平成2137日目

平成6年11月14日(月)

1994/11/14

【日米韓3首脳】北朝鮮軽水炉支援で協調

アジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議を前に村山首相、クリントン米大統領、韓国の金泳三大統領は14日夜、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の軽水炉転換支援問題で初めての3国首脳会議を開き、「朝鮮エネルギー開発機関」(KEDO)の発足に向け緊密な協力を確認した。村山首相は支援問題で厳しい対応を迫られることも予想される。

これに先立ち首相は、金大統領、江沢民・中国国家主席、クリントン大統領と個別に会談。日米両首脳は韓国と北朝鮮の南北首脳による対話の実現を促すことで一致。大統領は、米中間選挙の結果にかかわらず対日政策に変化がないことを表明、日本政府の規制緩和政策に米国の要望を取り入れるよう要請した。日中首脳会談では江主席が台湾要人の来日問題に言及、日本の対台湾政策に強い懸念を表明した。米中、中韓の首脳会談も行われた。《共同通信》



【村山富市首相】米・クリントン大統領と会談

村山首相は14日午前(日本時間同日午後)、クリントン米大統領とジャカルタ市内の米大使公邸で約1時間10分会談した。大統領は、米民主党の中間選挙大敗にもかかわらず米国の対日政策が不変であること強調。日米包括協議に関連し、日本政府が本年度中に策定する「規制綬和5カ年計画」に期待を表明した上で、「米国の希望も、(計画に)入れてほしい」と要望した。

両首脳は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の軽水炉転換支援について、日本、米国、韓国の3国が緊密に協力していくことで合意。韓国と北朝鮮の南北対話促進に向けて努力することでも一致した。

米大統領は、中間選挙結果に関連して「共和党は私たちの政策を支持すると約束している」と述べ、外交政策に基本的な変更のないことを伝え、首相は減税や規制緩和、公共投資計画の見直しなど就任以来の実績を説明した。

北朝鮮の核問題に関して両首脳は「作業はたくさん残っている」(大統領)、「まだ入り口の段階だ」(首相)として、米朝合意の実際の履行に向けて日米韓の密接な協力を確認した。《共同通信》

【村山富市首相】中国・江沢民国家主席と会談

村山首相は14日午前(日本時間同日午後)、ジャカルタ国際会議場で、首相就任後初めて中国の江沢民国家主席と約40分間会談した。

江主席は、広島アジア大会への台湾の徐立徳行政院副院長の来日に関連して、日本の台湾への姿勢に懸念を表明。その上で「私と李登輝(台湾総統)が国際的な立場で同席することは一つの中国、一つの台湾となり、あり得ない」と述べ、来年大阪で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)への李総統の出席を認めないよう要請した。

村山首相は日中共同声明を順守する日本の対中政策は不変であることを強調、「来年のAPECはこれまでのやり方を踏まえる」と述べ、李総統の訪日を許可しない意向を示した。

首相は第4次対中円借款について「今年中にも前半3年分の大枠を提示し、合意するよう努力したい」と。述べ、年内決着の意向を表明した。円借款に関連して首相は、唯一の被爆国としての立場も含め中国の地下核実験の全面停止を求めた。江主席は「中国は核兵器廃絶を目指す」と述べるにとどまった。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の森幹事長は14日、党本部で開かれた全国町村議会議長会代表との懇談会で臨時国会の見通しに触れ、世界貿易機関(WTO)設立協定関連法案審議に意欲を表明。「細川内閣が(ウルグアイ・ラウンドを)受け入れて、当時の羽田外相がサインした」と、これまでの経緯を強調した上で「国際信用を考えて、一日も早く(法案通過を)と、羽田さんから頭を下げてお願いの申し出があるのかなと思うが、まだない」。会期延長に追い込もうと慎重審議を求める構えの野党「改革」に、嫌みをたっぷり。

○…野党の新党準備会実行委員長の小沢新生党代表幹事はこの日、国会内で記者会見。来月10日の結成予定の新・新党について記者団から「新・新党ブームはつくれるのか」と質問されても「知らない」とそっけない返事。「新・新党をつくるのはブームをつくるためではない。現実の政治に対する姿勢や、これから打ち出す政策をきちんと判断すればいいわけで、ブームを期待するのではない」と持論を展開する一方、遅れている党首選びについても「党があって党首がある。党首があって党があるわけではない」と、開き直り気味。《共同通信》

【大相撲九州場所】9日目

大相撲九州場所9日目(14日・福岡国際センター)大関貴ノ浪が小結魁皇の上手投げに屈して2敗目となり、1敗力士がいなくなった。大関貴乃花は、もろ差しから大善を土俵際の詰めも万全に寄り倒し9戦全勝で後続に2差。横綱曙は浜ノ島を一方的に押し出し、大関武蔵丸は琴稲妻の動きをよく見て押しで攻めき切り、大関若乃花は土俵に詰まりながらも小結琴錦を絶妙な引っ掛けでかわし、それぞれ2敗を守った。関脇武双山は琴の若を小手投げで破り5連敗の後4連勝。この日の結果、幕内は全勝の貴乃花を2敗で曙、若ノ花、貴ノ浪、武蔵丸の4人が追う展開。十両は新十両の土佐ノ海が7勝2敗で単独トップに立った。《共同通信》



11月14日のできごと