平成2431日目

平成7年9月4日(月)

1995/09/04

【自民党総裁選】小泉純一郎氏、出馬に意欲

自民党の小泉純一郎元郵政相は4日、都内のホテルで総裁選について「(森喜朗建設相か私の)どちらかが出るだろう。必ず選挙になる」と明言。さらに「橋本龍太郎通産相一本化を警戒する動きが党内に出ている」と述べ、10日告示の総裁選への出馬に意欲を表明した。

この後小泉氏、加藤紘一政調会長、山崎拓国対委員長の「YKK」3氏が会談、森氏の出馬が望ましいとの認識で一致。小泉氏は、森氏が不出馬の場合自分が出馬するとの考えを伝えた。

河野洋平総裁の出馬断念で橋本氏無投票当選も予想されていた自民党総裁選は、選挙となる可能性が出てきた。

小泉氏はこれまでも総裁選出馬に意欲をにじませていたが、郵政3事業の民営化を信条としていることから「国会議員30人の推薦は集まらないだろう」と述べ、実際の出馬に慎重だった。しかし同氏はこの日記者団に「勝敗に関係なく私が出ると面白い候補とみられている」「総裁選を成功させたいという若手の熱意が強いので推薦人が集まると思う」と述べ、推薦人集めにも自信を示した。

森氏と小泉氏はともに旧三塚派。森氏は出馬について、党内情勢を見極める意向を示しており、同派では森氏がカナダから帰国する6日にも、総裁選出馬問題で調整し、結論を出す。

派内には森氏は党幹事長として指揮した参院選不振の責任があるため、幅広い党内の支持は得られないとの慎重論が強い。《共同通信》



【世界女性会議】北京で開幕

21世紀に向け、男女が真の「対等なパートナー」になるための国際的指針を探る国連主催の第4回世界女性会議が、4日午後(日本時間同)から12日間の日程で、181カ国の代表が参加し北京市の北京国際会議場で始まった。

世界女性会議は1985年のナイロビ会議以来10年ぶりで、アジアでの開催は初めて。北京市郊外で8月末開幕した非政府組織(NGO)フォーラムを含めた参加者総数は約4万人に上る見通しで、女性会議だけでなく国連の会議としても過去最大規模になった。

各国代表は演説で、内戦などで多くの女性がレイプの被害者になっていることに言及。冷戦終結後起きた各地域の混乱の中で、女性たちが置かれた過酷な現状を再認識させる幕開けとなった。

午後3時(同4時)すぎ、キタニ国連事務次長が、病気で欠席したガリ事務総長の「言葉を行動に移そう。未来の世代を失望させないために」とのメッセージを代読し、開会を宣言した。

続いてホスト国、中国の陳慕華・中華全国婦女連合会主席を会議議長に選出。ガートルード・モンゲラ会議事務局長が「今こそ平等への闘いに男性が参加する時」と呼び掛け、ブット・パキスタン首相を皮切りにアイスランド、バングラデシュ、ウガンダ、ベトナム各国の代表(いずれも女性)が演説した。

日本からは政府代表の野坂浩賢官房長官のほか土井たか子衆院議長、田中真紀子・前科学技術庁長官らが出席。野坂長官は5日午前の代表演説で、途上国の女性への援助方針などを明らかにする。《共同通信》

【関西空港】開港1周年

大阪湾南部の泉州沖に建設された日本初の24時間海上空港・関西空港は4日、開港1周年を迎えた。

この日はまず午前9時、関西空港事務所で木谷勇治同空港長が、国内約70カ所の空港長らに「1周年を、無事迎えることができた。これまでの支援、協力に感謝する」と航空通信ネットワーク回線を通じてあいさつ。

航空会社でも、全日空や日本エアシステムなどが早朝から旅客ターミナルビル2階のサービスカウンター上の電光掲示板に1周年を祝うメッセージを流した。

このほか、空港島内のホテルで午前11時から運輸省航空審議会委員の吉川和広関西大教授が「関西空港の全体構想について」と題して記念講演。この後、来賓の横山ノック(山田勇)大阪府知事や服部経治関西国際空港会社社長らが見学者展望ホールのあるメンテナンスセンター横で記念植樹。中央省庁や地元自治体関係者ら約500人が集まりパーティーが開催された。

一方、同空港会社や海上警備救難部などは荷役中のタンカーのパイプラインからジェット燃料が流出したことを想定した海上防災訓練を実施した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・村山富市首相は4日、ユニバーシアード福岡大会の閉幕について「活躍していたね」と24個の金メダルを獲得した日本選手団の活躍に満足げ。3日の女子マラソンで、先頭を走っていた日本選手が棄権したことにも触れ「残念だったね。暑くて雨が降っていたから。あのような状況ではね」。記者団が「政界もあと一歩で先が見えなくなるようなことはないか」と突っ込むと、首相は「先が見えなくなるって、どういうこと?」とかわした。自民党の新総裁誕生、社会党の新党結成問題と続く政局レースに完走できるかどうか。

○・・・自民党の梶山静六元幹事長はこの日、名古屋市で講演。河野洋平外相の総裁選出馬辞退について「敵前逃亡だ。銃殺刑になっても仕方ない」「参院選直後に辞めていただければ別の組み合わせもあったのに、この時期に辞めて一寸先は闇になった」と厳しい口調で非難した。総裁選をプロ野球にたとえ「巨人・阪神戦をやりたかったのに。別のカードを見せるか、払い戻しにするか、一方的に橋本龍太郎(通産相)の打撃練習を見せて我慢してくれということになるかもしれない」と、自ら描いた戦略が狂ったことを嘆いていた。《共同通信》

【仏・ドシャレット外相】蔵相の核実験抗議集会参加を非難

フランス外務省が4日明らかにしたところによると、ドシャレット外相は同日、飯村駐フランス代理大使を外務省に呼び、武村蔵相が3日、フランス領ポリネシアのパペーテで開かれたフランスの核実験抗議集会に参加したことに抗議した。外務省の声明は、武村蔵相の抗議集会参加は「フランスの内政への許しがたい干渉行為である」と非難している。

これに関連してドシャレニット外相は現在大使会議出一席のため帰国中のウーブリュー駐日大使に対し、協議のため引き続きパリにとどまるように指示した。大使召還を意味するものではないが、「不快感」の表明ともみられ、事態は両国間の外交問題に発展した。

フランス政府は南太平洋で予定する核実験について国際法の下での主権の行使であるとし、各国政府の閣僚らの抗議行動には厳しい対応をみせている。

武村蔵相が先に核実験に抗議してフランス製品のボイコットを示唆する発言をした際にも、松浦駐フランス大使を呼び、抗議した。またドシャレット外相は同日、駐フランス・スウェーデン大使を呼び、同国のバレストレム文化相がやはり3日のパペーテでの抗議集会に参加したことに抗議した。《共同通信》

9月4日のできごと