通信》

【村山富市首相】日経連会長らと会合

村山富市首相は25日朝、都内のホテルで根本二郎日経連会長、歌田勝弘味の素相談役ら経済人と会合を開き、金融機関の不良債権処理問題について「金融秩序維持、預金者保護を考えて処理したい。預金者は国内だけでなく海外でも不安に思っている。そのためには公的資金も導入しなければならないだろう」と述べ、公的資金の導入に積極的姿勢を示した。

これに関連して野坂浩賢官房長官は、同日午前の記者会見で「公的資金導入となれば国民の理解、納得がなければできないというのが基本的立場だ。国民の税金を使って安易なことはできない」と述べた。

首相は旧東京協和、安全の2信用組合の経営破たんに伴う問題について「将来の金融制度の在り方を考えながら処理したい」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・村山富市首相は25日昼、首相官邸で河野洋平外相と会談。この直前、野坂浩賢官房長官が「外相は首相と一緒に昼食をとる」と、予告していただけに、5分足らずという会談時間に記者団は拍子抜け。注目を集めている副総理や外相職の取り扱いについては、同席した野坂浩賢官房長官が「煙ほども出ていない」ときっぱり否定、首相も「(河野氏は)これから国連総会に行くので『行ってきます』という話だ」ー。当の河野氏は「話が短かったが」との記者団の質問に「あうんの呼吸だよ」と、自らの去就は既に決まっていると言わんばかりに官邸を後にした。

○・・・自民党の坂野重信両院議員総会長(旧小渕派)は、この日の臨時党大会でのあいさつで、河野洋平前総裁に対し「党改革、政治改革、政権奪還という3つの課題を成し遂げ、党史に特筆すべき業績を残された」と、まずは型通りのねぎらい。ところが、橋本龍太郎新総裁には「単に自民党総裁を選んだのではなく、国家のトップリーダを選んだのだ」と「自民党首相」の再現に期待をあらわに。さらに新進党批判を展開して会場を沸かせた後、「昇る竜、雲を得たるごとく存分に闘ってほしい」と締めくくり、久々に旧小渕派から担ぎ出した高揚感がありあり。《共同通信》

【横路孝弘前北海道知事】「さきがけ尊重を」

横路孝弘前北海道知事は25日夜、山梨県・昭和町で記者会見し、10月下旬を目標とする社会党の新党結成方針について「今のままで最後まで走っていくのは困る。必ずしも幅広い結集にならない」と指摘、第三極を目指す勢力の大同団結へ一層の努力が必要との見方を示した。

さらに「既成の政党が、対等の形で一つの勢力が結集できるかが大きなポイントだ」と強調、社会党が主導権を握るのでなく、新党さきがけなど連携相手の意見を尊重すべきだとの見解を表明した。

社会党が設置する「新党結成委員会」への自らの参加については「大同団結でスタートできないものか、私が追求している一番のテーマだ」と述べ、幅広い勢力の結集を前提に参加に含みを残した。

これに先立つ講演で横路氏は、新党の基本政策として①軍縮と非軍事的な平和貢献の明確化②小さい中央政府、大きな地方政府−の二本柱を提唱。憲法については「護憲とばかり言うのではなく、武器輸出3原則、非核3原則など憲法に基づき確立した原則を世界の原則にするよう努力することだ」と強調した。《共同通信》

【河野洋平外相】国連・ガリ事務総長と会談

国連総会出席のためニューヨーク入りした河野洋平外相は25日夜(日本時間26日朝)、国連本部でガリ事務総長と会談した。

外相は国連改革に関連して「有名無実とは言え、(国連憲章に)旧敵国条項が現実にある」と、同条項の撤廃を求めた。これに対しガリ氏は「旧敵国条項が生きていると思っている人はだれもいない。安保理改革が行われれば、条項は当然改正される」と述ベ、安保理改革に伴う憲章改正と同時に同条項を撤廃する考えを示した。

またガリ氏は各国の国連分担金の滞納額が34億ドル(約3400億円)に達していることを指摘、「国連財政は破たんしている」と述べ、財政改革面での日本の協力を要請した。

外相は「日本は決められたルールに従って、可能な限りの支援をしている」と日本が世界第2位の分担金拠出国であることを強調、その一方で旧敵国条項の存在や安保理改革が進展しないことへの不快感を示した。《共同通信》



9月25日のできごと