平成2444日目

1995/09/17

この日のできごと(何の日)

【台風12号】上陸せず根室沖へ

超大型で非常に強い台風12号は17日午後2時ごろ、千葉県銚子市の東約100キロの房総半島沖に接近。その後、速度をやや速め、沿岸から遠ざかりながら三陸沖から北海道・根室沖へ抜け、暴風域は伊豆諸島と関東地方、東北南部から北海道沖の海上に移った。やや衰えたものの依然勢力は強く、気象庁は東北、北海道の沿岸部を中心に大雨や強風への警戒を呼び掛けている。18日午前9時には千島沖で温帯低気圧に変わる見み。

首都圏上陸という最悪のコースは免れたが、関越自動車道のバススリップ事故などで3人が死亡、6人が行方不明になるなど各地につめ跡を残し、JR線など交通網の乱れも終日続いた。

気象庁によると、台風12号は午8時40分には八丈島で932.4ヘクトパスカルと東日本で史上最低の気圧を観測するなど、戦後最大級の勢力で関東地方に接近。三宅島で同9時40分に最大瞬間風速55.4メートル、銚子で11時20分に同45.6メートルを記録した。

関東南部と東部を中心に千葉県から三重県に至る広範囲で大雨となり、所々で1時間に40ミリを超える激しい雷雨となった。降り始めから午後6時までの降雨量は、三宅島で390ミリ、千葉県大多喜町で357ミリ、茨城県鹿嶋市で294ミリに達した。

台風は18日午前0時現在、北海道根室市の南東280キロの海上を時速85キロで北東へ進んでいる。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートルと、勢力は徐々に弱まってい勢力《共同通信》

全国の警察本部などが17日午後8時現在でまとめた台風12号の被害状況によると、死者は千葉、埼玉、静岡3県で各1人、行方不明は神奈川、岐阜、福岡で計6人、負傷者は50人に上った。

静岡県佐久間町では、土砂崩れで乗用車が埋まり、2人が死傷。千葉県で畑の見回りに出た男性が強風にあおられ、用水路に転落して死亡。関越自動車道で雨でスリップした高速バスが防音壁に激突して運転手が死亡、乗客28人が負傷した。

神奈川県大磯町の海岸では子供が高波にさらわれ、助けようとした父親とともに行方不明に。福岡県沖の玄界灘でも3人乗りのイカ釣り漁船が消息を絶った。岐阜県では釣り人1人が不明になった。

強風の影響で東京都内で建物6棟が全壊するなど、8都県で計218棟が全壊または一部損壊。千葉県では97棟が床上浸水、茨城など5県で379棟が床下浸水し、倒木やがけ崩れの被害も各地で出た。

また、停電も9都県で約6万9000戸に上った。JR各線は17日早朝の始発から運休や徐行運転が続出。山手、総武など31線区で1903本が運休、東海道新幹線50本を含む計119本が最高3時間37分遅れ、ダイヤは終日乱れた。

羽田空港も午後2時すぎまで離着陸がストップ。成田空港でも19便が欠航し、209便が最高12時間遅れた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【パ・リーグ】オリックス、地元優勝ならず

ロッテ6−3オリックス◇17日◇神戸

プロ野球、パ・リーグは17日、初優勝へのマジックを1としているオリックスがマジック対象チームのロッテに3−6の逆転で敗れ、優勝決定はまたもお預けとなった。

18日はオリックス、ロッテとも試合がなく、優勝は19日からの西武戦(西武)以降に持ち越された。オリックスは西武3連戦の次は東京ドームでの日本ハム戦が予定されており、念願の地元胴上げが遠のいた。《共同通信》

【ゴルフ・尾崎将司選手】今季3勝目

全日空オープン最終日(17日・札幌GC輪厚=7063ヤード、パー72)尾崎将司がボギーなしの4バーディーを奪って68のベストスコアを出し、通算9アンダーの279で今季3勝目を飾り、賞金1800万円を獲得した。ツアー通算72勝、後援競技と海外を含め通算91勝、この大会はツアー競技となった1973年以降、2年連続6度目の制覇となった。

首位でスタートした尾崎将は、加瀬秀樹に一時は逆転されたが、8番のバーディーで再び単独首位に立ち、そのまま逃げ切った。2位はアーニー・エルス(南アフリカ)、3位は加瀬。倉本昌弘は5位だった。《共同通信》

【大相撲秋場所】8日目

大相撲秋場所8日目(17日・両国国技館)貴乃花、曙の両横綱が8戦全勝で勝ち越した。横綱陣がそろって8日目で勝ち越しを決めたのは、平成元年春場所(北勝海、千代の富士、大乃国)以来、6年ぶり。貴乃花は浜ノ島の寄りに後退したが、左上手投げで逆転勝ち。曙は関脇武双山をパワーで圧倒して突き出した。武双山は3敗目。

大関武蔵丸は小結剣晃を押し出して7勝1敗。大関若乃花は朝乃若を押し出し連敗を免れ5勝目を挙げたが、大関貴ノ浪は小結琴の若の上手投げに3敗目を喫した。関脇魁皇は肥後ノ海を下して5勝3敗、小結琴錦は若翔洋を破って6勝2敗。幕内は1敗の平幕寺尾が敗れ、全勝の両横綱を1差で追うのは武蔵丸1人。十両は新十両の若ノ城が1敗で首位を守った。《共同通信》

【自民党総裁選】在日米軍経費負担で論争

自民党総裁選の橋本龍太郎、小泉純一郎両候補は17日、フジテレビとテレビ朝日の番組に相次いで出演。小泉氏は、在日米軍駐留経費の負担問題に関し「米国が負担できないなら負担できる(範囲)まで基地を縮小してもらう。その(縮小)分を国民の合意を得ながら日本でやることも考えるべきだ」と述べ、国土防衛や経費負担の在り方を見直す必要性を強調した。

これに対し橋本氏は「日米安保条約はアジア太平洋全域で大きな役割を果たしている。米国の戦略構想がどう変化しているのか意見を聞かないといけない」と性急な対応を戒めた。《共同通信》

【渡辺美智雄元副総理】密葬

自民党の故渡辺美智雄元副総理兼外相の密葬が17日午後、栃木県大田原市の光真寺で営まれ、台風12号の激しい風雨の中、中曽根康弘元首相、土井たか子衆院議長ら約7000人が参列した。

自民党総裁選に出馬している小泉純一郎、橋本龍太郎両候補も駆け付けた。小泉氏は「渡辺さんは日本医師会の故武見太郎会長に、ずばずば率直に本音を言った。それを見習って言うべきことを言わなくてはならない」と、郵政事業民営化を主張し圧力を受けている自らの立場を振り返り故人をしのんだ。

渡辺氏と同じ当選11回の橋本氏は「もう同期生の葬式は嫌だよ。だんだん寂しくなる」と涙を浮かばせた。《共同通信》

【村山富市首相】イスラエル・ラビン首相と会談

中東歴訪中の村山富市首相は16日夜(日本時間17日未明)、日本の首相として初めてイスラエル入りし、17日午後3時半(日本時間同10時半)すさから、エルサレム市内の首相府でラビン首相と約1時間半にわたって会談した。

村山首相は包括的な中東和平のカギを握るラビン首相に対し、「話し合い解決が何より大事だ。和平達成のための一層の尽力をお願いしたい」として和平への努力を要請した。

その上で村山首相は「パレスチナ支援や、中東和平の多国間協議を通じて平和の進展に努力していく」と述べ、具体的にはパレスチナ自治政府の評議会選挙が行われる際に、日本も運挙監視要員などを派遣する用意があることを表明した。

これに対しラビン首相は「(パレスチナ交渉の)最大の問題はテロだ。しかしテロがあっても交渉は続けなければならない」と述べ、和平交渉の進展に前向きな姿勢を示した。

また「平和が確定した時にはパレスチナの経済改革のために努力する必要があり、日本も大きな責任をもっている。経済的支援に努力してほしい」と述べ、パレスチナへの経済支援を要請した。

村山首相は、前日のアサド・シリア大統領との首脳会談で、イスラエルとシリアの歩み寄りを促したのに続き、もう一方の当事国であるイスラエルにも交渉進展を直接求めることで、中東和平プロセスに積極的に関与する姿勢を鮮明にした。《共同通信》

【村山富市首相】年内解散を否定

中東歴訪中の村山富市首相は17日夜、エルサレム市内のホテルで同行に記者団と懇談し、久保亘社会党書記長の発言で取りざたされている首相の年内解散について「今のところ全然考えていない」と明確に否定した。同時に社会党が目指す新党の党首について「新しい世代の人」としたが、「首相・党首分離」論については「議院内閣制や政党政治からすれば無理がある」と消極的な考えを表明した。《共同通信》



9月17日 その日のできごと(何の日)