平成2443日目

平成7年9月16日(土)

1995/09/16

【村山富市首相】シリア・アサド大統領と会談

村山富市首相は16日午後(日本時間同日夜)、ダマスカス市内の大統領官邸でシリアのアサド大統領と会談、難航しているシリアとイスラエルの和平交渉について「中東の共存、共生に向け責任ある行動を取り、機を逸することなく交渉進展に取り組むことを期待する」と述べ、シリアの歩み寄りを強く要請した。

大統領は「私たちは間違いなく平和を求めている。しかし、領土が主人に返還されなければ平和は達成できない」と述べ、ゴラン高原からのイスラエル軍の撤退が問題解決に不可欠との考えをあらためて示した。

日本の現職首相がシリアを訪問、首脳会談を行うのは初めて。直接、和平への努力を求める機会となったが、アサド大統領の姿勢は硬かった。

村山首相は中東和平に絡んでテロ行為が多発していることに懸念を表明。シリアがテロ支援国家と見なされていることを念頭に「中東和平の進展のため、断固とした姿勢を示すことが重要だ。テロ防止の取り組みしにシリアの協力を得たい」と要請した。大統領は「わが国は今までテロを支援したことはない」と反論するにとどまった。

さらに首相は、中東和平プロセスでの多国間協議にシリアが参加することを要請。ゴラン高原の国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)に、来年2月に自衛隊を派遣する準備を進めていることも伝えた。アサド大統領に訪日も招請した。大統領は日本側の多くの提案に謝意を表明した。

首相は和平に向けたイスラエル周辺国支援の一環として、ダマスカスの北200キロのアルザラ火力発電所建設計画に472億円の円借款を供与することを表明した。《共同通信》



【大相撲秋場所】7日目

大相撲秋場所7日目(16日・両国国技館)両横綱がともに快勝で無傷の7連勝。貴乃花は関脇魁皇を左四つから寄り切り、曙は朝乃若をはたき込んだ。大関陣は若乃花が小結琴錦の速攻相撲に完敗して3敗目を喫した。琴錦は3大関から白星。武蔵丸は肥後ノ海を下して1敗を堅持。貴ノ浪は湊富士を小手投げで退け2連敗の後、5連勝。関脇武双山は琴稲妻を引き落として3連敗を免れた。

平幕1敗同士の対戦は寺尾が智ノ花をはたき込んだ。幕内は貴乃花と曙が7戦全勝で依然トップ。武蔵丸、寺尾が1敗で追う。十両は新十両の若ノ城が6勝1敗で単独首位に立った。《共同通信》

【Jリーグ・ニコスシリーズ】第10節

Jリーグ・ニコスシリーズ第10節(16日・札幌厚別公園競技場ほか=7試合)ヴェルディ川崎は柱谷のVゴールでセレッソ大阪を2−1と下して8勝2敗(勝ち点25)で首位を守った。2位の清水エスパルスは、横浜フリューゲルスに3−0で快勝して5連勝。名古屋グランパスはサンフレッチェ広島に1−0で競り勝って、3位に浮上した。浦和レッズはジェフ市原に延長で0−1、柏レイソルは鹿島アントラーズに3−4で敗れた。横浜マリノスは2−1でガンバ大阪に勝って4連勝。《共同通信》

【ペルー・フジモリ大統領】広島訪問

北京での世界女性会議に出席後、非公式に来日しているペルーのフジモリ大統領は16日、広島市の平和記念公園を訪れ、原爆資料館などを視察、原爆死没者慰霊碑に献花した。

大統領として6度目の来日となるフジモリ大統領は今回、強い希望で初めての広島訪問が実現。原爆資料館では原田浩館長の説明にうなずきながら熱心に見学し、要人が記帳する芳名録に「もう二度と核実験が行われませんように。これらは人類にとっての脅威であり、また恥でもあります」と記した。

同大統領は慰霊碑に献花後、急きょ原爆ドームなども見学。平岡敬広島市長から世界遺産登録への取り組みなどの説明を受けた同大統領は、「平和のために頑張ってください」と話したという。

同大統領が「原爆の子の像」に供えられていた折りづるを希望したのに対し、平岡市長は記念用の折りづると原爆ドームの記念メダルを贈った。

【自民党総裁選挙】橋本龍太郎氏、小泉純一郎氏が遊説

自民党総裁選の小泉純一郎、橋本龍太郎両候補は16日午後、大阪・難波駅前でそろって街頭演説。雨模様の中、党員や買い物客など一般市民約2000人に政策を訴えた。続いて両氏は名古屋に移動、党員約700人を相手に所見発表演説会を開き、郵政民営化や経済対策について持論を訴えた。《共同通信》

自民党総裁選の小泉純一郎、橋本龍太郎両候補は16日午前、読売テレビの番組に出演し、総裁選後の党人事などで見解を明らかにした。

小泉氏は「小泉を支持した連中は人事で干し上げると言われているが、そんなことをやったら自民党は持たない」と述べ、橋本氏を推す旧小渕派などが主導しての党人事をけん制した。また橋本氏が総裁に選ばれた場合「役には就かないが、協力する」と、自らは執行部入りしない考えを示した。これに対し橋本氏は「最初から全員参加、党機関中心の運営をしたい」と強調した。

衆院解散、総選挙について、小泉氏は「早く総選挙に持ち込んだ方がいい。自民党が既得権益をたたき壊そうとしていると国民に理解されれば単独過半数を取れる」と述べ、郵政3事業民営化など行財政改革を掲げ、選挙を戦うべきだと主張した。

橋本氏は「新しい予算を成立させ、4月1日から動かさないと(景気対策に)切れ目が出る」として、総選挙は早くとも平成8年度予算成立後の来年4月以降との考えを重ねて示した。《共同通信》

【横路孝弘氏、鳩山由紀夫氏】食い違い

横路孝弘前北海道知事、鳩山由紀夫新党さきがけ代表幹事、海江田万里民主新党クラブ代表ら超党派の政治集団「リベラル・フォーラム」の会合が16日夜、高松市内のホテルで開かれ、横路氏は社会、さきがけ両党の協力に期待感を表明した。しかし、鳩山氏は「さきがけは自らの色をもっっと出していく」と、独自路線に重点を置くなど、微妙な違いを見せた。

横路氏は自民、新進両党に対抗できる勢力の結集について「社会党、さきがけは政策、理念で共通点を持っている。協力し合ってまとまった力を発揮しないと小選挙区では戦えない」と強調。社会党が10月下旬をめどにした新党づくりに動き出す中で、同フォーラムを軸に積極的に関与していく姿勢をにじませた。

これに対して、鳩山氏は「私たちが核になって新党をつくらねばいけないと思い上がってはいない」と指摘。「社会党も新党をつくろうとする中で、新しい理念がつくられる。その理念とどこが等しく、どこが等しくないのか、見てもらうのが極めて大事だ」と、当面は社会党内の新党に向けての論議を見守る姿勢を示した。《共同通信》

【故・渡辺美智雄元副総理】通夜

15日死去した自民党の渡辺美智雄元副総理兼外相の通夜が16日夜、栃木県大田原市の光真寺でしめやかに営まれ、自民党の竹下登元首相、小渕恵三副総裁、新進党の海部俊樹党首、羽田孜副党首ら約3000人が参列した。

竹下氏は記者団に対し、8月2日に渡辺氏と会った際「明日から入院する」と告げられたエピソードを紹介。同世代で同じ県議出身と、境遇が似ていることもあり、竹下氏は「田中六助、中川一郎、安倍晋太郎、渡部美智雄といつも一緒にいた。渡辺氏が亡くなって、1人残された気がする」としんみり語った。《共同通信》



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