平成2268日目
1995/03/25
この日のできごと(何の日)
【第67回選抜高校野球大会】開幕
第67回選抜高校野球大会は25日、阪神大震災の被災地である兵庫県西宮市の甲子園球場で32校が出場して開幕した。
簡素化された開会式では、鷲宮(埼玉)の長谷川大主将が「全力でプレーし、夢と希望と感動を与え、復興の勇気づけとなり試合をすることを誓います」と選手宣誓し、北信越代表の星稜、富山商両ナインも初戦突破に闘志をみなぎらせた。
開会式は小雨の中、観衆2万2000人を集めて始まった。例年の場内一周の入場行進を取りやめ、被災を乗り越え出場した兵庫県勢3校をはじめ、全選手が最初から外野に集合、西宮市内9高校の生徒たちが演奏するマーチ「がんばりましょう」に合わせ投手プレート付近まで、一校ずつ前進した。《北國新聞》
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第67回選抜高校野球大会第1日は25日、甲子園球場で開会式に引き続き1回戦3試合を行い、阪神大震災の被災地から出場した育英(兵庫)をはじめ、18年ぶりに出場した銚子商(千葉)、16年ぶりの前橋工(群馬)が初戦を突破した。
育英は、三回に前田の右中間三塁打などで4点を奪い、九回に2点追加。林ー川端の継投で創価(東京)を2点に抑えた。銚子商はPL学園(大阪)と対戦、ナイターの延長戦となった十一回、越川、島田の連続二塁打と山本の2点本塁打で3点を奪い、0−7と突き放した。前橋工は開幕試合で高知(高知)と顔を合わせ、八回に岩田が決勝右前打し勝利をつかんだ。《共同通信》
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【警視庁】3事件のサリンは同一
東京の地下鉄サリン殺傷事件で、警視庁などの捜査当局は25日までに、地下鉄で使われたサリンは、長野県松本市で発生したサリン事件(昨年6月)と山梨県上九一色村のオウム真理教施設周辺で起きた悪臭騒ぎ(同7月)の2件で使われたサリンと同一と断定した。
地下鉄、松本、山梨3事件の残留物をガスクロマトグラフィー(成分分離器)などで鑑定した結果、複数の有機リン系化合物の成分の構成比が一致した。
同じサリンと判明したことで、3つの事件は同一グループによる組織的な連続薬物事件の可能性が出てきた。
上九一色村にあるオウム真理教施設の一斉捜索で、サリン生成に必要とされる原材料物質が見つかっており、警視庁は施設を検証、押収物から残留物の検出を急ぎ、3事件との関連を調べている。《共同通信》
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警視庁は25日朝から、山梨県上九一色村のオウム真理教施設の捜索で大量に見つかった毒劇物の搬送作業を始めた。
午前中運び出したのは、サリンの原料ともなる三塩化リンの入ったドラム缶約160本と、ダイナマイト原料のグリセリンなど薬物のドラム缶、消石灰の袋など。うち三塩化リンのドラム缶には「毒物」の文字がくっきり。冷たい雨が降る中、現場周辺は緊張感に包まれた。
オウム真理教の薬物庫とみられる「第6サティアン」のプレハブ倉庫。午前7時半すぎ、警視庁捜査一課の車両の先導で3トントラックとフォークリフトが3台ずつ敷地内に入った。車両に書かれた運送業者の名やナンバーの一部には粘着テープが張られていた。
フォークリフトがクリーム色のドラム缶を2本ずつトラックの荷台へ。缶の外側には「三塩化燐」「衝撃・注水厳禁」の文字が見える。その上部には赤地に白抜きで「医薬用外毒物」。1台に約20本ずつ積み込んだトラックの通路わきを数百人の機動隊員が固める中、大量の毒劇物が施設近くの道路で待機していた10トントラックに積み込まれた。
搬送予定だったフッ化ナトリウムは雨のため危険だとして中止した。信者は別の施設の窓から搬出の様子をビデオで撮影するなどしていたが、混乱はなかった。《共同通信》
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新興宗教団体オウム真理教の麻原彰晃教祖(40)は、警視庁の家宅捜索直前まで山梨県上九一色村の教団施設内にいたことが確認されているが、その後消息を絶ち25日現在、所在が分かっていない。
関係者の話では、家宅捜索が行われる前日の21日早朝、上九一色村の「第6サティアン」を麻原教祖が乗っているとみられる白いロールスロイスが、男性信者らが乗ったベンツなど2台を従え出発した。
車はそのまま東京・西新宿にある高級ホテルに。一泊して22日午前10時すぎには、近くの別のホテル地下の駐車場に移動した。警視庁の刑事ら十数人が24時間体制で張り込みを開始。夜になると、新聞記者やテレビのカメラクルーが続々と集まり、玄関前には中継車まで横づけされる騒ぎになった。しかし「麻原教祖がホテルの中を歩いているのを見た」(宿泊客)など断片的な証言はあったが、宿泊者名簿に名前はなかった。
25日午前5時40分ごろには、車3台がホテルを出て中央高速道に入ったため、マスコミ各社が追跡した。車は山梨県の八ケ岳パーキングエリアに約4時間駐車。再び走り始めたが、小渕沢インタチェンジで一度降りてUターン、東京方面に引き返し、マスコミ各社は甲府市近くで見失った。
教団側は「こちらでも(麻原教祖が)どこにいらっしゃるのか、知らされていないんです」と話している。《共同通信》
【大相撲春場所】14日目
大相撲春場所14日目(25日・大阪府立体育会館)全勝の横綱曙が若乃花の肩透かしに敗れ、1敗の横綱貴乃花が勝ったため、優勝は千秋楽結びの横綱決戦に持ち越された。貴乃花が勝てば4場所連続9度目、曙が勝てば6場所ぶり8度目の優勝となる。十両は10勝4敗の時津洋を、5敗で敷島ら4人が追っている。《共同通信》
【Jリーグ・サントリーシリーズ】第3節
Jリーグ・サントリーシリーズ第3節(25日・国立競技場ほか)全勝対決となった“横浜ダービー”はマリノスがフリューゲルスに1−0の勝利、新加入のセレッソ大阪も清水エスパルスを1−0で破り、ともに開幕3連勝。横浜Mはビスコンテイ、C大阪は森島が決勝ゴールを決めた。新加入組では柏レイソルもヴェルディ川崎を1−0で破る殊勲の星を挙げ、Jリーグ初勝利。鹿島アントラーズは新外国人選手のジョルジーニョの先制ゴールなどでサンフレッチェ広島に2−0で勝った。ベルマーレ平塚はジェフ市原に3−2で逆転勝ちし、今季初白星。ジュビロ磐田は名古屋グランパスに6−2と大勝し、ガンバ大阪は2−0で浦和レッズを破った。《共同通信》