平成2218日目

1995/02/03

この日のできごと(何の日)

【村山富市首相】復興財源「消費税は上げない」

村山首相は3日の衆院予算委員会で、阪神大震災復興に向けた今後の予算措置の財源について「消費税率を上げて復興費に充てる考えはない」と述べ、1997年4月からの消費税率アップの前倒しや税率の再引き上げによって復興財源を捻出しないとの考えを明らかにした。共産党の松本善明氏への答弁。

ただ武村蔵相は、松本氏がすべての増税を行わないよう求めたのに対し「今の時期にそこまでは約束できない」として、先行実施している所得税減税の圧縮などによる増税には含みを残した。松本氏の政党への公費助成を復興財源に充てるべきだとの要求に、首相は「民主主義の発展のため(政党助成を)意義あるものにしていく必要がある」として難色を示した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

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【土屋太鳳さん】誕生日

【阪神大震災】避難のお年寄りの死亡相次ぐ

阪神大震災(兵庫県南部地震)で避難所生活を余儀なくされるお年寄りたちが、風邪や持病を悪化させ、死亡するケースが相次いでいる。共同通信社が神戸市内の救急指定病院など約50カ所を調査した結果、避難所から運ばれた病院や避難所で死亡した65歳以上のお年寄りは、3日までで計24人に上っている。半数以上の死因は肺炎だった。

死亡件数を明らかにしなかった病院や、西宮市、芦屋市など阪神間の被災者を加えると、同様の死者はこれを上回るとみられる。慣れない生活による抵抗力の低下や避難所の生活環境、医療態勢の不備などが原因とみられ、神戸市など行政当局の被災老人対策の不備が浮き彫りになっている。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は3日朝、記者団から体調を尋ねられると「大丈夫だ。(休みがなくても)そんなこと言ってられない」と厳しい表情で衆院予算委員会へ。しかし、委員会で新進党の石田勝之氏から「君が代」容認したことについて質問され、「国歌斉唱」を「さいしょう」と答弁で言い間違え。「宰相(さいしょう)はあなただ」とやじられると苦笑しながら訂正した。さらに「本心から国歌を認めているのか」と質問が続くと、「私はここ(答弁席)でうそを言っているわけじゃないんですから」。日ごろから「誠心誠意答弁する」と言っている首相だけにぶ然とした表情。

○…自民党の森幹事長はこの日の記者会見で、4月の東京都知事選の候補者として同党が擁立を固めた石原信雄官房副長官について「彼(石原氏が)が他の仕事に転じたら、行政がストップしてしまうということになれば、改造もできない」と、阪神大震災対策の取りまとめ役である石原氏であっても副長官の辞任は可能との見方を示した。しかし、記者団から「内閣改造を念頭においた発言か」と質問されると、「あんまり深くせんさくしないように」と「改造」発言の打ち消しに躍起となる場面も。《共同通信》

【自民党】稲尾和久氏に出馬要請

自民党は3日、元西鉄ライオンズの投手で野球評論家の稲尾和久氏(57)に今年7月の参院選比例代表への出馬を要請した。また次期衆院選の東京9区には、元WBCライト級チャンピオンでタレントのガッツ石松氏(45)を党公認候補として擁立することを内定した。

自民党は次期国政選挙で、話題づくりのため知名度があるタレントや女性候補の積極的な擁立を目指している。同日、党本部で稲尾氏と会談した小渕副総裁、森幹事長は「自民党としてスポーツ振興に力を入れたい」として、参院選への出馬を求めた。稲尾氏は「考えさせてもらいたい」と即答は避けたが、森幹事長は「前向きの感触が得られた」としている。《共同通信》

【スペースシャトル・ディスカバリー】打ち上げ

米航空宇宙局(NASA)は米東部時間3日午前0時22分(日本時間同日午後2時22分)、スペースシャトル「ディスカバリー」=ウェザビー船長(42)ら6人乗り組み=をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。今年6月に予定されている米シャトルとロシアの宇宙ステーション「ミールとのドッキングの予行演習」として、軌道上のミールと出合いアベック飛行するのが任務。

ディスカバリーにはシャトル史上初の女性パイロット、アイリーン・コリンズ操縦士(38)が搭乗する。シャトルには既に向井千秋さんら多数の女性が乗っているが、操縦士は初めて。

ミールとシャトルの協力飛行は、日本も参加している国際有人宇宙基地建設へ向けた米ロ宇宙協力の第一歩で、今回は接近技術や通信方法の確認が狙い。《共同通信》

【スーパー雷鳥サンダーバード】披露

JR西日本は3日、北陸線に30年ぶりに登場する新型特急車両「スーパー雷鳥サンダーバード号」を大阪府東大阪市の近畿車両徳庵工場で披露した。

先頭車両が流線型のサンダーバード型車両は白に近いオフホワイトを基調とし、側面に同社のイメージカラーであるブルーのラインが入っている。七尾線で先頭車両となる貫通型車両は、新設計の貫通ドア装置を設けた。グリーン車には各座席に液晶テレビや2カ国語の案内表示、車いすを固定できる座席、身障者用トイレなどが設置された。

また、雪対策として床下をフサギ板で覆い、雪が付着しにくくなっている。9両編成で、スーパー雷鳥12往復のうち8往後に投入、在来線では国内最高レベルの時速130キロ走行で大阪ー金沢間を現在より8分早い2時間29分で結ぶ。

サンダーバード型は同工場と川崎重工兵庫工場(神戸市)の2カ所で昨年8月から製造していたが、阪神大震災の影響で兵庫工場が生産に支障を来たしたため、JR西日本は当初予定していた3月17日のダイヤ改正を約1カ月延期する方針を示している。《北國新聞》



2月3日 その日のできごと(何の日)