平成2048日目

平成6年8月17日(水)

1994/08/17

【自民党・加藤紘一政調会長】中国・江沢民国家主席と会談

加藤紘一自民党政調会長は17日、北京・中南海で江沢民・中国国家主席と会談、日中関係や朝鮮半島情勢などについて意見交換した。江主席は、村山連立政権について「大事なことは指導部の安定だ。村山政権が長期政権になるよう期待したい」と、日本の政局安定への期待を率直に表明、村山首相の中国訪問について「熱烈歓迎したい」と述べ、訪中を正式に招請した。

桜井前環境庁長官の「侵略戦争否定」発言問題に関連して江主席は「前車の轍を後車の戒めにする、という気持ちでいきたい」として、桜井氏を直ちに辞任させた連立与党の対応に理解を示し、この問題は事実上決着した。

江主席は台湾が外交攻勢を強めていることに関し、「(中台間の)分裂を図る企ても見受けられる」と懸念を表明した上で、「広島で開かれるアジア大会に台湾の最高指導者を受け入れるのは望まない。村山首相に伝えてもらいたい」と、日本の対応をけん制した。

さらに「中国と国交のある国が台湾のハイレベルの一リーダーを受け入れるのは歓迎しない。APEC(アジア太平洋経済協力会議)に台湾の最高指導者が出席するのであれば、中国は閣僚クラスで対応する」との厳しい姿勢を示した。

日中戦争などをめぐる歴史認識について江主席は一「侵略戦争を認めないのは(日本の)一部の人だろう。軍国主義の道を進まないということをわれわれの子孫に教育しなければならない」と述べ、歴史教育の徹底を要請した。

加藤氏は「先の大戦を含めた歴史認識の問題は、必ずやり遂げる覚悟だ」と述べ、戦後処理問題の解決への努力をあらためて強調した。《共同通信》



【世界リゾート博】入場者数100万人突破

和歌山市沖の人工島で開催中の世界リゾート博は、開幕から33日目の17日、入場者数が100万人を突破した。リゾート博協会の見込みより、約20日早い到達。家族連れや若者の姿が目立っており、同協会は「暑い夏と海辺という取り合わせ、開放的な雰囲気が受けていると思う」と好調の原因を分析。

最終的な入場者数は、当初見込みの150万人を上回り200万人を超えそうだという。《共同通信》

【ルワンダ難民支援】与党、自衛隊派遣で合意

自民、社会、新党さきがけの3与党は17日午後、防衛調整会議(座長・岩垂寿喜男社会党衆院議員)を開き、ルワンダ難民支援のため、国連平和維持活動(PKO)協力法の「人道的国際救援活動」に基づき、自衛隊の部隊をザイールなど周辺国に派遣することで合意した。派遣自衛隊員の護身用武器の携行も状況によって認める方向を打ち出した。

支援対象には医療、衛生のほか給水、難民キャンプの宿舎、トイレ設営、食料配給など広範な分野を想定。9月に自衛隊の医療、衛生、施設、補給、輸送部門から2、300人を派遣する見通しだ。PKO法の人道的国際救援活動規定を適用した初の要員派遣となる。

与党合意を受けて、政府は今週末にも防衛庁制服組と外務省職員を中心とする第二次調査団をザイール、タンザニアの難民キャンプなどに10日間程度、派遣する。《共同通信》



8月17日のできごと