平成2442日目

平成7年9月15日(金)敬老の日

1995/09/15

【渡辺美智雄さん】死去

副総理兼外相を務めた自民党の渡辺美智雄氏が15日午前2時半、心不全のため東京都新宿区の病院で死去した72歳。栃木県出身。

渡辺氏はことし3月、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問して日朝国交正常化交渉に道をつけコメ供与を実現。今回の自民党総裁選で、いち早く橋本龍太郎通産相支持を表明、流れをつくるなど、久々に旧派閥領袖としての存在を誇示したが、数日前から容体が悪化し、同病院に緊急入院していた。

大正世代の実力者の一人だった渡辺氏の死去は旧派閥の解体を促進するだけでなく、世代交代を一層加速するのは確実だ。

渡辺氏は昭和19年、東京商大専門部(現橋大)卒。栃木県議を経て38年、旧栃木1区から衆院初当選。厚相、農相、蔵相、通産相、自民党政調会長など要職を歴任。平成2年に中曽根康弘元首相から中曽根派を引き継ぎ、渡辺派を結成。3年秋の総裁選では宮沢喜一、三塚博両氏と争い善戦したが及ばなかった。

3年11月の宮沢内閣発足で副総理兼外相に就任。4年暮れの内閣改造でも留任したが、この間、2回にわたり入院、胆のう胆管結石の手術を受け、5年4月、病気療養のため辞任した。

5年7月、衆院選で自民党が過半数割れ、非自民連立政権発足が確実となった中での、総裁選にも出馬したが、河野洋平総裁に49票差で敗れた。《共同通信》

栃木県西那須野町の渡辺美智雄氏の自宅には15日朝から、河野洋平総裁ら自民党幹部や中曽根康弘元首相、新進党の海部俊樹党首、小沢一郎幹事長ら与野党の多数の国会議員が次々と弔問に訪れた。

午前7時前に駆けつけた河野氏は「今回の自民党総裁選は世代交代を象徴している。(渡辺氏の死去で)一世代、代わった気がする」と感慨深げに感想を述べた。

自民党は総裁選のさなかということもあり、参列者からは「経済政策は彼をおいてほかにいない。国民に人気のある総理になっていたに違いない」(中曽根氏)「自民党の総理総裁の夢がかなわず本当に残念だった」(小渕恵三副総裁)と志半ばで倒れた渡辺氏の無念を思いやる声が続いた。

一時、渡辺氏との保・保連合を進めた小沢氏も「何としても一度、最高の地位に立ってほしかった」と唇をかみしめていた。《共同通信》



【大相撲秋場所】6日目

大相撲秋場所6日目(15日・両国国技館)平幕の寺尾に土がつき、全勝は貴乃花、曙の両横綱だけとなった。貴乃花は湊富士を危なげなく寄り倒し、曙は元気な小結琴錦を送り出し、ともに6連勝。1敗勢のうち大関武蔵丸は朝乃若を突き落として5勝目を挙げた。しかし武双山、魁皇の両関脇はいずれも敗れた。1敗は武蔵丸と寺尾、智ノ花の3人。貴ノ浪、若乃花の両大関は2敗を守った。小結琴の若は初白星を挙げた。十両は豊ノ海と若ノ城が5勝1敗。《共同通信》

【世界女性会議】閉幕

北京で9月4日から開かれていた国連主催の第4回世界女性会議は最終日の15日、21世紀に向け男女が対等なパートナーとなるための国際的指針となる「行動綱領」と「北京宣言」を採択、12日間の日程を終えた。《共同通信》

【自民党総裁選】地方遊説スタート

自民党総裁選で一騎打ちとなった小泉純一郎元郵政相、橋本龍太郎通産相は15日午後、福岡市天神の招華街で立会演説会を開き、地方遊説のスタートを切った。

小泉氏は「このままでは日本は借金国家になる。民が官の分野に進出しなければ日本経済は窒息する」として持論の郵政3事業民営化一本に絞って演説。「郵政民営化ができるなら経済、財政構造全体の見直しが始まる」と強調した。

その上で「自民党だけでなく社会党、新進党にも選挙の支援組織がついているため郵政民営化はタブーだった」「旧来の古い体質をぶち城し、ほかの政党も目をつむっていた支持組織向けの政治が国民に向けさせられるかどうかが総裁選で問われている」とこぶしを振り上げながら訴えた。

これに対し橋本氏は「まず、この経済状況どうしようとしているのか聞いていただきたい」と語り掛けるような口調で景気対策を強調。「5年間を3つに分け働く人が安心でき、製造業が自信を持てるようにしたい。最初の1年は使える手段は何でも使いたい」「長生きしてよかったと言っていただくだけの仕事をするには国民経済の力がなければ絵空事になる。この1年で景気を回復軌道に乗せたい」と繰り返し訴えた。

さらに官と民の関係、地方分権を含めた行政全体の見直しを主張、「一つのところだけを直せばすべてが直るのではない」と述べ、郵政事業に絞っている小泉氏に反論した。

会場は福岡の中心街。休日で家族連れの買い物客でにぎわっていたが、多くの人が足を止めて2人の演説に耳を傾けていた。

この後、橋本氏は地元の岡山市入りし、系列県議、市議の集会や平沼赳夫運輸相の就任祝賀会に出席。さらに高松市での「橋本龍太郎を激励する会」に出席し、総裁選での支援を訴えた。

小泉氏は山口県下関市に入り、市内の病院などを訪れ、お年寄りから話を聴いた。《共同通信》

【村山富市首相】ピラミッドなどを見学

エジプト訪問中の村山富市首相は15日午前、カイロ郊外のギザでピラミッドやスフィンクスなどを見学、約4500年前の古代エジプトの歴史に触れた。

首相は高さ137メートル、底辺の一辺が220メートルという最大のクフ王のピラミッドを見上げ「すごいね」を連発。「4500年も崩れずにあるのか」と感想を漏らしていた。《共同通信》

【村山富市首相】エジプト・セドキ首相と会談

村山富市首相は15日夜(日本時間16日未明)、カイロ市内の首相府でエジプトのセドキ首相と会談、二国間関係を中心に意見交換した。

セドキ首相は、対日貿易赤字削減の観点から日本がエジプト米を輸入してほしいと要請。村山首相は「(コメ輸入では)特定の国を指定することはできない。エジプトの努力次第だ」と答えるにとどまった。また、セドキ首相が観光振興の立場から東京−カイロ間の日本航空の直行定期便再開を求めたのに対し、村山首相は「両国の交流強化によってカイロへの乗り入れは可能になると思うが、基本的には日航の経営判断だ」と答えた。

村山首相は、エジプトに対する経済協力を今後も積極的に実施していく考えを強調しながらも「日本の財政事情も厳しく、一定の限界があることを承知してほしい」と述べた。《共同通信》

【スティーブン・ホーキング博士】再婚

「車いすの天才宇宙物理学者」として知られる英国のスティーブン・ホーキング博士(53)が15日、ケンブリッジで結婚式を挙げた。相手は同博士の看護に務めてきたエレーン・メイスンさん(45)で、ともに再婚となる。

式典の後、博士は車いすに備え付けの人工音声合成装置を通して「愛する女性と結婚できて、素晴らしい」と述べ、キスをして喜びを表した。

二人の出会いは1989年。筋委縮性側索硬化症に侵されている博士の看護チームにメイスンさんが参加、愛をはぐくんできた。《共同通信》



9月15日のできごと