平成2267日目

平成7年3月24日(金)

1995/03/24

【オウム真理教・麻原彰晃教祖】サリン事件との関連を否定

NHKは24日正午のニュースで、警視庁の捜索についてオウム真理教の麻原彰晃教祖が発言した映像を放映した。その中で麻原教祖は山梨県上九一色村の同教団施設内で見つかった薬品について「サリン合成に使われたものではない」などとし、長野県松本市や東京の地下鉄でのサリン事件との関連を否定した。

また、同教祖は東京の目黒公証役場事務長拉致事件について「教団のイメージダウンを図ったものだ」と述べ、警視庁の捜査を強く批判した。《共同通信》

オウム真理教の麻原彰晃教祖が、サリン製造や地下鉄サリン殺傷事件などへの関与を否定した信者向けの放送用ビデオを24日、共同通信が入手した。ビデオは24日未明に教団によって撮影され、全国36カ所の支部道場を電話回線で結んだ「内線電話説法」として同日、約6時間繰り返し放送された。

ビデオの中で麻原氏は「わたしは大変病んでいる。1700人のサマナ(弟子)の5割が病んでいる。これはサリン、イペリットいった毒ガスを噴霧されたから」「噴霧したのは、紛れもなく米国の軍隊」と主張している。

さらに、山梨県上九一色村など関連施設で見つかった薬品類について、フッ化ナトリウムは「陶器生産のために購入されたもの」とし、三塩化リンは「プラスチック製品の可そ剤」と説明。サリン製造の原料との疑いに反論した。

麻原氏は、22日に警察によって救出されたという人たちは「オウム真理教の出家修行者」とした上で、その際逮捕された医師について、病人の看護をしていた、としている。

麻原氏はさらに「1997年から98年にかけて日本は日米戦争で壊滅的な打撃を受ける」「その後、日本をどのように立ち上げるかが私たちの救済計画のポイント」などと語った。

また、麻原氏はNHKに寄せたビデオの中で、東京の目黒公証役場事務長拉致事件について「教団のイメージダウンを狙ったものだ」と、警視庁の捜査を批判した。《共同通信》

東京都品川区の目黒公証役場事務長拉致事件で、警視庁大崎署捜査本部の捜索を受けたオウム真理教は、信者を役員にした複数の化学薬品卸会社をつくり、これらをダミー(擬装)会社にして「サリン」の原材料ともなるフッ化ナトリウムや三塩化リンなど多種多様の薬品を購入していたことが24日、関係者の話で分かった。

捜査本部は24日午後も山梨県上九一色村でオウム真理教施設の捜索を続行。これまでの押収薬品は30種以上、数百に上り、押収作業をほぼ終えた。ダミー会社のうち山梨県内の会社の倉庫からはドラム缶600本分の薬物が見つかっており捜査本部はダミー会社の役割などについて解明を進める。

3日間の捜索ではフッ化ナトリウム、三塩化リンなどのほか、有機溶剤アセトニトリル、クロロホルムやエタノールなど広範囲にわたる薬品が大量に押収された。25日以降、都内への搬送を進め鑑定を急ぐ。

また教団がプラリドキシムヨウ化メチル(PAM)と呼ばれる有機リン中毒の解毒剤を継続的に購入していたことも分かった。

ダミー会社のうち山梨県の会社は、昨年3月に設立されたが、女性社長(59)は設立の半年前に登記簿上の住所地から姿を消していた。役員、監査役全員が薬物の知識がないといい、形だけの会社とみられる。《共同通信》



【与党訪朝団】団長会議

連立与党の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問団の各党団長を務める自民党の渡辺元外相、社会党の久保書記長、新党さきがけの鳩山代表幹事は24日、国会内で団長会議を開き、28日からの訪朝での対応を協議した。

3団長は、与党訪朝団の目的について「中断している日朝国交正常化交渉の早期再開に道筋を付ける」との認識で一致。3党首の「親書」携行を検討することになった。

この後、久保氏は社会党本部で在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の許宗萬責任副議長と会い、招待状を送ってきた金容淳・朝鮮労働党書記のほかに、姜成山首相との会談を要請、朝鮮総連側も本国に伝えることを約束した。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は24日、官邸で記者団から、自民党が次回総選挙に向けスポーツ選手などタレント候補を続々と擁立していることについて感想を求められ「いろいろ苦労されているようですね」。「社会党はどうか」と水を向けられると「タレントに(出馬)要請するという話は聞いていません」ときっぱり否定し、党のカラーの違いを強調してみせた。記者団が「総理のタレント性で十分票が集まるということか」と畳み掛けると、首相は「いやいや、そんなことは考えてません」と苦笑い。世論調査では支持率も下がってきているだけに、自信も揺らぎがち?

○…この日、国会内で行われた与党訪朝団の顔合わせで渡辺元外相は、自民党の加藤政調会長から座席を示され「役者みたいなものだな。あっち行けこっち行けって」と、加藤氏らの根回しで訪朝団長座長になった経緯をにじませた軽口を披露、「台本から外れちゃうな」とけん制も。さきがけの鳩山代表幹事に向かっては「北海道知事になったらよかったのに」など、ミッチー節は健在。社会党の久保書記長には「(北朝鮮には)一回も行ったことがない」と謙虚な姿勢を見せたが、久保氏から「まっさらな方がいい」と気配りを見せられご満悦だった。《共同通信》

【大相撲春場所】13日目

大相撲春場所13日目(24日・大阪府立体育会館)横綱曙は大関武蔵丸を破り、13連勝。14日目に曙が勝って、横綱貴乃花が負けると曙の6場所ぶり8度目の優勝が決まる。曙は突き、押しで武蔵丸を圧倒した。武蔵丸は2敗。貴乃花はもろ差しから攻めて関脇魁皇をつり出して1敗を守った。若乃花は素早い攻めで大至を押し出し2敗をキープ。大関貴ノ浪は朝乃若を寄り切り、7勝6敗とし、関脇安芸乃島は10勝目を挙げた。この結果、全勝の曙を1敗で貴乃花が、2敗で武蔵丸、若乃花の2大関が追う展開になった。十両は時津洋が9勝4敗でトップ。《共同通信》

【ノルディック複合】河野孝典選手、阿部雅司選手が引退表明

ノルディックスキーの複合強国、日本を支えてきた河野孝典(26)=野沢温泉ク=と阿部雅司(29)=東京美装=が24日、札幌市内のホテルで今季限りでの現役引退を表明した。

河野は、連戦の疲れから肺炎になるなどここ数シーズン体調が思わしくなく、競技を続ける意志がなくなったため。阿部は体力の限界を理由に19日に終了した世界選手権中に引退を明らかにしていた。両選手は24、25日のワールドカップ(W杯)札幌大会が最後の大会出場となる。

河野は1992年アルベールビル、94年リレハンメル両五輪の団体で金、個人ではリレハンメル五輪で日本選手過去最高の2位に入った。阿部は「複合日本」を形成した先駆者で、リレハンノル五輪団体金メダリスト。日本複合陣は、2人の引退で3年後の長野冬季五輪に向けて抜本的な強化、特に若手の育成を急がなくてはならなくなった。全日本スキー連盟は2人を特別顕彰することになった。《共同通信》

【将棋・羽生善治六冠】七冠ならず

将棋の谷川浩司王将(32)に、六冠王の羽生善治名人・竜王、棋王、王位・王座・棋聖(24)が挑戦した第44期「王将戦」七番勝負の第7局は、23、24の両日、青森県十和田湖町の「奥入瀬渓流グランドホテル」で行われ、七冠同時制覇を目指した羽生は敗れて対戦成績3勝4敗となり、史上初の快挙はならなかった。

タイトル独占を目指す羽生と、ただ一つ残るタイトルの死守に執念を燃やす谷川は、千日手成立となる指し直しの激戦を繰り広げ、24日午後9時18分、111手までで先手の谷川が羽生の挑戦をはね返しタイトルを防衛した。

谷川は平成3年度に南芳一王将からタイトルを奪って以来、3期連続防衛を果たした。《共同通信》

【後藤久美子さん】交際宣言

タレントの後藤久美子さんが24日、ブラジルのサンパウロで記者会見し、自動車のフォーミュラワン(F1)レーサーのジャン・アレジさん(フランス)との交際宣言をした。

後藤さんによると、結婚はまだ考えていないが母親も交際を公認しており、今回はブラジル・グランプリに参加するアレジさんの後を追って一緒にブラジル入りし、同泊しているという。アレジさんが昨年12月、スポンサーとの契約のために来日した際に知り合い、急速に愛が深まったという。後藤さんは「日本で仕事がある時以外は、アレジとともに世界各地のF1レースについて回る」と話した。《共同通信》



3月24日のできごと