平成2328日目

平成7年5月24日(水)

1995/05/24

【目黒公証役場事務長拉致事件】オウム幹部、拉致認める

東京都品川区の目黒公証役場事務長Kさん(68)拉致事件で、警視庁合同捜査本部に逮捕監禁容疑で逮捕されたオウム真理教幹部M容疑者(29)が24日までの調べに対し「ワゴン車をレンタカー会社から借りて現場まで行き、Kさんを乗せて発進した。犯行後、杉並区内のJR駅近くで運転代行業者に引き渡し、返却を依頼した」などと、供述を始めた。

Kさん拉致事件で犯行を認める供述をしたのはM容疑者が初めて。

事件は教祖の麻原彰晃容疑者(40)=殺人容疑で逮捕=の指示で行われた疑いが強まっており、捜査本部は犯行の指示や命令系統についてM容疑者を追及している。

供述によると、M容疑者は犯行当日の2月28日、杉並区内のレンタカー会社から犯行に使ったワゴンを借り出した。現場では、運転席に乗ったまま待ち、実質上の「法皇内庁長官」で教祖主治医の中川智正(32)、実質上の「諜報省」大臣井上嘉浩(25)の両容疑者=地下鉄サリン事件の殺人容疑などで逮捕=ら他の実行犯がKさんを車内に押し込んだ後、発進させた。ワゴン車は犯行後、同日中にJR阿佐ヶ谷駅近くで運転代行業者に引き渡したという。犯行は井上容疑者の指示だったとしている。

Kさんは事件後、山梨県上九一色村の教団施設に連れ込まれたのが、逮捕された教団幹部の証言から分かっており、捜査本部は実行犯グループがKさんをさらに別の車に乗せたとみてM容疑者らを追及している。《共同通信》



【オウム真理教】信者の遺体、ひそかに処分か

オウム真理教が山梨県上九一色村の教団施設内で死亡した信者の骨を砕き、施設の外で散骨していた疑いの強いことが24日、警視庁の調べで分かった。教団関係者が、警視庁の調べに対し証言した。

捜査当局によると教団に入信、出家した信者のうち約300人の所在が分からなくなっているとされ、教団施設内で十数人が何らかの原因で死亡したとの情報もある。

教団総本部のある静岡県富士宮市や上九一色村には過去3年間、埋葬許可申請は1件も出ておらず、警視庁は修行中に死亡した信者の遺体をひそかに処分するなど死体遺棄や墓地埋葬法違反の疑いがあるとみて、関係者から事情聴取を進めている。

教団関係者の証言によると、教団は上九一色村施設内に人骨を砕くこともできる大型の粉砕機を設置。死亡した信者の遺骨をこの粉砕機で粉々にし、施設の外にまいていたという。

オウム真理教をめぐっては、昨年4月ごろ東京都杉並区内の男性信者の祖母=当時(81)=が熱湯につかる「温熱療法」で死亡している。このケースでは教団の医師が死亡診断書を書いていたが、遺体は確認されていない。また東京都中野区の教団付属医院から頻繁に棺おけが運び出されていたとの目撃証言があるが、その後の処置などは分かっていない。

捜査当局によると、出家して教団施設に入ったまま、家族に何の連絡もない信者は約300人に上る。また元信者らの証言によると、「治療」「修行」として行われる投薬や作業の際に死亡した信者が十数人いるという。

死体遺棄罪は、遺体や遺骨を損壊、遺棄した場合、3年以下の懲役と定めている。墓地埋葬法は墓地以外への埋葬を禁止している。《共同通信》

【WBCジュニアバンタム級タイトル戦】川島郭志選手、3度目の防衛に成功

世界ボクシング評議会(WBC)ジュニアバンタム級タイトルマッチ12回戦は24日、横浜文化体育館で行われ、チャンピオンの川島郭志(ヨネクラ)が挑戦者で同級4位の李承九(韓国)を3−0の判定で下し、3度目の防衛に成功した。川島は世界戦4試合すべて判定勝ちで、通算戦績を20戦17勝(12KO)2敗1分けとした。

李は昨年4月にも世界ボクシング協会(WBA)ジュニアバンタム級チャンピオンの鬼塚勝也(協栄)に敗れている。

スピードで上回る川島は立ち上がりから左ストレート、右フックなどを李の顔面、ボディーに打ち分け、着実にポイントを稼いだ。10回、力のある左フックから連打を浴びてダウンを喫するピンチに立ったが、その後の2回で必死に手数を出し、リードを守り切った。《共同通信》

【村山富市首相】英・サッチャー前首相に勲一等宝冠章

村山首相は24日、首相官邸でサッチャー前英首相に対し、女性に送られる最高の勲章である勲一等宝冠章を贈った。

サッチャーさんは1979年、86年の2度の東京サミットに首相として出席するなど、非公式訪問を含めて9回来日。政府は叙勲の理由として「首相退任後も日英関係向上に貢献している功績が顕著」などを挙げている。《共同通信》

【村山富市首相】参院自民党幹部と会談

村山首相は24日夜、公邸で参院自民党の斎藤十朗議員会長、村上正邦幹事長、参院社会党の青木薪次議員会長らと会談した。五十嵐官房長官と参院出身の浜本労相が同席した。

斎藤氏は参院選情勢について「社会党が非改選を含め40議席を確保すれば首相の責任論は起こらないのではないか」との認識を示した上で、「選挙後も自民党は大丈夫だから、社会党もガタガタしないようにしっかりやってほしい」と述べ、参院選後も村山内閣を支えていく考えを表明。村上氏も「社会党内から責任論が出なければ内閣は大丈夫だ」と述べた。

これに対し首相は、参院選情勢は厳しいとの認識を示しながらも「当面、重要な役割があるので全力で取り組む」と、政権維持へ意欲を示した。参院選前の内閣改造に関しては斎藤、村上両氏が「必要ない」と主張したのに対し、浜本労相は積極論を述べた。

また、戦後50年の国会決議については、村上氏が「決議はだめだというところから決議をするというところまで降りてきた。後は内容だ」として、社会党側に譲歩を求めたのに対し、五十嵐官房長官は「協議すればまとまるのではないか」と実現に期待を表明した。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は24日、北海道空知地方を中心に起きた前夜の地震について「被害がそれぼど大きくなって良かった」と、ぼっとした表情を見せた、発生直後の首相官邸の対応について聞かれると「全体の情報はすぐに入った。きちっと対応できた思う」と胸を張った。さらに「阪神大震災後の閣議の取り決めが生きた。迅速に行動できた。うまくいった」などと立て続けに「危機管理」の成果を強調。しかし繰り返し強調するあたり、阪神大震災やサリン事件で危機管理能力を厳しく問われたことを、今でも相当気にしている様子。

○…土井衆院議長はこの日午後、国会前庭の噴水で生まれたカルガモのひなを見物。そこへ渡部恒三新進党幹事長代理が通り掛かり、カルガモと土井議長を見比べながら「カモの方がいいな」と何やら不規則発言。「どういう意味でしょう」と一瞬、戸惑った土井議長だが、すぐに気を取り直して「衆院前を選んで産んでくれたのだから党派を超えて大事にしないと」と与野党の融和を求めた。新進党は与党の国会運営に反対して審議拒否戦術をとっているが、五月晴れの下「久々に明るいニュースだ」と2人で声をそろえて、しばしカルガモを眺めていた。《共同通信》

【大阪府・横山ノック知事】月曜日に知事室開放

大阪府の横山ノック(山田勇)知事は24日、選挙中公約に掲げていた知事室の開放を6月12日から毎週月曜日の2時間、実施すると発表した。

「ようこそ知事室へ」と題し、毎回抽選で10人の府民と会う予定で、普段、府に対して意見を述べる機会の少ない庶民の声を直接聴く場としたい意向だ。

このほか来月から月2回、横山知事が地域に出向いて幅広く意見を聴く機会をつくる。さらに広く府民の声を集めるため、「知事さん頼んます」「知事のパソコン目安箱」などとの愛称で、はがき、パソコン通信、ファクスでの提言募集を順次スタートさせる。《共同通信》

【皇后陛下】赤十字大会でスピーチ

全国赤十字大会が24日、東京都渋谷区の明治神宮会館で、日本赤十字社名誉総裁の皇后さまら約2000人が参加して開かれた。

式典には名誉副総裁を務める皇太子妃雅子さま、秋篠宮妃紀子さま、常陸宮妃華子さま、三笠宮寛仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまの皇族方も出席。医療奉仕活動に功績のあった個人、法人の代表計13人に金色有功章が贈られた。

皇后さまは阪神大震災に触れ「皆さんが赤十字の尊い使命に深く思いを致し、一層力強い活動を国の内外において進められるよう希望してやみません」とスピーチされた。《共同通信》

5月24日のできごと