平成2094日目

平成6年10月2日(日)

1994/10/02

【第12回アジア競技大会・広島大会】開幕

「ASIAN HARMONY(アジアの調和)」のスローガンの下、多様性にあふれたアジアの国々の選手が4年ぶりに集った。第12回アジア競技大会は2日午後0時半から、秋空の広島広域公園陸上競技場で開会式を行い、15日間にわたる大会の幕を開けた。

首都以外で初めて開かれる今大会は、世界最初の彼爆地広島が、世界にメッセージを発信する大会になった。開会式のあいさつにその思いがこめられ、各種演出にも平和がテーマに流れた。

内戦に打ちひしがれたカンボジア選手が20年ぶりに復帰した。旧ソ連崩壊によって独立した中央アジア5カ国も経済難にあえぐ中、新しい仲間として迎えられ、42カ国・地域から約7300人が参加する史上最大の大会となった。

一方で、台湾要人の開会式出席をめぐってトラブルが起き、中国と台湾の間にしこりを残しての開幕ともなった。国際社会で孤立している朝鮮民主主優人民共和国(北朝鮮)が参加を取りやめ、イラクもクウェート侵攻直後の前回北京大会に続きアジア・オリンピック評議会(OCA)参加資格停止中と、アジアの複雑な国際情勢が今回も影を落とした。《共同通信》



【天皇、皇后両陛下】訪欧へ出発

天皇、皇后両陛下は2日、広島市で開かれた第12回アジア大会の開会式に出席後、関西国際空港からフランス、スペイン両国の公式訪問へ向かわれた。両陛下の外国訪問は、6月の米国に続いて即位後6回目。歴代天皇でフランス、スペインを公式に訪問されるのは初めて。

両陛下と首席随員の中山太郎元外相らは政府専用機で広島空港に向け出発。両陛下は午後、広島市で開かれたアジア大会の開会式に大会名誉総裁の皇太子さまや雅子さまとともに出席し、天皇陛下が大会の開会を宣言された。両陛下は選手団の入場行進や聖火の点火などを熱心に見学。式典終了後、皇太子ご夫妻の見送りを受けて広島空港から関西国際空港へ。

午後5時前、時差調整のため非公式に立ち寄るドイツのフランクフルトへ同空港から旅出たれた。フランクフルトには、現地時間の2日午後9時半(日本時間3日午前5時半)すぎに到着。3日夕(同4日未明)、パリへ入り、ミッテラン大統領夫妻主催の晩さん会などに臨まれる。スペインではマドリード、バルセロナなどを訪問、カルロス国王と会見するなどし14日、帰国される。《共同通信》

【プロ野球・西武】5年連続11度目のリーグ優勝

プロ野球パ・リーグは2日、マジックナンバーを1としていた西武が藤井寺球場で近鉄と対戦、8−2で勝ち、5年連続11度目の優勝を決めた。

西武は二回に1点を先制。中盤に代打田辺の満塁本塁打などで7点を加え、突き放した。

西武は1978年10月に球団発足。翌79年以降の16年間に11度のリーグ制覇、前身の西鉄時代を含めて16度となった。森監督は就任9年間で8度目のリーグ優勝。《共同通信》

【ゴルフ・尾崎将司選手】今季4勝目

日本オープン最終日(2日・三重県四日市CC=7275ヤード、パー72)尾崎将司が4日連続60台の67で回って2位以下を大きく引き離し、通算18アンダーの270で2年ぶり5度目の日本一に輝いた。

尾崎将は今季4勝目でツアー通算66勝、後援競技と海外を含めると通算85勝となった。優勝賞金1800万円を加算した今季のツアー通算獲得賞金金額は1奥1000万円余りとなり、3年連続1億円を突破した。通算270ストロークは、平成元年に尾崎将本人が出した274を更新する最少ストロークの大会記録。また、通算18アンダーは、昭和46年大会で藤井義将と杉本英世が出した14アンダー(プレーオフで藤井優勝)を4打更新する72
のホールの最多アンダーの大会記録。尾崎将はショットの好調を維持し、ボギーなしの5パーティーを奪った。

13打差の2位は加瀬秀樹とデービッド・イシイ(米国)、中島常率は2アンダーの7位だった。《共同通信》

【ゴルフ・服部道子選手】今季2勝目

雪印レディース東海クラシック最終日(2日・三重県涼仙GC=6225ヤード、パー72)服部道子がトータル4アンダーの212で連覇を達成、賞金1080万円を獲得した。6月の日本女子オーブンに続いて今季2勝目、通算では5勝目。1アンダー4位タイからスタートの服部はインに入ってから追撃を開始。10、11番の連続バーディーを含む4バーディー1ボギーの一69で回り逆転優勝した。

1打差の2位には、一時は5アンダーに伸ばして首位に立った浜田光子と、この日68のベストスコアタイの城戸富貴が入った。前日首位の肥後かおりは79をたたいて6位。ツアー4年ぶりの優勝を目指した樋口久子は終盤崩れてイーブンパーの7位タイに終わった。《共同通信》

【陸上自衛隊】96人がザイール・ゴマ入り

80万人を超すルワンダ難民の人道援助を目的に派遣された陸上自衛隊本隊の第一陣96人が2日午前、C130輸送機2機に分乗しザイール東部ゴマの空港に到着した。自衛隊にとって、海外で初の人道援助活動が本格的にスタートする。

しかし、ゴマからはフランス軍部隊が先月末撤退しており、駐留部隊は自衛隊だけ。ザイール軍兵士の略奪行為や、難民キャンプにとどまっている旧ルワンダ政府軍部隊の存在など、ゴマの治安悪化は深刻で、自衛隊員にとっては危険と背中合わせの任務になりそうだ。

一番機でゴマ入りした神本光神隊長(一佐)は「国民の皆さまに無事ゴマに着いたことを報告したい。できるだけ早く先遣隊の意見を開いてゴマの状況を把握したい」と述べ、任務への意欲を見せた。

しかし治安問題については「緊張している。隊長として、隊員が自分自身や近くにいる者の身を守る時はき然とした態度で望むよう指令したい」と述べ、隊員に武器使用の許可を与える考えを明らかにした。

その後、C130輸送機の横に集まった部隊を前に初の訓示を行い「世界の注目の中での任務になる。今後の自衛隊の国際社会での活動の模範になるように行動してほしい」と激励した。

一方、この日到着した隊員の中には外科医ら医官3人が含まれており、リーダー格の小林秀紀医務官は「国連や援助機関の要望にできるだけこたえたい。さっそく接触を開始する」と述べ、本第2陣の到着を待たずに医療活動を始める考えを明らかにした。《共同通信》

【統一会派・改革】副議長譲らず

新統一会派「改革」の神崎国会運営委員長代行は2日のNHK番組で、国会正常化の条件として①副議長問題で「正副議長を与野党あるいは第一、第二会派で分け合う」などの基本的な考え方で合意する②所信表明演説をやり直すーの2点を与党側に求める考えをあらためて表明した。 これに対し、同じ番組で自民党の森幹事長は、副議長問題について代表質問など国会審議と並行して新たなルール作りを進めるべきだとの考えを示し、問題決着を国会正常化の前提とする改革側の方針転換を求めた。また、森氏は所信表明演説のやり直しについても「議院運営委員会で協議していただく」としながら「演説は既にやっており、(改革は)勝手に議場に入らなかった」と述べ、直ちに応じる考えのないことを強調。両者の歩み寄りはみられず、週明けから行われる正常化に向けた話し合いの難航をうかがわせた。

羽田前首相は2日、大阪市内で講演し、衆院副議長ポスト配分問題について「議長が暴走したら副議長は止めねばならず、副議長を野党第一党に渡す慣行は大事にすべきで、180を超える会派(改革)に譲るのが当然だ。強引な臨時国会開会は残念」と、与党側を判した。さらに「首相の所信表明を聞かず代表質問するのは異常。与党との本当の話し合いを望む」と語った。《共同通信》

【村山富市首相、土井たか子衆院議長】渋い顔

2日午前、羽田空港で行われた天皇、皇后両陛下の訪欧歓送行事で、見送りの列に並びあわせた村山首相と土井衆院議長が小声で言葉を交わす場面があった。

首相の所信表明演説が行われた本会議を野党の新会派「改革」がボイコットするという波乱の国会幕開けの直後だけに、2人とも渋い表情。不信任案の提出も予想される議長と所信表明のやり直し求められている首相の“密談”でも事態打開の策はなかった?《共同通信》



10月2日のできごと