平成2514日目

1995/11/26

この日のできごと(何の日)

【大相撲九州場所千秋楽】若乃花関が2度目の優勝

大相撲九州場所千秋楽(26日・福岡国際センター)大関若乃花が史上初の兄弟による優勝決定戦を制し、16場所ぶり2度目の優勝を飾った。

若乃花は本割の相撲で関脇武双山に寄り切られ、横綱貴乃花も武蔵丸に引き落とされ、ともに12勝3敗で並んだ。決定戦は、右四つがっぷりの体勢から若乃花が右下手投げで貴乃花を破った。

武蔵丸は10勝5敗、武双山は7勝8敗、大関貴ノ浪は関脇魁皇の豪快な上手投げに屈し9勝6敗。魁皇も9勝6敗。関脇琴錦は水戸泉に寄り倒され8勝7敗に終わった。《共同通信》

本割で両者が敗れる思いがけない形で兄弟対決が実現した。10分間の休憩の間、貴乃花は「とにかく相撲を取ることに専念しようと思ったが、いろんなことが頭に浮かんできて、雑念を払うのが精いっぱいだった」と話した。精神力では他の追随を許さない横綱にしてこの状態だった。

大関の方も同じようなものだっただろう。励まし合ってここまでやってきた二人だ。互いを思う気持ちは他人には想像もつかない。そんな兄弟が賜杯がかかっているとはいえ、土俵上で激突するのは夢といってしまうにはあまりにも非情だ。

父の二子山親方(元大関貴ノ花)は兄が弟を下手投げで破ると、すっと全身の力を抜いて「心臓が止まりそう」。笑みを浮かべたが、疲れ切ったような表情だった。「(今の気持ちは)いろんなことが頭をよぎって答えられない」と兄が言えば、弟は「(兄弟の決定戦は)できただけでよかった。もうやりたくない」と振り返る。

あるいは夢は夢のままで終わった方がよかったのかもしれない。しかし、来場所はもう一つの夢、兄弟横綱の実現を若乃花が目指す。こちらは何としても実現してほしい。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【野坂浩賢官房長官】「鳩山氏は党首の顔」

野坂浩賢官房長官は26日昼、鳥取県米子市で開かれた社会党鳥取県本部の結党50周年記念式典であいさつし、「一人ではなく二人で力を合わせ大きく大同団結していく政界再々編が必要だ」と述べ、社会党の単独新党論ではなく、さきがけなどの合流も視野に入れた幅広い勢力結集が必要との認識を示した。

その上で「私のような老兵ではなく、新進気鋭の方が新党の顔になれば日本の流れは大きく変わる」と強調。同席した新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事を「党首の顔をしている。看板になる人だ」と評価した。

一方、来賓としてあいさつした鳩山氏は、社会党の新党問題について「いつまでに新党をつくるというよりも、どのような新党をつくるのか、理念はどこにあるのかを真剣に時間をかけてでも議論する姿を示すなら、私どもの思いと基本的に合致する」と述べ、社会党の単独新党論をけん制した。《共同通信》

【社会党・久保亘書記長】新党党首「新時代担う人」

社会党の久保亘書記長は26日午前、テレビ朝日の番組で、社会党を中心とした新党の党首について「村山富市首相も候補の一人だが、新しい時代を担う人がなった方がいい。首相自身もそう言っている。次の政権交代まで首相と党首が分かれても認めていきたい」と述べた。

新党結成に伴う首相と党首の分離はやむを得ないとの考えを示すことで、社会党内にある「新党の党首も現職首相の村山委員長で」との動きをけん制したとみられる。

新党の結成時期については「年内にやらなければ総選挙に間に合わない」と述べ、新党への移行を決める社会党大会の開催が来年になっても、新党の結成は先行して年内に行うべきだとの考えを強調した。《共同通信》

【高知県知事選】橋本大二郎氏が再選

任期満了に伴う高知県知事選挙は26日投票、即日開票の結果、無所属で現職の橋本大二郎氏(48)が約28万票を獲得、共産新人の党県書記長佐竹峰雄氏(47)に圧勝、再選を果たした。

事実上、橋本氏の信任投票で有権者の関心は盛り上がらず、投票率は52.85%と前回を22.74ポイントも下回り、過去最低となった(これまでは昭和58年の57.19%)。

橋本氏は、各市町村長や経済界代表、草の根市民団体などから成る大規模な後援会を組織、小集会を中心に教育の充実や社会基盤の整備を訴えた。現職の強みを発揮、県内全域で満遍なく得票を重ねた。

佐竹氏は東京都出身の橋本氏を意識して地元出身を強調。「現職は独断専行や弱者切り捨てが目立つ」と、訴えて反橋本票の結集を目指したが、無党派層を吸収できず及ばなかった。《共同通信》



11月26日のできごと