平成2327日目

平成7年5月23日(火)

1995/05/23

【公安調査庁】オウム真理教を破防法調査団体に指定

公安調査庁は23日までに、オウム真理教破壊活動防止法の調査団体に指定した。前田法相が同日の閣議後の記者会見で「公安調査庁が調査を進めている」と明らかにした。 宗教団体への指定は異例で、「政治団体」を想定した破防法が宗教団体へ適用された場合、「信教の自由」とのかかわりで憲法論議を呼ぶことになりそうだ。

法相は同教団への破防法適用(団体規制)については、「警察・検察の捜査状況ならびに公安調査庁の調査結果をみて、冷静に検討することになる」と述べ、慎重に扱う姿勢を示した。 さらに「調査団体の指定は内規による取り扱いなので指定によって直ちに破防法を適用するという段階ではなく、調査を行うということだ」と基礎的な調査であることを強調した。

また憲法の「信教の自由」との関連について、法相は「宗教団体うんぬんにかかわらず、法と証拠に基づいて明らかに法を犯していれば、宗教団体も一般団体も区別はない」と述べ、特に憲法上の問題はないとの考えを示した。

公安調査庁は昭和27年に施行された破防法に基づき、「過去に暴力主義的な破壊活動を行ったことのある団体が、将来も同様のことを繰り返す恐れがある」場合、調査団体に指定、事前・基礎調査を行っている。 これまでに過激派各派、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)、共産党など16団体が指定されている。44年の赤軍派大菩薩峠事事件など8件について個人に罰則が適用された例はあるが、団体規制(解散の指定)は一件もない。

地下鉄サリン事件の殺人、同未遂容疑で警視庁合同捜査本部に逮捕されたオウム真理教代表で教祖の麻原彰晃容疑者(40)は、23日までの調べに対し、容疑事実について依然として黙秘。取調官の質問に、合掌した両手を横に倒して笑ってみせ「貝になります」とのジェスチャーをしているという。

麻原容疑者は以前、取調官の前世について「あなたは私の親で、私は息子だった」と言っていたことから、22日の調べで麻原容疑者に取調官が「息子なら話したらどうだ」と言うと「はい、息子は親の言うことを黙って聞くものです」と切り返したという。

麻原容疑者は逮捕時に91キロあった体重が現在は88キロで、3キロ減った。「一日置きに断食を繰り返しているせいでは」と言う捜査幹部もいるが、一日置きの食事ではパンの外に、自分で注文した幕の内弁当を食べている。 22日は食事を取る日で取調官が「昼ご飯はパンですか」と聞くと「そうです」。

「パンは好きなのか」との問いに「穀物類は好きです」と答えるので「それだけじゃ(体が)持たんだろう」と聞くと「自弁(自前の弁当)を食べてますから」と答えたという。《共同通信》



【村山富市首相】警察力強化に前向き

村山富市
https://www.kantei.go.jp/

衆院は23日午後の本会議で、麻原代表らの逮捕で新段階に入ったオウム真理教事件について野中国家公安委員長(自治相)から捜査状況の中間報告を求め、質疑を行った。

新進党の坂本剛二氏が警察力の増強を強く求めたのに対し、村山首相は「良好な治安を守るための警察の体制整備や治安体制の強化は十分に検討する必要がある」と述べ、積極的な姿勢を示した。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は23日午後、記者団から「世界都市博覧会をめぐって青島東京都知事が苦しい立場に立っているが」と聞かれると「そうですか」とそっけない様子。ところが選挙公約守ることの是非に質問が及ぶと、自らも自衛隊政策の転換や消費税率のアップなどで野党側から再三「公約違反」と攻め立てられていただけに「(仮に公約を守れなくても)都民がそれをどう判断してくれるかだね」と公約変更が許される場合もあることを説明し、「トップに立つとままあるよ」。“公約違反の先輩”として苦悩する青島知事への同情も。

○…新進党の江田広報企画委員長はこの日午後、国会内で開かれた同党衆院議員総会で、参院選に向けて24日から始める全国縦断キャンペーンについて説明。キャンペーンで配る帆船のイラストの入った党のビラを「多様性のあるいいポスターだ」と自画自賛しながらPRへの協力を要請した。ところが以前ポスターを製作した際、実費の2分の1の一枚100円を徴収したため、若手議員の関心は「一枚いくらで割り当ては何部なのか」と、専ら費用に集中。江田氏は慌てて「今回はタダ。いくらでも配ってほしい」と追加説明したが、とんだところで同党の苦しい台所事情が浮き彫りに。《共同通信》

【青島幸男東京都知事、横山ノック大阪府知事】顔合わせ

新会長を決める全国知事会の臨時総会が23日、東京・平河町の都道府県会館で開かれ、鈴木俊一会長(前東京都知事)の引退で空席となっていた会長に長野士郎・岡山県知事(77)を選出した。任期は平成12年4月まで。

東京・平河町の都道府県会館で23日午後、開かれた全国知事会の臨時総会には、統一地方選で無党派旋風を起こして当選した青島幸男東京都知事と横山ノック大阪府知事が当選後、初めて顔を合わせた。横山知事は会場に入るなり青島知事に歩み寄り「おー、元気か」と笑いながら声を掛け、握手。青島知事は当惑気味だったが、両知事は今後連絡を取り合うこと約束したという。

就任後、柔軟路線を取って順調な滑り出しの横山知事に比べ、世界都市博中止問題で都議会と全面対決、苦しい日々の続く青島知事。会議の合間に「奈良にはうまいまんじゅうがありますな」などと笑顔を絶やさず他県知事と談笑する横山知事と、終始硬い表情の青島知事の対照的な姿が目立った。

横山知事は「(青島知事が)思ったより元気そうでよかった。苦しい立場だろうが、公約を貫いてほしい」とエールを送った。《共同通信》

【河野洋平外相】参院選前の内閣改造を否定

経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会出席のためパリ訪問中の河野外相は23日夜(日本時間24日未明)、記者団と懇談し「5月8日に村山首相、武村蔵相と3人で集まった時に内閣改造はやるまいと結論を出している。それ以降、改造についての話は全くないし、その考えが変わったとは聞いていない」と語り、参院選前の内閣改造にあらためて否定的な見方を示した。

衆参ダブル選挙の可能性については「首相は目の前に山積する課題を解決することがわれわれの務めだ、と繰り返し言われている。首相が解散を考えているとは思わない」と述べた。《共同通信》

【米・オクラホマシティー】連邦ビルを爆破解体

米オクラホマ州オクラホマシティーで先月19日に起きた連邦ビル爆破事件で、大破したまま残っていたビルの残がいが23日朝(日本時間同日夜)、爆破、解体された。

現場ではビル解体専門チームの手で22日夜までに約50キロのダイナマイトが要所に仕掛けられた。ビルは正面側の半分近くが地上から最上階の9階まで吹き飛ばされており、爆破解体の所要時間はわずか8秒。

事件では、行方不明で遺体の見つからない2人を含め167人の死亡が認定されている。地元の当局者は、爆破解体後のがれき撤去作業で、行方不明者の所在が確認できるのではないかとしている。

捜査当局はこれまで、元陸軍兵のティモシー・マクベイ容疑者ら2人を逮捕・告発しているが、背後には連邦政府へのテロを公言する極右武装組織があるとみて、さらに捜査している。《共同通信》

【ドジャース・野茂英雄投手】初勝利またお預け

米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手は23日(日本時間24日)、ニューヨークのシャイ・スタジアムでのメッツ戦に先発したが、六回まで8安打、4失点で降板した。チームは6−4の逆転勝ちで連敗を6で止めたが、野茂の大リーグ初勝利はならなかった。

五度目の先発の野茂は、直球の制球がよく、二回まで4三振を奪う好スタート。だが3−0で迎えた三回に守備の乱れからリズムを崩した。失策と四球で一死一、二塁とされ、3連打で同点。さらに四回には先頭のセグイに本塁打を許し、リードを奪われた。七回の打席で代打を送られ、退いた。

大リーグでも注目を集める奪三振では、四回まで毎回の7三振を奪い、通算では40。だが、初登板から続いていた連続イニング奪三振は25でストップした。次の先発は28日にモントリオールで行われるエクスポズ戦。《共同通信》

5月23日のできごと