1995 平成7年1月10日(火)

平成2194日目

平成7年1月10日(火)

1995/01/10

【村山富市首相】米国入り

村山首相は10日午前11時半すぎ、クリントン米大統領との首脳会談に臨むため、羽田発の政府専用機で米国に向け出発した。両首脳の会談は昨年7月以来3回目だが、首相としての訪米は初めてで、「戦後50年の節目に21世紀に向けた新たな日米関係の緊密化を図りたい」としている。

首相には河野外相、園田官房副長官らが同行、12日午前(日本時間12日未明)、ワシントンのホワイトトハウスで日米首脳会談を行う。また米議会上下両院の指導者とも会談、13日午後帰国する。《共同通信》

米国入りした村山首相は10日午後、ワシントンのアーリントン国立墓地で無名戦士の墓に献花した。小雪がちらつく寒空の下、首相は儀仗隊と米国各州旗が並ぶ前を墓前に進み、花輪をささげた。また案内の米陸軍将校から墓碑銘の説明を受けた。

この後、ホワイトハウスに程近いリンカーン記念堂を視察。第16代リンカーン大統領の大きな石像を見上げながら「だれに対しても悪意を抱かず、人間はすべて平等という信念の人だと説明を受けた。普遍的なことで、そういう心掛けが大事だな」と感想を語った。

首相は昨年12月の社会党全国代表者会議で「リンカーンも言っているように、内紛のある家は存続できない」と、民主リベラル新党構想で揺れる党内の結束を強く訴えた。しかしその後の展開は首相の思いとは裏腹に分裂の様相が強まる一方で、胸中複雑な視察となったようだ。《共同通信》



【武村正義蔵相】中国・李鵬首相と会談

中国を訪問している武村蔵相は10日午後、北京の中南海で李鵬首相と会談。3月に訪中予定の村山首相の親書を手渡した。親書は日中関係について「過去を深く反省し不戦の決意で未来志向有効に努めたい」と戦後50周年を踏まえて、これまでの戦争への反省から一歩踏み出した友好関係を築いていく考えを表明した。

李首相は親書を歓迎する意向を表明、村山首相の訪中に続いて、江沢民国家主席か李首相自身のどちらかが日本を訪問したいとの意向を明らかにした。《共同通信》

【社会党】「新民連含め新党」は一致

社会党は10日午後、党本部で臨時中央執行委員会を開き、「新民主連合」の山花貞夫会長らが発足させた「民主リベラル新党準備会」への対応などを協議。「新民連も含め全党で国民の期待にこたえる新党をつくる」ことで一致した。

久保書記長は「12日の中執委で自分が考えるベストのものを提案したい」と述べ、山花氏らの離党による党分裂を回避するため、自ら打開策を提示する考えを表明した。《共同通信》

【村山内閣】新民連批判相次ぐ

10日の閣議後の各閣僚の記者会見で、社会党「新民主連合」の山花貞夫会長らによる社会党離党・新党結成の動きに強い批判が相次いだ。亀井運輸相は「新進党にいっぺんに行けないのでワンクッションを置きたけだ」と新進党と連動した動きと断定。「倒閣運動につながっている」と厳しく批判した。

金丸前自民党副総裁側近だった野中自治相は、新民連最長老の田辺元社会党委員長について「金丸さんがいなければ夜も日も明けなかったのに、政治の刷新の先頭に立つなんて理解に苦しむ」と不快感を表明。「首相、衆院議長を出しているのに国民への責任感に欠けている」と社会党への不信感をあらわにした。

社会党閣僚では山口総務庁長官が、山花氏が新党準備会への参加者数を約30人としていることについて「そんなに参加することはあり得ない」と否定。浜本労相は「日米首脳会談、予算審議にも影響する。国民への責任放棄になる」と懸念した。

大出郵政相は「社会党は組織政党で、機関重視は当然のこと。党機関で満場一致で2月党大会開催を決めたのに(その前に)どこか別に新党準備会をつくるのは機関無視、クーデターだ。筋が通らない」と批判した。《共同通信》

【政界談話室】

○…亀井運輸相は10日午前の閣議後記者会見で、山花新民連会長らの新党準備会の動きを「新党と言っても名ばかり。新進党をにらみ倒閣運動につながっている。幽霊の正体見たり枯れ尾花だ」と痛烈に批判。「訳の分からないことをやると国民の政治不信を増長する」と憤まんやる方ない様子。さらに「自民党でも連立を乱す動きがある」と党執行部批判を繰り返す渡辺元外相に矛先を向け「(保・保連合に失敗し党内にとどまり)打ち首獄門にならなかったからと、暴れられると困る。せめて閉門蟄居してくれないとな」とボルテージは上がりっぱなし。

○…新進党の江田五月広報企画委員長はこの日午前、結党以来初の役員会終了後に記者会見して「政治家としての見解はいろいろ言う人があるだろうが、新進党としての見解は私が窓口になる」と宣言。早速、22日投票の愛媛県知事選で新人候補の支持を決めたと発表したが、対立候補を旧民社が推薦、公明が支持し党内にねじれが出たことを質問され「党が結成されて切り替え時のきしみが出るのはしょうがない。心配いらない」と力説。寄り合い所帯の広報マンの苦労は尽きそうにない。《共同通信》

【チェチェン紛争】ロシア、2日間の停戦を提案

ロシア政府は10日午前0時(日本時間同6時)すぎ、チェチェン共和国のドダエフ政権との紛争で、同日午前8時(同午後2時)から2日間の停戦を提案、共和国側に武器放棄と捕虜解放を求めるとともに、ロシア軍に既にこの期間の停戦を命じたとする声明を発表した。

しかし、別の政府声明は停戦声明について、ドダエフ政権にとっては「流血回避の最後のチャンス」であると警告、共和国側が応じなければ、2日後には決定的な攻撃をかけ、ドタエフ政権を最終的に排除する強硬方針を示唆した。このため、停戦声明は本格的な和平交渉につながるものではなく、むしろドダエフ政権に対する最後通告の色彩が強い。

昨年12月11日の軍事介入から1カ月。強硬路線を走り続けたエリツィン政権が初めて停戦に応じたが、一方でロシアにとっては、攻撃再開の前に、大統領府などに捕らわれている100人を超えるロシア兵捕虜を解放することも極めて重要な課題であり、停戦で打開の糸口を探りたい考えだ。《共同通信》

ロシア政府がチェチェン共和国のドダエフ政権に呼び掛けた48時間の停戦提案は10日午前8時(日本時間午後2時)発効したが、チェチェン側は発効直後から首都グロズヌイ中心部を包囲するロシア軍に発砲、これに対しロシア側も応戦するなど首都各所で戦闘が続行し、事実上停戦は破られた。

チェチェン制圧作戦を指揮するロシア軍司令部は停戦発効後、ロシア軍が首都をはじめ、共和国全土で攻撃を停止したと発表した。しかし、タス通信によると、ロシア軍側は、引き続き共和国側が支配する建物を制圧する作戦を続行、これに対しチェチェン側も小グループで激しく抵抗している。

ロシア通信は同日、ドダエフ大統領が停戦提案を受諾したと伝えたが、停戦が事実上破られたことで、ロシア軍が大統領府制圧に向け激しい攻撃を再開するのは時間の問題となった。

ロシアの停戦提案は、チェチェン側の武装解除と100人を超えるロシア兵捕虜の解放を条件としており、事実上の最後通告。チェチェン側が受け入れられないことを織り込み済みの、国際世論に配慮した提案とみられていた。《共同通信》

【大相撲初場所】3日目

大相撲初場所3日目(10日・両国国技館)2横綱は安泰だったが、3大関のうち武蔵丸に土がついた。武蔵丸は突き、押しが不発で、小結安芸乃島の寄りに不覚を取った。横綱貴乃花は小兵の智ノ花をつり出し2勝1敗。曙は剣晃を突き出して3連勝した。大関貴ノ浪と、若乃花はともに3戦全勝。小結武双山は激しい攻防の末、関脇魁皇を寄り切り3連勝。《共同通信》

【巨人・桑田真澄投手】契約更改

日本一巨人で最優秀選手(MVP)に選ばれた桑田真澄投手(26)が10日、東京・神田の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5500万円増の1億4300万円で更改。斎藤、槙原は未更改だが現時点で、巨人投手陣での最高年俸投手となった。

約1時間30分の交渉を終えて会見に臨んだ桑田は「(ハンコは)押しました。2億円? 全然届いてないですよ」とさばさばした表情で口を開いた。連続二けた勝利は一昨年途切れたが、昨年は14勝を挙げ、リーグ優勝を決めた10月8日の中日戦では好リリーフ、日本シリーズでも活躍し、エースとして働いた。

それだけに「(球界の)投手で一番になりたい」の希望を持っていたようだが、保科代表との話し合いでは「お金がすべてではない」と諭されあっさりサインしたという。

最も真紀夫人からは球団に出かける前に「お金にこだわるのがプライドなの」と言われていたそうで、桑田の気持ちは決まっていたようだ。最後は「今年も頑張って少しずつ上がればいい」と優等生発言で締めくくった。(金額は推定)《共同通信》



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