平成2076日目

1994/09/14

この日のできごと(何の日)

【MLB】今シーズン打ち切り

サラリーキャップ(選手人件費の秘密制限)制度の導入をめぐるオーナー側との対立で選手会のストライキが続いていた米大リーグは14日、オーナー側が電話による会議を開き、今シーズンのペナントレースの打ち切りと、リーグ優勝を決めるプレーオフ、そしてワールドシリーズの中止を決めた。米国でプロ野球が始まった1871年以来、優勝チームが決まらずにシーズンが途中で中止になるのは今回が初めて。第一次、第二次両大戦でもペナントレースは中止されなかった。

この日の会議では28球団中の26球団のオーナーが打ち切りに賛成した。バド・セリグ・コミッショナー代行(フルワーズ・オーナー)は「だれもこの結果を望まなかったが、選手会側のストの継続により、ほかの選択が不可能になった」と声明文を出した。

今回のストは、4年に1度の労使協定更改厚相の過程で始まった。年俸高騰に悩むオーナー側は、球団総収入のいち選手の取り分を現行の58%から50%に抑えるとともに。1球団当たりの選手の年俸を28球団の平均額の84%から110%の範囲に抑える、いわゆるサラリーキャップ制度の導入を提案した。

選手会はこれに反発、年俸調停制度の資格取得年数の短縮や最低年俸の引き上げなどを逆提案した。交渉が行き詰まるなか8日には選手会が「課税方式」による球団感の収入格差是正案を提案したが、オーナー側が拒否し、歩み寄りが見られないままこう着状態が続いていた。《共同通信》

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【オリックス・イチロー外野手】年間最多安打記録更新の192安打目

オリックス14−1日本ハム◇14日◇東京ドーム

オリックスの圧勝だった。打線は19安打で14点。投手陣は野田から清原ーバラーとつなぎ、1失点に抑えた。6回まで1安打2四球の野田が10勝目をマークした。

オリックスは1回一死から3連打で1点を先制。さらに満塁とし、柴原の二塁打、田口の適時打で計5点を挙げた。2回にはキャブレラが3点本塁打。3回にも田口の二塁打を足掛かりに、4安打で3点を追加し、序盤で完全に試合を決めた。同じ回、イチローが左前へ今季192安打を放ち、44年ぶりにシーズン最多安打のプロ野球新記録を樹立した。《共同通信》

【大相撲秋場所】4日目

大相撲秋場所4日目(14日・両国国技館)4大関がそろって白星を挙げた。前日不覚を取った武蔵丸は智ノ花を送り倒して連敗を免れた。若ノ花は寺尾を万全の相撲で送り出し、貴ノ浪は旭道山を貴ノ花は肥後ノ海をそれぞれ下し4連勝。関脇武双山は新小結の浜ノ島を破り全勝を守ったが、貴闘力は栃乃和歌に敗れ初黒星。新小結舞の海は剣晃を下手投げに退けて初白星を挙げた。この日の結果、幕内全勝は3大関と武双山の4人。十両は勝ちっ放しがいなくなった。《共同通信》

【Jリーグ・ガンバ大阪】釜本監督は今季限り

サッカーJリーグのガンバ大阪は14日、釜本邦茂監督(50)の今季限りでの退任を発表した。現在、ニコスシリーズ1勝9敗で最下位の責任をとらせるための事実上の解任で、後任は未定。同監督は契約の切れる来年1月まで、ニコスシリーズの残りと天皇杯全日本選手権の指揮を執る。

万博競技場での横浜マリノス戦の試合後に記者会見した大阪の八木勝吉社長は「プロチームの監督なら、成績によって責任も出てくる」と、成績不振が理由であることを明らかにした。《共同通信》

【サッカー・三浦知良選手】退院

イタリア・サッカー1部リーグ(セリエA)開幕戦で、鼻、左目を負傷し、8日にジェノバの医療施設で手術を受けたあとも入院を続けていた三浦知良(ジェノア)が14日、退院した。鼻をガーゼで覆い、目はまだ充血して赤い状態だったが、三浦は「鼻のガーゼは明日(15日)外すし、目の検査も完べきだった。痛みも全くない」と説明し「こんなに早く退院できるとは思わなかった。一日も早くグラウンドに立てるようにしたい」と語った。

今後の復帰計画は「チーム関係者とじっくり話し合ってから決めたい」とし、具体的なプランはまだできていない。広島アジア大会については「帰国の日程に関しては、日本サッカー協会とジェノア球団に任せている。自分にとっては日本代表も、ジェノア・チームも大事。とにかく自分が復帰できる試合に向けて調整していたい」と話した。《共同通信》

【村山富市首相】財界人と朝食会

村山首相は14日、都内のホテルで歌田勝弘味の素名誉会長ら財界人と、税制改革や国連安保理常任理事国入り問題などについて朝食をとりながら意見交換した。

首相は税制改革について「税制改革は景気浮揚、税体系の見直し、将来の高齢化社会への対応のために行うものだ。納税者の声を反映し、国民に分かるように議論しなければならない」と述べ、民主的な手続きを重視して税制改革を目指す姿勢を強調した。《共同通信》

【自民党・三塚博元政調会長】「次の総選挙めどに新党」

自民党の三塚元政調会長は14日午後、福岡市内で講演し、自民、社会、さきがけの連立3与党の統合について「政策と手法に違いがないなら党が分かれている必要はない。野党の新・新党づくりが大きな刺激となり3本の矢が結束するのは当然の反応だ」と述べ、次の衆院総選挙前後に統一会派を経て自社さ新党に進む可能性が高いとの見方を明らかにした。

衆院解散・総選挙の時期については「(村山内閣で)予算編成を3回やり、国民の審判を受けるのが常識的だ」と述べ、任期満了に近い平成9年4月ごろになるとの見通しを示した。

三塚氏は、来夏の参院選での自社協力問題に触れ「5年前の選挙で社会党が取った12選挙区(改選議席1人)を自社間でどう調整するかで選挙の帰すうは決まる」と指摘。改選議席2人以上の選挙区については「両党が住み分けるため、自民党は候補者を1人にするということで小渕副総裁を中心に協議している」と述べた。

増減税問題については「減税先行が2年では景気が失速しかねない」として8年度まで3年間の減税先行が必要との考えを示した。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は14日、敬老の日を前に「全国のお年寄りに一言」と記者団に求められて「お年寄りに優しく安心できる老後をじゃな」と話した。首相自身も70歳の古希だが、この日も早朝から財界人との朝食会や日商総会出席のハードスケジュール。「お年寄りも仕事をするのが一番か」と聞く記者団に「やっぱり社会に役立っているという生きがいを持たなくちゃね」と答えたが、自分自身が役に立っているかについては「与えられた課題を一生懸命やるだけじゃわ」。

○…河野外相はこの日、米国のガルーチ朝鮮問題担当大使と会談。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題について「チームメートの作戦会議のつもりで臨んでいる。われわれは一つの船に乗っているチームメートだ。ガルーチさんが一番、前線に立っているが」と、軽水炉転換支援で米国が「独走」しないようやんわり注文を付け、米朝会談を野球にたとえて「ダッグアウトで注意深く見ている」。ガルーチ大使は「ダッグアウトでなく、ブルペンだ」と日本の登板を促してやり返したが、外相の投球練習は十分?《共同通信》

【住友銀行名古屋支店長射殺事件】

14日午前7時20分ごろ、名古屋市千種区、住友銀行取締役名古屋支店長Aさん(54)がマンション自室前の通路で頭を銃で撃たれて死んでいるのを隣室の男性が見つけ、110番した。

愛知県警は銀行幹部を狙った殺人事件として千種署に捜査本部を設置。銃を使った手口などから暴力団関係者による計画的な犯行との見方を強め、同支店で暴力団や総会屋、右翼などとのもつれや取引上のトラブルがなかったか調べている。

警察庁によると、昨年1年間に住友グループ企業を狙った発砲事件などが22件あり、住銀だけで5件発生。企業幹部が殺されたのは和歌山市の阪和銀行副頭取射殺(昨年8月)、東京の富士写真フイルム専務刺殺(2月)事件以来で、いずれも未解決になっている。

調べでは、この直前に隣室の男性が、「ドンドン」という音を聞き外を見ると、Aさんがはだしで倒れていた。弾丸が右顔面から後頭部に貫通しており、捜査本部は犯人はAさんがドアを開けたところを射殺、逃走したとみて目撃者を探し急いでいる。

同マンションは約20世帯が入居、最上階の10階はAさんと発見者の2室だけ。出入りはオートロック式のため暗証番号かカードーなどを使わないと外部からは侵入できない仕組みになっている。、現場はJR名古屋駅東約8キロの閑静な住宅街。

Aさんは12日夜、名古屋の財界人が集まるパーティーに出席。13日昼には名古屋のロータリークラブの会合に出席していた。住友銀行はバブル時代の積極経営が裏目に出て、イトマン事件など経済事件にも関与が取りざたされ、不良債権回収などをめぐり暴力団、右翼などとのトラブルも起きているとされる。このため、警察庁は関連情報の収集や住友銀行関係者への警戒強化を指示した。《共同通信》



9月14日 その日のできごと(何の日)