平成2430日目

平成7年9月3日(日)

1995/09/03

【中国・江沢民国家主席】抗日戦争勝利50周年記念式典で演説

中国政府主催の抗日戦争勝利50周年記念式典が3日午後、北京の人民大会堂で開かれた。江沢民国家主席は日本に対し、日中両国の長期の友好関係を維持するため、対中侵略戦争を真に反省するよう求める演説を行った。

江主席はまた、独立傾向を強める台湾をけん制する一方、「覇権主義に断固反対する」として米国の世界一国支配に暗にくぎを刺した。国内向けには、愛国主義の重要性と共産党独裁の正当性を強調し、21世紀へ向け、党を中心に団結し、国力増強のため経済建設に全力を尽くすよう呼び掛けた。

この式典は一連の抗日戦記念キャンペーンを締めくくる最大の催しで、江主席や李鵬首相ら党政治局常務委員7人全員が壇上に顔をそろえ、各界代表約1万人が参加した。

江主席は、日本の侵略軍によって3500万人が死傷し、経済損失額は計6000億ドルと被害の大きさを強調。「ここ数年、日本では侵略の歴史を否定したり、侵略戦争と植民地支配を美化しようとする論調がしばしば出ている」と日本の右派勢力の動きに強い警戒感を示し「日本は真剣に歴史の教訓をくみとり、侵略の罪を深く悔い改め、平和の道を歩み続けてこそ、アジアの人民と世界の理解と信頼が得られる」と注文を付けた。

台湾問題では、李登輝・台湾総統の名指しは避けたが「台湾には『二つの中国』『一つの中国、一つの台湾』をつくり出し、祖国を分裂させ、平和統一を損なおうとする努力がある」「彼らは外国まで行き、『台湾独立』を宣伝している」と国際社会で地位向上を図る台湾を強く批判した。

さらに、江主席は「中国は永遠に、地域と世界の平和を守る重要な勢力であり続ける」と述べ、国外に根強い中国脅威論を否定した。《共同通信》



【米・クリントン大統領】対日戦勝式典で総括

クリントン米大統領は3日、ホノルルで3日間にわたり繰り広げられてきた第二次世界大戦の対日戦勝記念式典を締めくくる平和祈念礼拝であいさつ、後世の人々は帝国や独裁者の下で生きることを選ばないだろうとし、これが第二次大戦の「究極の教訓」として生き続けるべきだと訴えた。

帝国は日本、独裁者はドイツを指した表現とみられ、大統領のあいさつは、昨年から各地で催された一連の終戦50周年記念行事全体を総括したものだ。

大統領は「(式典)閉幕に当たり100年、200年、300年後の人々が大戦についてどう言うかを考えてほしい」と切り出し「人々は帝国や独裁者の下で生きることを選択しないと思う。これを大戦の悲劇が与えてくれた究極の教訓とするべきだ」と主張した。大統領はまた「政治的、人種的、宗教的優越性の理論を信じることを選択すべきでない」と述べ、人類は平等だと強調した。《共同通信》

【日教組】文部省との和解を容認

東京・永田町の社会文化会館で開かれていた日教組(横山英一委員長、組合員39万人)の定期大会は3日午後、日の丸・君が代反対論争を棚上げするなど文部省との協調路線へ転換する1995年度運動方針案をほぼ原案通り採択した。

文部省は日教組側との非公式折衝で既に運動方針の骨格について了承しており、戦後一貫して対立してきた両者の和解は決定的となった。これを受けて文部省は、来春にも横山委員長に中央教育審議会委員への就任を要請する方針。

大会代議員の半数近くは、執行部案に批判的な左派系だったが、執行部が採決直前に「日の丸・君が代の強制に反対という見解を変えたわけではない」などと表明したのを受け、多くが賛成に転じた。組織率の低下や財政の窮迫など、深刻な組織問題の解決に向け、組織の結束を最優先にする判断が働いたとみられる。

論議で焦点となった日の丸・君が代闘争は、日教組本部の支持を失い、左派系の単組や文部・分会レベルでも組織的な反対運動は徐々に姿を消していくことになるとみられる。

文部省側も、卒業式と入学式の日の丸掲揚・君が代斉唱の実施率調査を毎年実施から3年ごとにするなど、締め付けを緩和する方向で現状を見直す。

採択された運動方針は、研修や職員会議、主任制、学習指導要領などでも文部省・教育委員会との対決姿勢を転換、「参加・容認」を基本として内容面での改善を目指すとしている。さらに、生涯学習の時代に対応して、書記局に「教育複合産別推進本部」を設置し、教育、文化、スポーツ各産業の労働者にまで組織の範囲広げることを提起した。《共同通信》

【ユニバーシアード福岡大会】閉幕

世界の若人が力と技を競い、友情を深め合った「学生スポーツの祭典」が幕を閉じた。1995年夏季ユニバーシアード大会福岡大会は3日夜、福岡ドームで閉会式を行い、12日間にわたった大会を終えた。

皇太子ご夫妻をお迎えした閉会式は午後7時に始まった。各選手団旗に続いて、10競技、144種目でメダルを競い合った選手たちが入場。米国と並ぶ最多の金メダル24個を獲得して大会を盛り上げた日本、人種融合チームの南アフリカ、内戦を乗り越えて初参加したカンボジア選手の顔もある。

大会組織委員会の豊田章一郎会長のあいさつに続いて、国際大学スポーツ連盟(FISU)のプリモ・ネビオロ会長が閉会を宣言し、大会を見守ってきた聖火が静かに消えた。《共同通信》

9月3日のできごと