平成2145日目

平成6年11月22日(火)

1994/11/22

【原爆被爆者援護法案】閣議決定

政府は22日の閣議で、村山内閣が重要課題と位置付けていた原爆被爆者援護法案を決定した。政府は同日中に国会に提出、25日の衆院本会議での趣旨説明を経て、今国会での成立を図りたい意向。しかし野党「改革」が対案提出の構えをみせており、審議の難航も予想される。

同法案は前文で「国の責任において、原爆投下による健康被害の特殊性にかんがみ、総合的な援護対策を講じる」ことを明記するとともに、これまで葬祭料が支払われていなかった昭和44年3月31日以前の原爆死没者の遺族に対し、特別葬祭給付金として1人一律10万円分の2年償還の国債を支給するとしているのが大きな柱。施行は一来年7月1日からとしている。

このほか、同法は①国は原爆放射能の影響調査を促進するため公益法人が行う調査研究費を補助できる②原爆死没者に対し追悼の意を表す平和祈念事業を行う③県は国の補助を得て、被爆者の自宅介護事業を行うことができるーことなどを規定している。

同法案策定の過程では、社会党が「国家補償」の文言を法文に盛り込むことなどを強く要求して自民党と対立し、与党内の調整が難航。村山首相サイドが「国の責任において対策を講ずる」との妥協案を示し、ようやく合意した経緯がある。

野党「改革」はこの点に注目し「国家補償的配慮」の文言を盛り込んだ対案を国会に提出することで、与党内を揺さぶる構えをみせている。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)や社会党広島県本部は現在も「国家補償」に基づく法案制定を政府に要求している。《共同通信》



【フィギュア・田中刑事さん】誕生日

Embed from Getty Images

【広沢克己内野手】巨人入団決定

ヤクルトからフリーエージェント(FA)宣言している広沢克己内野手(32)が22日、巨人の保科球団代表、倉田編成部長と初めての入団交渉に臨み、巨人への移籍が決まった。正式契約は後日交わされる。

話し合いの中で、保科球団代表は年俸、契約金から遠征の際の待遇まで具体的な条件を提示、「入団を前向きに考えてくれていると確信している」と球団側の意向を伝えた。広沢克も交渉後「即答は避けたが、お世話になろうという気持ちが強い。これで来年は新しい気持ちでスタートを切れる」と巨人入りの決意を語った。《共同通信》

【ダイエー・王貞治監督】別府大付高を訪問

ダイエーの根本球団専務と王監督、大谷編成部長は22日、ドラフトで1位指名した別府大付高の城島健司捕手獲得のため、大分県別府市の同校を訪ね、指名のあいさつを行った。

駒大に進学が決まっている城島が野球部の退部届を提出していないため、本人との接触はできなかったが、木許校長、西村理事長、糸永監督らと約30分話し合った。会談で根本専務は「城島君は10年、20年に一度の資質を持っている。チームの状態、方向の中から、必要な選手。ぜひ、協力願って入団してほしい」と学校側に要請した。

これに対し、糸永監督は「ダイエー側さんの城島への評価、熱意が並大抵のものじゃないというのを感じた」そうだが、「まずは聞くことだけで、私の気持ちは申し上げませんでした」と言う。

この日の球団側の話は糸永監督から本人に伝えられることになっており、次回の交渉は本人の意向に沿って行われる予定。注目の城島はグラウンドで練習に参加し、「(先日実家に帰って)父に自分でやるんだから自分で決めろと言われた。納得がいくまでじっくり考えて結論を出したい」と話していた。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相(社会党委員長)は22日、首相官邸で久保書記長と2回目の定期協議。「民主主義・リベラル新党」の結成時期や手順に関して大胆な発言を続けている久保氏は「首相の不快の念、激怒がどこからともなく伝わってくるが、いつでも聞かせてください」と、政策集団「新民主連合」の言動にブレーキをかけたい首相をけん制。首相は「君と話している以上のことはない。心外だ」と、サラリと答えたというが、新党構想をめぐる両者の腹の探り合いは激しくなる一方。

○…自民党の森幹事長は国会内で記者会見。小選挙区区割り法成立を受けた衆院選の候補者選びについて「すっきりした形で正月を迎えられるようにすることが大きい」と、年内決着に努力する考えをひたすら強調した。しかし、かなりの選挙区で調整難航が予想されるのが実態。「では、12月初旬までに何人発表できるのか」と記者団に詰め寄られ「森、河野(総裁)を最初に(決める)ということではない。船長は最後に船を下りる気持ちだ」とけむに巻いたが、船長が最後に退船するのは沈没の時ではなかった?《共同通信》

【村山富市首相】早期新党に難色

村山首相は22日昼、首相官邸で社会党の久保書記長と約1時間会談、中間・右派の政策集団「新民主連合」(山花貞夫会長)の動向など党内情勢について協議した。両者は新党結成の方向性では一致したものの、来年1月の結成に意欲を見せる書記長と、党分裂回避のため両院議員総会の開催など党内手続きを十分踏むよう求めた首相とのずれが一層鮮明になった。

久保氏は会談後の記者会見で、来月中旬の全国代表者会議を検討する意向を表明。新民連も新党の理念・政策の軸となる独自案を発表した。

一方、首相は同党参院議員に「(解党のための)1月党大会は適当でない」と不快感を表明。首相支持派の「村山政権を支え社民リベラル政治をすすめる会」は党機関中心で進めるよう求め、党内の綱引きは激化した。《共同通信》

【伊・ベルルスコーニ首相】贈賄疑惑を否定

イタリアのベルルスコーニ首相は22日夜、すべての全国テレビネットワークを通じて国民にメッセージを送り、贈賄の疑いで捜査通告を受けたが潔白であるとして、辞任しない考えを明らかにした。首相はまた、マフィア対策や議会で審議中の来年度予算案など、現政権が重要な課題に取り組んでいる最中だと語り、検察当局の措置を暗に非難するとともに、国民に冷静な態度を取るよう訴えた。

連立与党も、政府の危機であるとの認識から首相を支える方針を決めたが、野党は政権を奪うチャンスが訪れたとみて攻撃の姿勢を強めている。

野党陣営ではブッティリーオーネ人民党書記長が検察の厳正な捜査を要求。同党のアンドレアッタ下院議員団長も、首相は辞任すべきだと述べた。左翼民主党のダレーマ書記長は、来年度予算案の議会通過後、内閣の総辞職を要求した。

辞任を求める声は与党内でもくすぶり、国民同盟のブオンテンポ下院議員のように、新たに総選挙をして、連立の組み替えを求めるべきだとの意見が出ている。《共同通信》



11月22日のできごと