平成2294日目

平成7年4月20日(木)

1995/04/20

【スーパー雷鳥サンダーバード】運転開始

阪神大震災の影響で約1カ月延期されたJR西日本のダイヤ改正が20日実施され、北陸線に新型列車「スーパー雷鳥サンダーバード号」がデビューした。石川県内では金沢駅などで記念式典が行われ、関係者は利用者の増加の願いを込めて運行開始を見守った。

北陸線では30年ぶりの新型特急となるサンダーバード号は、在来線で国内最高レベルの時速130キロで走行、大阪—金沢間を従来のスーパー雷鳥より8分短縮し2時間29分で結ぶ。流線型の車両、9両編成でグリーン車の各座席には小型テレビが設置されるなど次世代型の特急となっている。

金沢駅での記念式典には、JR西日本金沢支社の谷野利夫支社長や谷口昭夫金沢駅長、来賓の山田隆二中部運輸局次長らが出席。テープカットに続き、谷野支社長があいさつし、同支社ブラスバンドがファンファーレを響かせる中で、午前8時6分発大阪行きの「サンダーバード2号」を送り出した。

午前9時41分に大阪発富山行き「サンダーバード1号」が到着すると、ミス百万石の古田登規枝さん(25)と石川酒美人の砺波香織さん(24)が「石川にようこそ」と降り立った利用者たちに観光パンフレットや地酒を配った。

記念式典は和倉温泉駅や加賀温泉駅、大聖寺駅でも行われた。

今回のダイヤ改正では、スーパー雷鳥が一日7往復から12往復に増やされ、サンダーバード号はこのうち8往復で運行される。また、7年ぶりに乗務員の制服も一新された。《共同通信》



【オウム真理教・早川紀代秀容疑者】逮捕

東京・赤坂でロシア製自動小銃の部品を所持していたオウム真理教幹部が住居侵入の現行犯で逮捕された事件で、警視庁は20日未明、住居侵入の共犯として同容疑で、教団の事実上のナンバー2で「建設大臣」の早川紀代秀容疑者(45)を逮捕した。

早川容疑者は19日夜、教団の富士山総本部(静岡県富士宮市)で民放番組の生放送に出演し、番組が終了した後に逮捕された。

早川容疑者は、麻原彰晃教祖に次ぐ教団最高幹部で、非合法活動の最高責任者される。捜査当局は、信者の拉致事件や教団の関与の疑いが強まっている一連のサリン事件の解明でもカギを握る人物とみており、同容疑者の逮捕をきっかけに教団の全容解明を図る方針。

捜査当局は元信者らの証言などから、これまでに逮捕した教団「自治相」新実智光容疑者(31)や「建設省」メンバーで元暴力団組長N容疑者(47)、「防衛庁長官」K容疑者(39)らの下に非公然活動を行う裏組織「行動隊」の存在を確認、早川容疑者が指揮していたとみている。

オウム真理教の上九一色村施設への家宅捜索で捜査当局は、教団施設内でサリンを製造していたと断定。「行動隊」が一連のサリン事件の解明でもカギを握る人物とみており、早川容疑者の逮捕を事件の全容解明の突破口にしたいとしている。教団主要施設への一斉捜索以来、捜査当局が総力を挙げてきたオウム真理教に対する強制捜査は大詰めを迎えた。

調べによると早川容疑者は6日、東京・赤坂のマンションでK容疑者ら3人が住居侵入の現行犯で逮捕された際、一緒にいたとされ、警視庁は住居侵入の共犯として逮捕状請求に踏み切った。3人が利用していた車を捜索したところ、ドアの内部などに隠されていた自動小銃の部品などが見つかった。

早川容疑者が社長を務める教団関連会社「世界統一通商産業」の事務所が同マンション8階にあり、警視庁は逮捕した3人が銃器部品を事務所から運び出そうとした疑いがあるとみている。《共同通信》

警視庁公安部と生活安全部は20日午前、東京・赤坂でオウム真理教幹部が自動小銃の部品を所持していた事件に関連して、住居侵入の疑いで逮捕した教団の事実上のナンバー2で「建設相」の早川紀代秀容疑者(45)の身柄を静岡県警富士宮署から警視庁に移送、本格的な取り調べを始めた。

早川容疑者は、麻原彰晃教祖に次ぐ教団最高幹部で、信者の連れ戻しや監禁など非合法活動に従事していたとみられる教団の裏組織「行動隊」の責任者とされることから、警視庁は信者の拉致事件や一連のサリン事件についても追及する方針。早川容疑者の逮捕に対し、オウム真理教は「合法的な捜査からかけ離れている」としている。

調べによると、早川容疑者は4月6日未明、東京・赤坂のマンションの他人の駐車場に、教団の「防衛庁長官」K容疑者ら3人とともに不法に侵入した疑い。

警視庁は、住居侵入の現行犯で逮捕したK容疑者ら3人が、自動小銃の部品など百数十点を車に隠していたため銃器を密造していた疑いがあるとして、武器等製造法違反の疑いで山梨県の教団施設などを捜索、精密加工機械や、別種の自動小銃の弾倉などを押収している。《共同通信》

【オウム真理教・麻原彰晃教祖】新著で心境

オウム真理教の麻原彰晃教祖が25日に出版する新著「亡国日本の悲しみ」(オウム出版刊、定価1000円)の口述筆記原稿を20日、共同通信社が入手した。

麻原教祖は、警察の強制捜査やマスコミ報道に対し、「憎しみもなければ、悲しみもない。ただ哀れみがあるだけである」と淡々とした反応を見せている。また同教祖は「細菌兵器『Q熱リケッチア』による心臓疾患や脳血栓という重い病気」であり「わたしは今、闘病生活を送っている」と原稿を書き出している。

原稿は松本、地下鉄両サリン事件疑惑について、資料を挙げて逐一弁明する形は取っていない。公証役場事務長拉致事件への言及もない。

今年1月のモスクワからのラジオ放送で1ドル80円の円高到来や阪神大震災を予言し的中させたことを挙げ「これらのものがわたしが原因でないとするならば、(サリン事件など)今まで起きた災いをどうしてオウム真理教が起こすことができるのだろうか。わたしは大変な疑問を有するのである」と述べるにとどまっている。

また「わたしは純粋な国粋主義者の面を有している。わたしは日本の古来の文化が好きである」というように、これまでの著書には珍しく内面を吐露。昨年村山首相が誕生した際「これから日本は少し変わるかなという期待を持った。わたしのポリシーは政治的には社会党の考えに近い」と語り、河野洋平氏にも親近感があった、としてこう記している。

「彼が新自由クラブをつくったとき、これで政界の汚職がなくなり、清らかな政治が展開されるかもしれないなと考え、応援したものである」その村山首相と河野副総理兼外相の下、自衛隊化学部隊の支援を受けて今回のオウム真理教強制捜査は実施された。この巡り合わせについて「しかし、運命とは皮肉である」と麻原教祖は述懐している。

潜行中、闘病と瞑想の生活をしているためか、比較的落ち着いた“肉声”が聴けるこの原稿でも、同教祖は、第三次世界大戦の勃発とそれによるアジア文明の崩壊という不吉な終末的予言を語っている。戦前の大本教の弾圧とその後の第二次世界大戦の例を挙げ「予言者を弾圧した場合、国家的な災難に遭わなければならない」と繰り返している。《共同通信》

【村山富市首相】オウム真理教徹底捜査の決意を強調

村山富市
https://www.kantei.go.jp/

村山首相は20日午後の衆院予算委員会サリン集中審議で「宗教に名を借りて犯罪行為を行うことを断じて許すことはできない」と述べ、オウム真理教への徹底捜査への決意を強調した。

与謝野文相はオウム真理教は狂信的団体との認識を示し「解散請求に相当する事態だ。捜査結果によりそのような事態になるのは半ば当然の方向だ」と述べ、解散請求する方針を確認。請求時期については「著しく法令に違反したことが分かれば、確定判決を待たず起訴段階で請求すべきものだ」として、殺人予備罪などの起訴段階で請求する意向を表明した。《共同通信》

【青島幸男次期東京都知事】臨海副都心を視察

青島幸男次期東京都知事は20日午前、都が東京湾の埋め立て地で開発を進めている臨海副都心を約2時間にわたって視察した後、記者団に対し「(公約で中止を明言した)世界都市博は恒久的な施設を会場として使うのなら(中止を)考え直してもいいのでは」との考えを明らかにした。

都市博実施の場合と、中止の場合の損得の試算は綿密に行い、都民に公開するとした上で「明確にしないなら(自分が)知事になる意味がない」と明言したが、決断の時期については「もう少し時間を貸してほしい」と語った。

「都市博の中止、臨海副都心開発見直し」を公約に青島氏が当選したことから、都市博への出展企業の中には工事を一時中断する企業が出るなど動揺が広がったため、都側はこれまで青島氏に状況などを説明していた。これを受け、青島氏から申し出てこの日の現場視察となった。

案内に当たった高橋俊竜副知事は「現場を見てもらってよかった。臨海副都心進出企業のうち12社から既に損害賠償の話が出ており、(都市博の開催については)今月中にも決断してほしい」と希望を述べた。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は20日、48年前のこの日に戦後初めての参院選が実施されたことを国会内で記者団に告げられると「ほう、そうか。記念すべき日じゃな」。この選挙の結果、無所属が最も多かったものの、政党では社会党が47人当選で参院第一党になった。首相は「歴史が繰り返せばいいけどなあ。うーん、厳しいなあ」と、社会党の苦戦が予想される7月の参院選に思いをめぐらせていたが、それでも気を取り直してか「あやかりたいとか、そういうことじゃないけど…一生懸命やるだけじゃ」と、厳しい表情であらためて決意を固めるふう。

○…武村蔵相はこの日の衆院予算委の円高問題集中審議で、伊藤英成氏(新進)の米国は円高阻止に冷淡なのではないかとの質問に「バリ島でのルービン米財務長官との会談は、食事をしながら友好的な雰囲気だった」と、日本の円高対策に米側が不満を示したとの見方を懸命に否定。伊藤氏も「今度の先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議では、米国にドル防衛を要請すべきだ」とはっぱをかけて矛を収めた。東京共同銀行問題、大蔵官僚接待問題などで矢面に立たされることが多かった蔵相だが、この日は共通の「敵」円高のおかげで厳しい追及を免れた?《共同通信》

【米・オクラホマ州連邦ビル爆破テロ】36人死亡、200人以上不明に

米南部オクラホマ州オクラホマシティーの連邦ビル爆破事件で、崩れたがれきの下敷きになった被害者の救出作業は夜を徹して続けられ、事件発生から24時間が経過した20日朝(日本時間同日夜)現在、36人の死亡が確認された。負傷者は巻き添えになった通行人などを含め432人に達し、うち72人が入院を必要とする重傷だった。

行方不明者はなお200人以上いるとみられ、米マスコミは、米国内で起きたテロ事件としては1920年、ニューヨークで起きたウォール街爆破事件で死者40人を出して以来の史上最大規模と報じている。

自動車に積まれた爆弾が爆発したビルの北側は1階から9階まで完全に崩れ落ちているが、中にできた空間に生存者がいる可能性があるため大型の工作機械が使えず、ほとんど手作業でがれきの撤去作業を実施。ファイバースコープを使ってすき間を捜したり、生存者の呼吸音を探るための装置が使われている。

19日深夜にはがれきの間から3人が救出されたが、うち2人は病院に運ばれた後、死亡が確認された。またコンクリートの柱に足を挟まれたまま発見された女性1人が足を切断して救出された。

米連邦捜査局(FBI)など捜査当局は、組織的で計画的な爆弾テロとみて犯行グループの摘発に全力を挙げているが、今のところ、犯人に結びつく有力な証拠は見つかっていない。《共同通信》



4月20日のできごと