平成2178日目

平成6年12月25日(日)

1994/12/25

【競馬・第39回有馬記念】ナリタブライアン、有終の美

競馬のグランプリ、第39回有馬記念は25日、16万人を超えるファンを集めた中山競馬場の2500メートル芝コースに13頭(マチカネタンホイザは出走取り消し)が出走して争われ、圧倒的な一番人気のナリタブライアン(南井克巳騎乗)が2分32秒2で優勝、賞金1億3000万円を獲得した。

4歳クラシック三冠馬がその年の有馬記念を勝ったのは、1984年のシンボリルドルフ以来。南井騎手はジャパンカップ優勝を含め今年G1レース5勝。これは中央競馬記録。《共同通信》

四歳クラシック三冠馬のナリタブライアンが有終の美を飾る―。ことしの競馬を締めくくる第39回有馬記念は25日、千葉県の中山競馬場で行われ、ナリタブライアン(南井克巳騎乗)が好位から最後の直線で鋭く抜け出し、圧倒的人気にこたえた。

気温14.8度と例年にない暖かさにスタンドは16万人を超える大観衆でぎっしり埋まった。一獲千金の夢を乗せた師走のドラマは波乱なく、ナリタブライアンが2分30秒余りで圧勝してあっけなく幕。このレースの売り上げは746億126万6900円で昨年を約42億円下回って史上2番目。うなぎ上りだった売り上げにストップがかかり、ここでも景気停滞の顔がちょっぴりのぞいた。《共同通信》



【全国高校駅伝】西脇工「高校最高」

男子第45回、女子第6回全国高校駅伝競走大会は25日、京都市の西京極陸上競技場発着コース(男子=7区間42.195キロ、女子=5区間21.0975キロ)で行われ、男子は西脇工(兵庫)が2時間3分21秒の高校最高記録で2年ぶり4度目の優勝、女子は仙台育英(宮城)が1時間7分54秒で2連覇した。

男子は男女アベックで2連覇を狙う仙台育英が1区のジェンガが区間新を出すなど、前半をリードした。しかし、後半勝負の西脇工は4区の木庭がトップとの差を大きく縮め、5区で芳養が逆転してそのまま逃げ切り、第40回大会で報徳学園(兵庫)の出した従来の高校記録(2時間4分49秒)を1分以上も上回った。

女子は1区からエスタ・ワンジロが積極的に飛び出した仙台育英が2、3区でも区間新をマークして快勝。2位は地元の立命館宇治(京都)。

【政府】1995年度予算案政府案を決定

政府は25日の臨時閣議で、1995年度の一般会計予算と財政投融資計画の政府案を決定した。一般会計規模は、本年度当初予算比2.9%減の70兆9871億円と、40年ぶりマイナスの超緊縮型。政策的経費である一般歳出は3.1%増の42兆1417億円。減税継続と公共事業費の伸び確保で景気に配慮する一方、歳出抑制のため政府開発援助(ODA)の伸び率を4.0%にとどめ、福祉増と防衛費伸び率圧縮で村山政権の予算編成を印象づけた。

しかし、整備新幹線や農業では編成過程での歳出圧力が勝り、硬直化が指摘される公共事業配分見直しは、細川内閣だった本年度当初予算の変動幅を下回るなど課題を残した。国債発行額は来年度末で212兆円に膨らむ見通しで財政体質は一段と悪化。「行政改革」を最優先に掲げる村山内閣は、財政改革でも力量が問われそうだ。《共同通信》

【田中真紀子科技庁長官】また激怒

25日の閣議後の閣僚懇談会で田中科技庁長官が、特殊法人の見直し問題に関連して、同庁の新(あたらし)欣樹官房長に「見直し対象の具体名を挙げないように。霞が関(中央官庁)の役所は公器であり、大臣の私物ではないので十分配慮して発言していただきたい」と“忠告”されたことを暴露した。新官房長の発言に激怒したものだ。

村山内閣が重要課題としている行政改革推進に逆行すると受け取れる発言だけに、数人の閣僚から「(この発言は)ひどいな」との声が上がった。五十嵐官房長官も放ってはおけず、閣議後の記者会見で「内閣の方針について問題発言があれば考え方を聴く」と述べ、26日にも新官房長から事情を聴く意向を示した。

新官房長の発言は、26日からの特殊法人をめぐる山口総務庁長官らとの閣僚折衝に臨む事前打ち合わせの際、田中長官が「(見直し策で)科技庁は何と何が出せるのか」と聞いたのに対し、新官房長が「科技庁だけ突出しても」などと語ったという。

田中長官はこれまでにも何度か科技庁幹部とあつれきを起こしているが、今回の発言は行政改革に根強い抵抗を見せる官僚の意識の一端を見せたようでもある。《共同通信》

【チェチェン共和国】激しい地上戦

ロシア政府報道部は25日、チェチェン共和国の首都グロズヌイ東部で24日から25日にかけ、ロシア軍とドダエフ政権部隊が激しい戦闘を展開し、外国人雇い兵を含めドダエフ政権側に約1000人の犠牲者が出たと発表した。しかし、これを裏付ける別の報道はなく、チェチェン側も確認していない。

ロシア政府は25日、ソスコベツ第一副首相がチェチェン問題に関する政府実務会議を招集。会議では、首都の東約20キロのアルグンで、双方が戦車、装甲車を動員した戦闘を展開し、ロシア側はチェチェンを支援するアフガニスタンやウクライナのゲリラを含む約1000人を殺したと報告した。

戦闘は25日昼までに終わり、ドダエフ政権側は退却、ロシア軍は首都からアルグンへの道路を支配下に置いたという。

また首都への空爆は、25日未明から止まったと伝えられたが、チェチェン外務省報道部はインタファークス通信を通し、ロシア軍が同日午後5時(日本時間同11時)、中心部から約2キロの地点に空爆を再開したと述べた。24日の激しい空爆では多数の犠牲者が出たという。

同通信によると、これまでの空爆で首都の電気、曖房がほぼ完全に止まり、グロズヌイの電話局も破壊されモスクワからの電話は通じない。

タス通信によると、隣接するグルジアの政府は25日、同国のアブハジアなどからチェチェンに武器や武装勢力が浸透しているとして、国境警備を強化する措置をとった。これに対しチェチェン外務省は「ロシア軍にチェチェンを攻撃する基地を提供している」と抗議する覚書を送った。

エリツィン大統領は週明けの26日、チェチェン情勢で最高政策決定機関の安全保障会議を招集する予定で、首都を包囲するロシア軍は26日までは首都突入などの総攻撃をしないとの見方が強い。《共同通信》



12月25日のできごと