平成2326日目

平成7年5月22日(月)

1995/05/22

【米・クリントン大統領】台湾総統の訪米許可

バーンズ米国務省報道官は22日、クリントン大統領が台湾政策を修正し、李登輝台湾総統の6月の私的訪米を認める決定をしたことを正式に発表した。この結果、米国が非公式の関係を保ってきた台湾の最高指導者が、私的とはいえ、1979年に中国を承認して以降初めて米国を訪問することが確定した。

報道管はさらに、今後、総統だけでなく、その他の台湾政府高官の非公式訪米を「ケース・バイ・ケース」で認める新方針も明らかにした。しかし、報道官は「一つの中国」政策に変更がないことを強調した。

報道官は、李総統の訪米受け入れ決定の理由について、米政府が旅行の自由の原則を尊重した結果であると述べ、米議会の強い圧力に屈したとの見方を否定した。

李総統は、6月8日から母校であるニューヨーク州のコーネル大学での同窓会に出席する予定。具体的な訪米日程は現在調整中で、日程決定後、査証が発給される。

訪米中の総統の行動について、報道官は「公的な活動は含まれない」と述べたが、米議会との接触については、「議会が決めることだ」と述べ、可能性を排除しなかった。

報道官は今回の決定を先週末、駐米中国大使に事前に伝えた際、大使の反応が否定的だったことを明らかにし、中国側が反発したことを認めた。

米国務省は過去数カ月間、総統の訪米問題について、台湾との非公式関係に合致しないとして認めない方針を再三強調していた。《共同通信》



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【野坂浩賢建設相】長良川河口堰の運用を決定

環境か開発かをめぐって論議を読んできた三重県の長良川河口堰問題について、野坂建設相は22日記者会見し、堰の本格運用を23日から開始すると発表した。全国の環境保護運動や巨大開発批判の象徴となってきた長良川河口堰問題は、昭和43年の閣議決定以来、27年ぶりに事実上決着した。《共同通信》

【村山富市首相】内閣改造「考えていない」

村山富市
https://www.kantei.go.jp/

村山首相は22日、内閣改造について「当面する課題をいろいろ抱えており、考えていない」と述べ、参院選前の改造を否定した。政府与党首脳からも「常識的には考えられない」(五十嵐官房長官)「そういう意図は全くないということだった」(森自民党幹事長)との発言が相次いだ。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は22日、先週末の過ごし方を記者団に聞かれ「資料整理とかいろいろあるからな。整理するだけで一日かかってしまう」と、くすぶっている内閣改造話など念頭にない様子で、たまる一方の資料の多さをぼやくことしきり。それではと、記者団は大相撲夏場所で貴乃花が優勝した話に絡めて「相撲は場所ごとに番付が変わるが…」と、閣僚の「番付」変更でもある改造に探りを入れた。しかし首相は「勝負の世界とは違う。みんな一生懸命やっているから」と、あいまいな返事でうっちやり。

○…自民党の森幹事長はこの日の記者会見で、内閣改造論に触れ「(与党幹部が)土曜、日曜に選挙区に帰って演説したり、遊説に行って発言したことで、日曜、月曜の新聞がいろいろ報道しているということだ」と、根も葉もない話であることを強調。さらに「私は聞いていない」「村山首相には自民党内にはいろいろな意見があることは言ったが、その後何も聞いていない」と、殊更に「聞いていない」ことを強調した。先に首相と会談した際の「連立政権の限界」発言が物議を醸しただけに、発言は慎重の上にも慎重というところ。《共同通信》

【富山県婦中町】全日空機から脱出装置落下

22日午後2時22分ごろ、富山県婦中町上吉川の井田川左岸で午後1時15分羽田発の全日空887便=乗客192人、乗員7人=から物が落下したのを近くで作業をしていた住民が目撃し、八尾署に届けた。

同機は富山空港に同2時24分に無事着陸したが、整備士が左翼胴体部から緊急脱出装置が落下しているのに気づいた。けが人や建築物などに被害はなかった。全日空広報室によると、飛行中の機体から同装置が落下したのは国内、国際線を通じて初めてである。

全日空は折り返しの888便を欠航させ、同日夕、機体を羽田空港に戻して原因の調査を始めるとともに、運輸省航空局に事故を報告した。

八尾署と全日空富山空港所の調べでは、落下した緊急脱出装置は「エスケープ・スライド」と呼ばれる地上では滑り台に、水上ではボートになるゴムとナイロン製。重さ62キロで、空気が注入されると最大幅3メートル、長さ10メートルになる。色は銀色で、落下したのは着陸態勢に入った高度150−200メートルとみられる。《共同通信》

【目黒公証役場事務長拉致事件】麻原代表が直接指示

東京都品川区の目黒公証役場事務長Kさん拉致事件は、教団代表で教祖の麻原彰晃容疑者(40)=地下鉄サリン事件の殺人容疑などで逮捕=の直接の指示で行われた疑いの強いことが、警視庁合同捜査本部の22日までの調べで分かった。

これまでに逮捕したオウム真理教幹部の供述などから判明した。脱会を希望し姿を消したKさんの妹(62)の所在を、Kさんから無理やり聞き出すのが拉致の目的だったという。

幹部らの供述によると、拉致は「資産家を出家させ、不動産など財産を寄進させろ」との麻原容疑者の指示で計画された。

警視庁は麻原容疑者の関与を重視。地下鉄サリン事件を立件した後、麻原容疑者らをKさん事件の逮捕監禁容疑で追及する方針。

妹の所在を聞き出すため2月28日夕にKさんを拉致後、同日中に山梨県上九一色村の教団施設に連れ込み、麻原容疑者側近で「法皇内庁副長官」中川智正容疑者(33)の指示を受けた「治療省大臣」林郁夫容疑者(48)が薬物を投与した。薬物は自白剤として使われる向精神薬だったという。

Kさんの妹は教団に昨年春から計6000万円をお布施した。うち4000万円は今年1月、上九一色村で麻原容疑者本人に直接手渡していた。

妹は公証役場の土地建物を所有しているほか、神奈川県に別荘を持っており、出家と同時に財産すべてを寄進するよう教団から迫られていた。しかし、妹はKさんに相談の上、出家を取りやめて脱会することを決意。事件の3日前から教団との連絡を絶っていた。拉致当日は、事実上の「諜報省大臣」井上嘉浩容疑者(25)の指揮でM容疑者(29)のグループが帰宅途中のKさんを襲った。《共同通信》

5月22日のできごと