平成2295日目

平成7年4月21日(金)

1995/04/21

【米・オクラホマ州連邦ビル爆破テロ】容疑者1人逮捕、1人拘束

米国のテロ事件史上、最悪の事件となった米南部オクラホマシティーの連邦ビル爆破事件で、米連邦捜査局(FBI)は21日、白人容疑者1人を殺人、連邦財産破壊などの容疑で逮捕、別の1人の身柄を拘束し事情を聴いている。

逮捕されたのは、ティモシー・マクベイ容疑者(27)。事情聴取を受けているのはテリー・ニコルズ氏(年齢不明)。2人は無許可で離隊した米軍兵士で爆破工作の専門家だったという。米三大テレビなどは、2人がミシガン州に本拠を持つ白人至上主義の民間武装組織「ミシガン・ミリシア」と関係があったと報じた。

FBIは、クリントン大統領による早期犯人逮捕の指示を受けて、他の捜査機関と協力して全米規模の集中捜査を展開。事件から3日目に容疑者を特定した。

マクベイ容疑者は19日午前9時すぎ、事件発生から約1時間半後に現場から約100キロ離れたオクラホマ州ペリーの高速道路を走行中、同州都警察にスピード「違反と銃火器所持の現行犯で逮捕された。21日、郡警察が保釈しようとした直前に爆破事件の容疑者と判明、FBIに身柄を引き渡された。

ニコルズ氏は21日、オクラホマ州に隣接するカンザス州ヘリントンで捜査当局に出頭した。

2人が関係していたとされる「ミリシア」と呼ばれる民間武装組織は、白人保守層の現状不満を背景に勢力を伸ばしてきた反体制組織で、銃保有規制の強化や少数派優遇政策に強く反対している。

アルコール・たばこ・銃火器取締局(ATF)から危険団体としてマークされており、19日にアーカンソー州でこの団体の幹部の死刑が執行されたことから、報復の爆破テロを実行したとの見方も出ている。連邦ビルの9階には、ATFのオクラホマ支局があった。

行方不明者の捜楽を続けている地元警察、消防当局は21日夕までに、死者68人の身元を確認、多数の身元不明の遺体を収容した。しかし行方不明者が約150人おり、最終的な犠牲者は200人を超す見込みだ。負傷者は400人以上に達している。《共同通信》



【北陸新幹線・富山駅】整備計画決定

北陸新幹線富山駅の暫定整備計画が21日、運輸省で決定され、運輸大臣から日本鉄建公団総裁に同計画に基づく建設の指示が出された。これにより富山駅整備のための測量、設計に向けた一連の手続きがスタートすることになる。

今回決定された整備新幹線関係事業は東北新幹線盛岡—八戸間のフル規格化と北陸新幹線富山駅、九州新幹線熊本駅の駅整備調整事業で、富山駅の整備については7年度国予算に測量、設計費5億円が計上されている。

この決定と建設指示により、鉄建公団は第一段階として富山駅整備の工事実施計画を作成して運輸大臣に認可申請をし、認可を経て測量、設計に着手することになるが、設計が出来上がるまでに1、2年を要するとみられる。

富山県では平成12年に県内で開催する2000年国体までに富山駅舎を整備したい考えで、鉄建公団に測量、設計の早期着手を要請しており、夏ごろから開始されるものと期待している。《北國新聞》

【オリックス・野田浩司投手】19奪三振のプロ野球新記録

オリックス1−2ロッテ◇21日◇千葉

ロッテは延長十回に一死一、三塁とし、南渕の右犠打でサヨナラ勝ちした。連敗は4でストップ。

ロッテは敗色濃厚の九回、一死一塁から、平井の三塁打で同点に追い付いた。記録は安打だったが、打球を後ろにそらした中堅手、田口のまずい守備が野田の足を引っ張った。

野田は決め球のフォークボールがさえた。九回までで降板したものの、プロ野球新記録の19奪三振を奪った。力投が惜しまれる。《共同通信》

【自民党、新進党】59議員が靖国参拝

自民党の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(斎藤十朗会長)の森幹事長ら45人と「新進党靖国神社参拝議連」(渡部恒三会長)の羽田副党首ら14人の計59人が21日朝、東京・九段の靖国神社春季例大祭にそろって参拝した。このほか議員秘書94人も代理参拝。一行の直後に橋本通産相も参拝した。

終了後、斎藤、渡部両会長は神社内で一緒に記者会見し、戦後50年の国会決議問題について斎藤氏は「中身が問題だ。国会決議は全会一致が原則であり、与野党で調整する中で(双方が)話し合う場面もあるかもしれない」と述べた。渡部氏は「平和日本として世界に貢献することを国民の総意で決意しており、あえて不戦決議をする必要があるのか。党内にも意見がいろいろあり方針は決まっていない」として決議に慎重な姿勢を示した。《共同通信》

【横山ノック次期大阪府知事】府庁を初訪問

大阪府の新知事に就任する横山ノック(山田勇)さんと、退任する中川和雄知事の事務引き継ぎが21日午前、大阪府庁で行われた。ノックさんが府庁を訪れるのは初めて。新知事の任期は23日からだが、日曜のため初登庁は24日になる。

中川知事の退任で、前任の岸昌知事以来4期16年続いた大阪府政に「オール与党体制」にピリオドが打たれた。《共同通信》

【青島幸男次期東京都知事】オウム真理教解散請求の方向

23日付で東京都知事になる青島幸男氏は21日午後、東京・中野で記者会見し、宗教法人法に基づくオウム真理教の解散請求問題について「反社会的行動や宗教法人にふさわしくない行動が明白になれば、きっぱりとけじめをつけなければならない」と述べ、解散請求を前向きに検討する意向を示した。また世界都市博については「あくまで中止で検討する」とした。

解散請求と信教の自由との関連については「これは宗教団体を抹殺するのではなく、税法上の特典を与えないということだから、信教の自由を妨げることにはならない」との見解を示した。この問題では20日、与謝野文相が東京都に同教団の解散請求を求める考えを一明らかにしている。

さらに世界都市博の開催について「中止で検討する」と述べ、あらためて「中止」の公約に変わりはないことを強調した。20日に臨海副都心を視察した際「中止を考え直してもいいのでは」と発言したが「率直な感想を言っただけ。私の本意ではなく、軽々しい発言だった」と前言を撤回した。《共同通信》

【東京都・鈴木俊一知事】お別れ会見

4期16年にわたり東京都政をリードした鈴木俊一知事が21日、都庁でお別れの記者会見をし、バトンタッチする青島幸男氏が中止を公約に掲げた「世界都市博覧会」について「戦争でも起きたならいざしらず、やめるなんてあり得ない。(開催に)いささかも不安を持っていない」と述べた。

鈴木知事は、都政が都議会の同意を得て執行されてきたことを強調。青島氏と差しで行う24日の引き継ぎでは「この路線継承を求める」と、都市博開催にあらためて強い意欲を示した。《共同通信》

【村山富市首相】自民党・後藤田正晴元副総理と会談

村山富市
https://www.kantei.go.jp/

村山首相は21日昼、首相官邸で自民党の後藤田元副総理と約1時間会談、地下鉄サリン殺傷事件など最近の治安情勢や阪神大震災の復興策について意見交換した。

後藤田氏はオウム真理教に対する捜査に関連して「宗教団体がなぜあのような施設を持っているのか」と通常の宗教団体ではないと強調。「特異な事件であり、あらゆる法令を適用してき然として対応すべきだ」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は21日、横浜駅異臭事件で「サリンでなくて良かった」と発言して批判を浴びたことが影響してか、記者団とは硬い表情で応対した。だが、緑の羽根キャンペーンで訪れたミス東京の女性から緑の羽根と桜の盆栽を贈られると「やっぱり緑を増やさないとね」と久々の笑顔に。すかさず五十嵐官房長官が「暗い話が多いから(こういう企画は)良いですね」と水を向けると、首相は「そうそう。(国民が)華やかな気分で過ごせるようにならんとね」と一転して険しい表情に逆戻り。「華やかさ」は当分お預け?

○…この日、新進党の渡部恒三幹事長代理は「党靖国神社参拝議連」会長として、自民党の「みんなで靖国神社を参拝する国会議員の会」のメンバーと一緒に参拝した靖国神社で、「政党政派を超えて、心を一つにして参拝することが大事」と力説。「ポスト村山」をにらんだ「保・保連立」論者として、自民党との精神的な一体感を盛んに強調してみせた。だが、戦後50年の国会決議問題を問われると「党の方針は決まっていない」と急にトーンダウン。「政党政派を超えて一つの心でやらなければいけない」と、ここでも「精神論」を振りかざして矛先をかわすのに懸命。《共同通信》

【オウム真理教・第7サティアン】全容解明

オウム真理教に対する強制捜査を続けている警視庁は21日までに、サリン製造工場と断定した山梨県上九一色村の「第7サティアン」の検証で、内部の大型化学プラントの全容を解明した。プラントは原料搬入から製品完成まで全5工程に分かれ、随所に設置されたテレビカメラと3階中央の大型コンピューターで制御。第4工程までは無人の全自動式で、最終の第5工程では袋詰めまでを行う一貫製造システムが完成されていた。

警視庁はプラントの全体像が明らかになったことで、殺人目的でサリンを大量製造したとする殺人予備容疑について、施設面での裏付けをほぼ終えたとしており、捜査は、製造犯の特定など立件に向けての最終的な詰めの段階に入った。

調べによると、「第7サティアン」は鉄骨3階建て延べ床面積約1500平方メートル。シバ神のレリーフや祭壇を設け礼拝施設を装っていたが、仕切りのべニヤ板を外すなど徹底した検証の結果、建物北側と西側に化学プラントが隠されていたことが判明した。

北側には3階まで吹き抜けのスペースがあり、高さ約12メートルの天井近くまで、複数の原料タンクや反応がまが複雑な配管でつながれていた。検証の結果、第1から第4工程まで全自動式の機器と分かった。

西側は、1階と2階の吹き抜け部分に給排水設備が、2階には大型コンピューターの並ぶ操作室、気密構造の応接室、最終工程のタンク室などが、3階には宿直室、水を分解する電気分解室、コンプレッサー室などが配置されており、機器類は、建物外側の排気装置とみられる巨大なパイプ群と接続されていた。

また製品を抜き取り品質検査する検査室があり、外気から遮断された気密構造になっていた。警視庁は昨年7月の悪臭騒ぎは、設計の不備でここからサリンが漏れ出したためとみている。

最終工程タンク隣の製品パック室では、自前でナイロンポリ袋を作って袋詰めする機械が見つかった。

プラントの発見当時、機器類のパイプの接続に不審点があったが、専門家を交じえ機器の種類に合わせてパイプをつなぎ変えたところ、正しく設計されているのが分かった。警視庁はプラントの構造を隠すため配管を工作したとみている。

サリン生成の実験は「第7サティアン」に隣接した「研究棟」で行われ、外気から隔離された状態で作業ができる「クリーンルーム」を備えているなど、内部の全容がほぼ解明されている。《共同通信》

【目黒公証役場事務長拉致事件】警視庁、オウム真理教の犯行と断定

オウム真理教に対する強制捜査のきっかけとなった目黒公証役場事務長Kさん(68)拉致事件で、元信者だったKさんの妹(62)が、約10カ月間に6000万円を教団に寄付、うち4000万円は麻原彰晃教祖に直接手渡していたことが21日までの警視庁大崎署捜査本部の調べで分かった。

妹は出家の条件として全財産を要求されたため嫌気がさして脱会を決意したという。拉致事件は、妹が教団から身を隠した3日後に発生しており、捜査本部は、妹が所有していた公証役場の土地、建物を狙った教団による組織的犯行と断定、実行犯として重要指名手配した教団幹部M容疑者(29)の行方を追っている。

調べによると、Kさんの妹は平成5年10月、通っていたヨガ教室の紹介で東京・南青山のオウム真理教東京総本部に行き入会金など1万6000円を払い入信した。

6年3月「麻原教祖の教えを受けるには1週間で100万円、一生で1000万円が必要」と言われ、ゴルフ会員権を2500万円で売却。うち1000万円をお布施として教団の目黒・渋谷地区ブロック長だったM容疑者に渡した。ところが翌月、再度寄付を要求され、断り切れずに同6月、1000万円をM容疑者ら2人に支払った。

ことし1月、さらに寄付を要求され、別のゴルフ会員権を売却。上九一色村の教団施設に出向き4000万円を麻原教祖に手渡したという。妹はその後「もう出せない」と教団担当者に告げたが「出家するには所有物はすべて差し出さなければならない。出家は7年2月中にするから書類を書け」と言われたため、2月25日、Kさんと相談し脱会を決意、知人宅に身を隠した。

拉致事件当日の28日夕、電話で「ついて行けそうもないのでやめる」と担当者に通告。その直後兄の拉致を知らされたと妹は「私に責任がある。全財産を投げ売っても兄と代わりたい心境」と話しているという。《共同通信》



4月21日のできごと