平成2136日目

1994/11/13

この日のできごと(何の日)

【村山富市首相】社会党分裂を否定

村山富市首相は13日夜、ジャカルタ市内のホテルで同行記者団と懇談した。首相は社会党離党の動きもを見せている中間・右派の制作集団「新民主連合」(山花貞夫会長)について「必ずしも一つになっているとは見ていない」との認識を示した上で「社会党が大きく分裂することはない」と述べ、政権基盤に影響を及ぼさないとの考えを明らかにした。

首相は政治空白は望ましくないとして衆院解散を否定。与党内で取りざたされた年内の内閣改造にも否定的見解を示した。首相は新民連の動きについて「新党に脱皮するという声は党内に一致してある。具体的には党の機関で話し合ってもらいたい」と述べ、党機関中心主義での対応を求めた。

首相は税制改革法案や世界貿易機関(WTO)関連法案の今国会中の成立を目指し「会期延長は考えていない」と述べた。来年度予算案編成について「できるだけ余裕を持って年内編成したい」との意向を示した。小選挙区区割り法案の成立後の衆院解散・総選挙に関しては「(政治的)空白をつくるのはよくない。(来年は)統一地方選、参院選と国民の判断を仰ぐ機会はある」として否定した。《共同通信》

内政懇談の要旨

社会党内問題 社会党全体として古い殻を破って新しい時代に対応できる新党に脱皮するという声は党内に一致してある。新党に発展的に解消していくという議論もあり、その一つの動きとして新民主連合がある。十分議論し合いながら取り組んでいくのは、結構ではないか。党が消えるという印象は持っていない。

久保書記長とは意思の疎通を図りながらやっているので、心配はしていない。社民リベラル結集は党の方針として決めている。具体的にどうするかは党の機関で話し合ってもらいたい。新民連も一つになっているとはみていない。いろいろな意見があるのではないか。社会党が大きく分裂することはない。連合も(新民連に対する動きに対し)まとまっているとは思えない。

政界再編、選挙協力 しばらくは連立政権の時代であり、無理に一つの政党に収れんしていく必要はない。基本として自民、社会、さきがけ3党が可能な限り選挙協力するのが当然だ。しかし選挙区によって事情が異なるので、柔軟に取り組みたい。

衆院解散、内閣改造 (政治的)空白はよくない。何を有権者に問うのかという問題点を明確にして選挙をやるのが大事だ。来年は統一地方選、参院選と国民の審判を仰ぐ機会はある。選挙制度ができたから直ちに解散というのは考えていない。内閣発足以来ようやく4カ月経過した。内閣改造は考えていない。

今後の政治日程 税制改革法案、政治改革法案、世界貿易機関(WTO)条約関連法案の審議があり、被爆者援護法もできるだけ早く提出したい。一連の重要法案を会期内に成立させたい。会期延長は考えていない。《共同通信》

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【F1】ミハイル・シューマッハ選手、初の総合優勝

自動車レースのフォーミュラワン(F1)シリーズ最終戦、豪州グランプリは13日、アデレードの市街コース(1周3.78キロ・81周)で決勝を行い、ベネトン・フォードのミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)が初の総合優勝を決めた。ドイツ人のF1王者は初。《共同通信》

【セ・リーグ東西対抗】西軍快勝

セ・リーグ東西対抗は13日、宮崎市営球場に1万1000人の観衆を集めて行われ、西軍(中日、広島、阪神)が8−5で4年ぶりに東軍(巨人、ヤクルト、横浜)を破った。通算成績は東軍の8勝6敗1分け。

西軍は五回に大豊(中日)の3点本塁打、新庄(阪神)の2点本塁打などで一気に8点を奪い快勝した。最優秀選手には勝利を決定的にする3ランを放った大豊が選ばれ、100万円が贈られた。《共同通信》

【大相撲九州場所】8日目

大相撲九州場所8日目(13日・福岡国際センター)大関貴乃花は琴別府を突っ張りから左を差して寄り切り8連勝。勝ち越しを決め、今年の単独年間最多勝も決定した。大関貴ノ浪は豪快な相撲で琴の若を下し1敗を堅持。横綱曙は小結魁皇を押し出し、大関武蔵丸は旭道山のけ手繰りの奇襲にも慌てず押し出し、大関若乃花は激しい攻防の末、上手投げで浜ノ島を退けそれぞれ2敗を守った。この日の結果、幕内は全勝の貴乃花を1敗で貴ノ浪、2敗で曙、武蔵丸、若乃花、寺尾の4人が追う展開。十両は若翔洋ら4人が6勝2敗で並んでいる。《共同通信》

【皇太子同妃両殿下】中東最後の夜

中東訪問中の皇太子ご夫妻は13日午前(日本時間同日午後)、カタールのドーハからバーレーンに到着、首都マナマ市のハマド宮殿で開かれたイサ首長主催の歓迎晩さん会に出席、中東での最後の夜を過ごされた。

晩さん会には約200人が出席。バーレーン側は政府専用機の乗員や女性を含む同行者全員を招いてもてなす気遣いを見せた。

イサ首長は元首クラスの賓客に贈るアール・ハリファ勲章を皇太子さまに授与。ご夫妻の表敬を受けた際は「世界が狭くなっている今、平和を維持していかなくてはいけない」などと話した。

これに先立ち、ご夫妻は宿泊先の迎賓館前で主婦や日本人学校の児童など在留邦人二百数十人の歓迎を受け、車の窓から手を振ってこたえられた。

またサフリヤ宮殿でハマド皇太子と会見。続いて湾岸諸国で初めて石油が出た第1号油井やサウジアラビアとバーレーンを結ぶ全長25キロのキング・ファハド・コーズウエーを見学された。14日には国立博物館や身障者施設も見学され、午後(日本時間夜)まで滞在した後、帰国の途に就かれる。《共同通信》



11月13日 その日のできごと(何の日)