平成2429日目

平成7年9月2日(土)

1995/09/02

【坂本弁護士一家失踪事件】遺棄3現場を確定

横浜市の坂本弁護士一家事件で、警視庁と神奈川県警の合同捜査本部は2日、実行グループとされるオウム真理教「建設省大臣」早川紀代秀被告(46)を新潟県内に任意同行するなど遺体遺棄場所の確認作業を進め、一家3人を遺棄した現場3カ所を最終的に確定した。

捜査本部によると判明した遺体遺棄現場は、坂本堤弁護士=当時(33)=が新潟県名立町の大毛無山西側の山腹、妻の都子さん(29)が富山県魚津市内の僧ケ岳西側の沢、長男竜彦ちゃん(1つ)が長野県大町市の郊外の湿地帯という。

遺棄現場が特定できたことで捜査本部は、目黒公証役場事務長監禁致死事件で教祖の麻原彰晃被告(40)らの刑事処分が決まる翌日の5日にも、3カ所の一斉捜索に着手。遺体を発見した後、殺人容疑で麻原被告や実行グループらの逮捕に踏み切る方針。

神奈川県警はこれまでに実行グループの一人とされる教団元幹部(34)を数回にわたり任意同行、遺棄場所の特定を進め、新潟県新井市周辺、富山県・宇奈月温泉近くの山中、長野県大町市の湿地帯に遺棄場所を絞り込んだ。

合同捜査本部は2日、あらためて早川被告を新潟県の現場に任意同行。さらに元幹部の供述と実行グループされる事実上の「法皇内庁長官」中川智正被告(32)、「自治省大臣」新実智光被告(31)らの供述などを総合して検討した結果、3現場を最終的に確定した。

早川被告や元幹部の供述を総合すると、実行グループは麻原被告の指示で、平成元年11月3日深夜から翌4日未明にかけ横浜市の坂本弁護士宅で一家3人を殺害後、いったん富士山総本部に立ち寄り、その後遺体を捨てに長野県に向かった。

大町市・大町温泉郷から立山に向かう県道の途中の湿地帯に竜彦ちゃんの遺体を埋めた。その後、新潟県に入り名立町から名立川をさかのぼり、大毛無山西側山腹の林道わきに坂本弁護士の遺体を遺棄。さらに富山県に向かい、魚津市内から烏帽子山山頂に続く林道沿いの僧ケ岳西側の沢に都子さんの遺体を捨てたという。《共同通信》



【プロ野球・オリックス】マジック「9」

オリックス5−1ロッテ◇2日◇千葉

効率よく得点したオリックスが70勝目を挙げた。優勝へのマジックナンバーを「9」とした。一回にイチローの今季5本目の先頭打者本塁打で先制。六回は馬場の三塁打に続き、D.Jの右翼上段への本塁打などで3点を追加した。長谷川は八回途中まで1失点、自己最多に並ぶ12勝目をマークした。《共同通信》

【Jリーグ・ニコスシリーズ】第6節

Jリーグ・ニコスシリーズ第6節(2日・カシマスタジアムほか=7試合)名古屋グランパスは延長の末、2−1で横浜フリューゲルスを下して5勝1敗(勝ち点15)で首位を守った。柏レイソルは3−2で横浜マリノスに競り勝って5連勝。ヴェルディ川崎は三浦が3得点を挙げ、5−1で鹿島アントラーズに大勝した。

ベルマーレ平長は4−0でサンフレッチェ広島に完勝して最下位を脱出、浦和レッズは4−1でガンバ大阪に勝ち、清水エスパルスは1−0ジェフ市風、ジュビロ磐田はセレッソ大阪を2−1で破った。《共同通信》

【タヒチ】仏核実験反対訴え3000人が行進

フランス核実験再開が差し迫っているフランス領ポリネシアのタヒチ島で2日、14カ国から87人の議員が参加した平和行進と集会が開かれ、地元住民と合わせて約3000人が核実験反対を訴えた。日本からも武村正義・新党さきがけ代表(蔵相)ら23人の国会議員がオーストラリアと並ぶ大代表団として参加、歓迎の大きな拍手を受けた。

武村氏は集会で「核実験という自然環境に対する戦争を地上からなくすことが、あらゆる国の政治家の使命だと考え、今回のフランスの核実験に反対する抗議行動に参加を決めた」と述べた。

主催者側は、5000人が行進に加わったと発表したが、目標としていた1万5000人を大きく下回った。

主催者のオスカー・テマル領土議会議員兼ファーア市長は、午前中行われた平和行進の先頭に立ち「日本や欧州など世界の人々から支持を得て、歴史的な日になった。シラク大統領に核実験再開決定を撤回させる圧力になる」と述べた。

また「国連は1988年に、すべての植民地に独立を与えるよう求めた決議をしているのに、ポリネシアはいまだにフラシスの植民地になっている」と、核実験を中止させるためには、独立が必要なことを強調した。《共同通信》

【野坂浩賢官房長官】中国核実験「中止すべき」

野坂浩賢官房長官は2日昼、東京・元麻布の在日中国大使館で徐敦信大使と会談し、中国の核実験について「極めて遺憾であり、中止すべきだ」との日本政府の考え方をあらためて表明した。これに対し徐大使は「外国に悪影響はない。(日本は米国の)核の傘の外に出てから発言すべきだ」と反論した。

会談は野坂長官が北京で開かれる世界女性会議出席のため3日から訪中するのに先立って行われた。野坂長官は「核軍縮、核廃絶は日本国民の願いだ」とした上で、「(反対の)声だけではなく行動で示すべきだという国民の声があり、無償資金援助は人道援助などを除き凍結せざるを得ない」と述べ、日本政府の対中無償資金援助凍結の方針を説明した。

これに対し徐大使は「経済協力と政治を絡めさせないというのが従来の姿勢だ。(核実験は)日本にも外国にも害は与えず、来年にはやめる。自衛を考えているだけで外国に悪影響はない」として無償資金援助凍結に不満を表明した。

野坂長官は「核廃絶は世界の願いだ。中国はアジアの平和と安定のために力を尽くしてほしい。日本の援助もそういった面を伸ばすためだ」と主張、核実験継続方針の再考を求めた。また訪中時に実験中止を要請するため、李鵬首相、銭其琛外相ら中国政府要人との会談の実現に向け協力を要請した。《共同通信》

9月2日のできごと