平成2075日目
1994/09/13
この日のできごと(何の日)
【政府】ルワンダ救援計画を決定
政府は13日午前、安全保障会議と閣議を相次いで開き、ルワンダ難民救援のため陸、空自衛隊部隊で構成する国際平和協力隊を9月中旬から約3カ月半、ルワンダ周辺国に派遣することを正式に決め、それに伴う実施計画と派遣隊員への手当支給額などを定めた政令を決定した。
村山政権初の自衛隊海外派遣決定で、国連平和維持活動(PKO)協力法の「人道的な国際救援活動」分野での初の人的国際貢献となる。政府は、派遣自衛隊員の安全確保のため軽機関銃一丁の行を初めて認め、日本の人的貢献は目的、携行武器の範囲の両面で新たな段階に入った。
五十嵐官房長官は閣議で「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の要請で人的協力を行うこととした。要員の安全確保には最大限努力する」と強調した。
政府与党内の調整で焦点になった機関銃については、指揮通信車のうち一両に装備。また与党からの注文を受け、PKO協力法の「武力による威嚇または武力の行使に当たるものであってはならない」との規定の趣旨を損なわない点を実施計画に明記、乱用に歯止めをかけた。《共同通信》
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【村山富市首相】国連・ガリ事務総長と会談
来日中のガリ国連事務総長は13日昼、首相官邸で村山首相と会談した後、河野外相、武村蔵相も交えた昼食会で日本の国連安保理常任理事国入り問題を中心に意見交換。続いて外相と個別に会談した。
昼食会で首相は「国民の国連に対する関心は高まっている。開発、環境、人口など多面的な分野で国連が積極的役割を果たし、日本も協力することで合意ができつつある」と述べ、常任理事国を目指すことで、国民合意が形成されつつあるとの認識を表明した。《共同通信》
【政界談話室】
○…村山首相は13日、国連安保理常任理事国入りをめぐる閣僚懇談会で「慎重な意見もあったようだが」と記者団から聞かれると「慎重論というのではなく、懸念が解消されるようにすべきということで別に…」とさらりとかわした。ルワンダ難民支援に派遣される自衛隊に初めて軽機関銃の携行を認めたことについても「今までずっと議論し、検討されてきたことじゃから」と淡々とした表情。社会党委員長から首相就任以降、自衛隊合憲を打ち出すなど、方針の大転換を図ってきただけに受け答えもすっかり手慣れた様子だった。
○…自民党河本派がこの日、都内の事務所で開いた例会で参院愛知再選挙の敗戦問題が取り上げられた。山下元官房長官が「役員会で副総裁、幹事長からどんなおわびがあったのか」と追及すると、谷川国民運動本部長らが「47都道府県のうち愛知での再選挙だ」という小渕副総裁の説明を紹介。山下氏は「その程度の謝り方でいいのか」と不満気味。河野執行部の任期切れが月末に迫っているだけに役員ポストを意識したのではとの声も。《共同通信》
【大相撲秋場所】3日目
大相撲秋場所3日目(13日・両国国技館)綱取りを目指す大関武蔵丸が平幕、肥後の海の土俵際の突き落としに敗れる波乱があった。武蔵丸の先場所初日からの連勝は17でストップ。他の3大関は安泰で3連勝。
若ノ花は栃乃若の寄りに危なかったが、行司差し違えで勝ちを拾った。貴ノ浪は新小結舞の海を貴ノ花は旭道山をそれぞれ退けた。好調の両関脇、武双山と貴闘力はともに突きで快勝し3戦全勝。《共同通信》