平成2445日目

平成7年9月18日(月)

1995/09/18

【村山富市首相】PLO・アラファト議長、ヨルダン国王と会談

中東訪問中の村山富市首相は18日午前(日本時間同日夕)、パレスチナ先行自治区のガザ地区でパレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長と約1時間会談した。

首相は、パレスチナ支援について、今後も積極的に支援していく考えを表明。これまで国連機関を通じてパレスチナ自治政府へ行ってきた支援方式に加え、自治政府への直接支援の開始も決定したことを伝えた。

アラファト議長は、近く実施される見通しのパレスチナ評議会選挙に関し、実施される際の日本からの選挙監視要員派遣を正式に要請した。首相は「人的、物的両面からできる限り協力する」と要員派遣を約束した。議長は、これらの日本の協力に感謝の意を表明した。

日本の首相がガザを訪れるのは初めてで、会談はアラファト議長の事務所で行われた。議長は、現在大詰めを迎えているイスラエルとの自治拡大交渉の状況を説明。首相は合意に向け引き続き積極的な努力を要請するとともに、包括的中東和平問題についても「機運を逃さず和平を達成してほしい」と求めた。

首相は、中東和平をめぐるテロ行為に関し厳しい姿勢で臨んでいる議長に、今後も同様の対応を取り続けるよう要請、議長は理解を示した。

アラファト議長は「パレスチナは破壊された国土を立て直そうと努力している」と述べ、日本の経済、技術協力に強い期待感を示した。首相はアラファト議長の訪日を招請した。《共同通信》

中東歴訪中の村山富市首相は、18日午後(日本時間同夜)、最後の訪問国ヨルダンのアンマン市内の王宮でフセイン国王と会談、①アカバ湾汚染防止計画などへの計11億円の無償資金協力②2億ドル規模の円借款を検討―を伝達した。イスラエル国境のアレンビー橋の架け替えへの無償資金協力方針も伝えた。

国王は中東和平に関し、イスラエルとの平和条約を締結したことを踏まえ「和平が進展したのは当事者が直接会うことができたからだ。シリアとイスラエルの交渉進展により、包括的和平が来ることを期待する」と述べ、当時国同士の直接対話が和平にとって不可欠」との判断を示した。

ヨルダン情勢については「平和の構築の段階に入っている」とし、日本の経済援助に期待感を表明した。 首相は、10月末にアンマンで開かれる中東・北アフリカ経済サミット第2回会合(アンマン・サミット)に関し、民間の参加を働き掛ける考えを表明。国王の訪日も招請した。

村山富市首相は18日午後(日本時間19日未明)、中東歴訪を終えるに当たってアンマン市内のホテルで内外記者会見を行った。 首相は冒頭、日本の今後の中東外交について「この地域の平和と繁栄が、国際社会全体の利益であるとの認識を新たにしつつ、新しい国際関係の形成に主体的にかかわっていくことがわが国の役割と考える」と発言、和平に向け積極的に貢献する考えを強調した。

その上で首相は、中東地域では各国首脳の直接交流が重要との認識を示し「要人の往来を今後も積極的に実施し、政治対話を深化させていく」と述べた。《共同通信》



【都庁小包爆破事件】オウム真理教幹部を指名手配

東京都庁で5月16日、青島幸男知事あての小包が爆発、知事秘書が重傷を負った事件dえ、警視庁公安部は18日、殺人未遂と爆発物取締罰則違反の疑いでオウム真理教「法皇内庁」幹部T容疑者(26)=公正証書原本不実記載などで手配中=を指名手配した。

T容疑者のほかに事実上の教団「諜報省大臣」井上嘉浩被告(25)ら信者4人が事件に関与していることが分かっており、公安部は他の事件の捜査終了後、井上被告らを再逮捕し、組織的な爆弾テロの全容解明に乗り出す。《共同通信》

【大相撲秋場所】9日目

大相撲秋場所9日目(18日・両国国技館)貴乃花、曙の両横綱は白星を重ね9戦全勝。大関武蔵丸が関脇魁皇に敗れて2敗目を喫し、1敗力士はなくなった。貴乃花は小結琴の若の左上手を引いての寄りをしのぎ、右に切り返した。曙は琴稲妻をよく見て突き出した。武蔵丸は、右上手を引いた魁皇の寄りに屈した。

大関若乃花は浜ノ島を寄り切り6勝3敗、大関貴ノ浪は小結剣晃に敗れ4敗目。武双山、魁皇の両関脇は6勝目を挙げた。全勝の貴乃花、曙を追う2敗は武蔵丸、琴錦、土佐ノ海、智ノ花の4人。十両は小城ノ花と新十両の若ノ城が2敗で並んだ。《共同通信》

【オリックス・仰木彬監督】「神戸では意識過剰」

優勝まであと一歩としているオリックスの仰木監督が18日、都内のホテルで会見した。前日に惜しくも神戸での胴上げを逃しているが、「ちょっと(優勝が)延びましたね。でもゲーム差はあるし、対象はロッテだけで既にがけのふちに追い込んでいる」とほぼ手中にしたリーグ制覇に余裕たっぷり。

地元で決められなかったことへの未練は断ち切っており「神戸での(6連戦で)最後の2試合は私も選手も意識過剰だった。今は正反対の考えかもしれないが、ひと休みしたと思えばいい」と、さばさばしたものだった。《共同通信》

【自民党総裁選】東京、福島で街頭演説

自民党総裁選に立候補した小泉純一郎元郵政相と橋本龍太郎通産相は18日午前、東京駅丸の内口と福島市で街頭演説した。

福島では、橋本氏がサラリーマンら数百人を前に「官の中でも地方に引き受けていただける分野は、できるだけ引き受けていただかねばならない」と地方分権を進める考えを示した。小泉氏は「これまで日本の指導者が首都移転を決断していれば東京一極集中もなく均衡ある国土の発展が実現されていたはずだ」と首都移転論で応じた。

これに先立ち両氏は同日朝、JR東京駅丸の内口で出勤途中のサラリーマンを対象に演説。小泉氏が持論の郵政3事業民営化を繰り返し主張したのに対し、橋本氏は財政投融資制度の必要性を指摘し、財投も活用した景気浮揚策を訴えた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・野坂浩賢官房長官は18日の記者会見で、村山富市首相が外遊先のエルサレムで社会党の目指す新党の党首にはならない考えを示したことに触れ、「あの人はいつも自然体だから。『ならない』と言って、周囲から押し込められてなった経歴もある」とニヤリ。社会党委員長も首相も、最初は固辞したものの最終的には受け入れた「過去」を知るだけに、まだまだ「村山党首」実現に意欲満々だ。「横路さん(孝弘前北海道知事)と村山さん、土井さん(たか子衆院議長)は拮抗した期待感を持たれている」と盛んに村山氏をアピールしたが、世代交代の波をどう押し戻す?

○・・・自民党の小泉純一郎元郵政相はこの日、福島市内で橋本龍太郎通産相と並んで街頭演説した。神奈川県選出の都市型議員であることを意識してか「農業は経済効率だけでは判断できない。食糧の重要性は認識している」と、農業への理解あるところを見せようとしたが、具体的な政策提言はなく、聴衆は肩透かし。橋本氏も「農業、林業が自立できるような仕組みをつくらなければならない」と力説したものの、目新しさには欠け、この勝負互角。やはり双方、農業は苦手か。《共同通信》



9月18日のできごと