平成2288日目

平成7年4月14日(金)

1995/04/14

【警視庁など】オウム施設130カ所を一斉捜索

サリン製造の疑いなどでオウム真理教(麻原彰晃教祖)に対する強制捜を続けている警視庁など捜査当局は14日早朝から、殺人予備容疑などで静岡県富士宮市の総本部、山梨県上九一色村の施設など、約30都道府県の教団施設や関連会社、アジトを一斉に家宅捜索した。捜索場所は約130カ所とみられ、犯罪史上空前の規模となった。

警視庁はこれまでの捜索で、上九一色村施設からサリンの原材料を大量に押収するとともに施設内からサリンの残留物を検出、教団施設でサリンが製造されたと断定。捜索は殺人予備容疑の裏付けと、全国の関連施設にサリンや関連する物質が隠されている疑いがあるためとしている。

3月22日に始まった一連の強制捜査では、上九一色村以外の施設や信者の車の捜索などで自動小銃の部品や毒劇物を押収している。この日は関連施設に武器や毒物が隠されてないか捜索。強制捜査直前に行方が分からなくなっている教団幹部の所在確認も急いでいる。

都内では警視庁が約750人を動員し38カ所を捜索。東京・南青山の東京総本部には午前7時すぎに捜査員が到着した。教団関連会社が経営する飲食店も捜索、江東区のラーメン店で公務執行妨害の疑いで男性店員(36)を逮捕した。同区亀戸の新東京総本部など一部では午前中に捜索を終えた。

これまで、教団内の「自治大臣」「防衛庁長官」など幹部を逮捕。12日には警察庁が全国の警察本部の捜査担当者を集めて、教団絡みの事件摘発を指示している。《共同通信》

教団“中枢”の各「サティアン」、地方支部から関連会社の倉庫、街角のラーメン店までー。オウム真理教に対する警察の捜索が14日、全国各地で行われた。犯罪捜査史上空前の規模に、信者らは「宗教弾圧」「違法捜査」などと抗議。公証役場事務長拉致事件、サリン製造疑惑、薬物投与、銃器密造容疑と、次々に拡大するオウム教捜査はまた新たな展開を迎えた。

厳戒態勢の敷かれた東京では早朝から警視庁の捜査員約750人が、関連施設約30カ所の捜索を始めた。港区南青山の教団東京総本部には午前7時35分に捜査員が到着した。総本部ビル入り口に男性信者3人が「捜査員は何人入るのか」「すべての差し押さえに立ち会わせろ」などと立ちはだかり押し問答。約25分間のやり取りの後、捜索が始まった。

捜索前の午前6時半すぎ、教団科学部門トップの村井秀夫氏(36)が同総本部から姿を現したが、終始無言のまま報道陣をかき分けるように信者2人とタクシーに乗り込み姿を消した。捜査員の到着直前には上祐史浩外報部長(33)が路上で報道陣と“緊急会見”。「警察があらゆることを口実に強引な捜索や逮捕のための逮捕を繰り返し、教団をつぶそうとしている。まるで警察国家だ」と怒りをあらわにした。

江東区亀戸7丁目の新東京総本部では、盾を使って屋内へ入ろうとする警官隊ともみ合いになった信者約30人が「宗教弾圧だ」「絶対地獄に落ちる」と叫んだ。過去に異臭騒ぎで住民とトラブルがあったことから、捜索を見つめる住民の間からは「オウムは出て行け」の声も飛んだ。《共同通信》



【TBS系連続ドラマ セカンド・チャンス】放送開始

【青島幸男次期東京都知事】都市博は公約通り中止

東京都知事に当選した青島幸男氏は14日、東京・中野のマンション会議室で選挙後初めて記者会見し、世界都市博覧会開催問題について「公約通りはっきりと中止だ」とあらためて強調した。

青島氏は「中止を訴えた無党派候補の獲得票は、私を含め全体の70%を超えることを重く受け止める必要がある」とした上で「都市博の中止で都財政、信頼、イメージなどで多方面に迷惑をかけるが、都民全体の利益を考えなければならない。内容の変更や縮小もない」と規模縮小して開催する可能性を否定した。《共同通信》

中止決断の時期については「就任後できるだけ早い時期」と明言を避けた。

【横山ノック次期大阪府知事】府政の進講受ける

23日から大阪府知事に就任する横山ノック(山田勇)氏が14日午後、当選後初めて大阪市内のホテルで副知事ら府幹部と会い、府政の課題について説明を受けた。

浦西良介副知事が「当選おめでとうございます」とお祝いの言葉を述べた後、林省吾総務部長らから約1時間、関西国際空港の滑走路を3本に増やす全体構想や府の防災計画、人事問題について話を聞いた。

会談後、記者会見した横山氏は「今日は説明を受けただけで、副知事など人事問題は一切出なかった。防災についても救済援助もしっかりしていたと思った」と述べた。《共同通信》

【自民党・石原慎太郎衆院議員】議員辞職願を提出

自民党の石原慎太郎衆院議員(62)は14日午後の衆院本会議で、勤続25年表彰を受けるに当たってあいさつし、議員を辞職する考えを表明した。

石原氏は「政治の現況に国民がもはや軽蔑を通り越してただ無関心に過ぎているという状況は本質的危機だ」と批判するとともに「私自身の罪科と恥じ入る。今日この限りをもって国会議員を辞職させてもらう」と辞職の理由を述べた。石原氏は同日午後、土井衆院議長あての議員辞職願を提出した。19日の本会議で正式に許可される。この後、自民党本部で記者会見し、自社連立政権とともに政党の在り方そのものを批判、自らの政治家復帰は否定した。

石原氏は本会議のあいさつで「(今日の社会は)軽薄な混乱の中にある。現行の政治はこれにほとんど手を付けられないまま、政党、政治家はもっとも卑しい利己的自己保身しかない」と批判。記者会見では、辞職理由について「何もしない政界の中で、ただ時間を費やしてかなりの額の月給をもらう気がしない。勤続25年表彰を区切りと思い、自分で自分が許せない気がして決心した」と述べた。

石原氏は自社連立政権樹立の立役者の一人だが「全部官僚のなすがままだ。今の政権は村山首相の風ぼうでもっている。自民党単独政権より駄目だ」と自責の念を示した。昭和43年の参院選で共に初当選した青島幸男氏の東京都知事選当選とは「全然関係ない」と否定した。

石原氏は芥川賞作家から政界に転身。43年に参院選に初当選、衆院に転じ、50年には都知事選で落選。衆院議員復帰後に福田内閣の環境庁長官、竹下内閣の運輸相を歴任した。

「青島さんは東京を背負い、けつをまくって国とけんかをしてほしい」。14日午後、自民党本部で議員辞職表明の記者会見に臨んだ石原慎太郎元運輸相(62)。

「政党は資格を欠いている」と愛想を尽かした今の政党をばっさり切り捨て“無党派宣言”する一方「青島さんは素晴らしい人材」と都知事に当選した青島幸男氏にエールを送った。 会見を終えさせようとする秘書を何度も遮って話し続け、最後に「世の中分かっていないのは永田町と霞が関。青島さんとノックさんが突破口を開いた。私もささやかな引き金になれれば。みなさん、政治を変えましょう」とさばさばした表情で席を立った。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は14日朝、官邸執務室を出てくるなり「ああ眠い。一睡もしとらんからなあ」と疲れた表情。徹夜となった緊急円高対策の政府、与党協議を終え、そのまま午前8時からは円高対策閣僚会議、参院本会議と日程がめじろ押しだけに、眠さもひとしお。「(公邸に)帰って答弁資料を見とったら、もう6時半じゃから(眠る)時間がなかったわ」とぼやいてみせたが、記者団が「本会議中に眠くならなかったか」と聞かれた途端、「いや、そんなことはありません」ときっぱり。首相たる者、やせ我慢も仕事のうち?

○…自民党の森幹事長は同日午前の記者会見で、党内に梶山前幹事長や武藤総務会長らの議員集団結成が相次いでいることについて「(派閥解消に)慣れていない方々は心寂しいのかもしれないが、それを乗り越えなければ党の近代化はできない」と指摘。「不可能と言われてきた派閥解消がここまで来たのだから、みんな大事に考えなければならない」と派閥解消の成果を強調した。その一方で、森氏は「党大会後すぐに統一地方選に入り、フォローが足りなかったのかもしれない。何か方法を考えなければならない」との配慮もみせ、うごめきを見せる党内実力者の動向がさすがに気掛かりな様子。《共同通信》



4月14日のできごと