平成2181日目

平成6年12月28日(水)

1994/12/28

【三陸はるか沖地震】

28日午後9時19分ごろ、北海道から東北、関東各地方にかけて強い地震があり、青森県の八戸で震度6(烈震)、青森、盛岡、むつで震度5(強震)、函館、帯広、浦河、苫小牧、宮古などで震度4(中震)を観測した。

気象庁の観測によると、震源地は八戸市の東約200キロの太平洋(北緯40.4度、東経143.7度)で、資源の深さはごく浅い。地震の規模はマグニチュード(M)7.5と推測される。

青森県警などによると、八戸市のパチンコ店で天井が落ち自衛隊員(31)ら2人が死亡した。共同通信社が29日午前1時15分現在で集計した地震のけが人は青森県八戸市の3病院で156人が手当てを受けるなど、計190人に上った。

気象庁は東北地方の太平洋沿岸に津波警報を、東北地方の日本海沿岸と、北海道の太平洋沿岸、茨城県から静岡県にかけての太平洋沿岸に津波注意報を発令し、警戒を呼び掛けたが28日午後11時45分にともに解除した。

気象庁によると、午後9時45分に、岩手県の宮古で51センチの津波の第一波を観測、最高55センチに達したのをはじめ、各地で5−53センチの津波を観測した。《共同通信》



【大阪府・中川和雄知事】資産公開

大阪府の中川和雄知事は28日、知事後援会ヤミ献金事件への対応策として、自らの資産を公開した。京都市内などの土地、建物、預金で計約1億240万円だが、地元不動産業者によると、実勢は京都市内の土地だけで6億円以上とみられる。区分所有している土地以外は本人所有に限定、家族らを含めた全容は明らかにならなかった。

一昨年制定の資産公開法は、来年末までに、都道府県知事や議会議員の資産公開を制度化するよう務付けている。自治省によると、これまでに新潟県知事が資選公開をしている。《共同通信》

【亀井静香運輸相】講談社を提訴

週刊写真誌「フライデー」の記事で名誉を傷つけられたとして、亀井静香運輸相が28日、発行元の講談社(本社東京)などに1000万円の慰謝料と謝罪広告を求める訴えを東京地裁に起こした。

訴状によると、フライデー11月4日号は「亀井運輸相に闇の紳士コスモポリタンのカネ」などの見出しで、大阪の仕手集団「コスモポリタン」の会長から現金5000万円の提供を受けたと報じた。亀井運輸相側は「5000万円の金を受け取った事実はなく、記事は政治家としての名誉を棄損した」としている。《共同通信》

【村山富市首相】就任後初のお国入り

村山首相は28日、首相就任後初めて地元大分県にお国入りした。病気療養中のヨシヱ夫人の見舞いや静養が主な目的で、二女の中原由利さん一行が同行し、午後7時前、大分空港に到着した。31日に帰京する予定。首相は出発前、記者団に「ちょっと帰るだけ。仰々しいものではない」と、しきりに私的な帰省であることを強調していた。

首相は「久しぶりだ」と前々からの里帰りを楽しみにし、来年の政治日程に向け英気を養いたい考えだが、29日に県主催の「祝賀会」、社会党や労働組合による「励ます会」が相次いで開かれるほか、母校の小学校訪問や墓参など「静養」とは程遠いスケジュールとなっている。《共同通信》

【ロシア軍】チェチェンへの空爆再開

ロシア安全保障会議のロボフ書記は28日の記者会見で、チェチェン共和国の首都グロズヌイを包囲していたロシア軍部隊が同日、グロズヌイのハンカラ空港をはじめ市内の一部を制圧したと語った。

チェチェン側情報によると、ロシア軍の戦車も首都突入の動きを見せており、ロシアからの独立を掲げて首都を最後の拠点に抵抗を続ける共和国のドダエフ政権は、極めて苦しい状況に追い込まれた。

ロシア軍は同日朝、グロズヌイ郊外などで空爆を再開しており、ドダエフ政権に対して、再び本格的な軍事行動を強化した。

エリツィン・ロシア大統領は、首都空爆による市民の犠牲が拡大したため、いったんは軍事行動を抑制する方針を表明したが、ドダエフ政権側が武装解除に応じず、抵抗を続けているため、再び強硬姿勢に転じたとみられる。

ロボフ書記によると、首都包囲網を再び狭めたロシア軍は、首都郊外のドダエフ政権の拠点であるペルボマイスコエを制圧、グロズヌイ市内に進攻した。市内進攻の際、共和国政権側よる激しい抵抗はなかったという。

ロシア内務省高官は同日、ロシア通信に対し、共和国側の武装解除は10日間で完了すると語り、この日の首都進攻をきっかけに、短期間でドダエフ政権の抵抗を終息させる意向を示した。しかしロボフ書記は、グロズヌイの制圧は段階的に進めるとし、西側の批判を招く市民の性を極力避ける方針を強調した。

チェチェン共和国のウドゴフ情報相は、ロシアのエホ・モスクブイ・ラジオに対して、首都は四方から砲撃を受けており、ロシア軍の戦車が北西と北東の2方向から、共和国側の防御戦突破と首都突入のため進んでいると語った。

ロシア軍は、同日朝からグロズヌイ周辺と、首都南西25キロのウルスマルタンなどに対する爆撃を再開、共和国側の発表では死傷者が出た。しかし、ロシア側は首都市街地への爆撃は否定している。また、首都東方15キロの戦略拠点アルグンでも、隣接するダゲスタン共和国に通じる幹線道路の争奪戦が展開されている。《共同通信》



12月28日のできごと