平成2030日目

平成6年7月30日(土)

1994/07/30

【松本サリン事件】長野県警、第一通報者を7時間にわたり聴取

死者7人、重軽症患者200人以上を出した長野県松本市の有毒ガス事件で、猛毒の神経ガス「サリン」による中毒症状のため同市内の病院に入院していた第一通報者の会社員(44)=同市北深志=が30日午前、事件から約1カ月ぶりに退院した。会社員は退院後、同市内の弁護士宅で記者会見し、原因物質の神経ガス「サリン」について「名前も聞いたことがないし、つくり方も全く知らない」と事件とのかかわりをあらためて全面否定する一方「容疑者のような扱いを受けて迷惑している。どこに怒りをぶつけていいのか分からない」などと語った。

会社員はこれまでにも弁護士を通じて「毒ガス製造の知識も関心もない」などと再三、事件への関与を否定していたが、同県警捜査本部はサリンの発生源が会社員宅の池付近とぼぼ断定しており、事件解明のかぎを握る人物とみて、同日午前、松本署で他の被害者と同様、参考人として詳しい事情聴取を始めた。

会社員は会見で事件当夜の状況について「飼い犬2匹が死んでいたので、外部から毒を投げ込まれたのかと思った。あの日は家の中にいて白いガスにも、においにも気付かなかった」と話しており、捜査本部は午後まで会社員から当時の行動などを聴く。

捜査本部は事件直後の6月28日夜、被疑者不詳のまま殺人容疑で会社員宅を家宅捜索、薬品二十数種類を押収した。会社員は「薬品を調合したことはないし、家族も触ったことはない」と述べるとともに、捜査本部の強制捜査については「捜査の順序としては法的には問題ないかもしれないが、個人的には憤慨している」と語った。

捜査本部は、これまでの捜査でサリンの原料となる有機リン系薬品を突き止め、東京都内の化学メーカーが製造した薬品54本の販売ルートの解明に全力を挙げたが、犯人に結び付く有力な手掛かりはなかった。

会社員は事件発生の6月27日午後11時すぎ「のどが苦しい」などと被害者の中で初めて119番し、自宅から妻らとともに市内の病院に運ばれた。その後も微熱などの症状が続いていた。妻は重体で入院している。《共同通信》

同県警捜査本部はサリンの発生源を会社員宅の池付近とほぼ断定、事件解明のカギを握る人物として、同日午前から午後5時10分すぎまで約7時間半にわたって松本署で他の被害者と同様、参考人として事件当夜の行動などを詳しく事情聴取した。この中で会社員は会見と同様に事件への関与を否定したとみられる。《共同通信》



【近鉄・赤堀元之投手】18試合連続セーブポイント

近鉄8−5日本ハム◇30日◇札幌

先手を取った近鉄が、6投手の継投で逃げ切り、連勝を4に伸ばした。2回を無失点に抑えた赤堀は19セーブ目を挙げ、18試合連続セーブポイントのプロ野球新記録を達成した。

近鉄は一回、ブライアントの2ラン本塁打で先制。二回は一死満塁から、中根が中堅右へ本塁打を運んだ。八回にもスティーブンスに本塁打が出た後、九回は2安打で1点を加えた。

日本ハムは七回、田中の2点本塁打で1点差まで詰め寄ったが反撃はここまで。日本ハムは7投手をつぎ込み、両軍13投手の登板となった。《共同通信》

【武村正義蔵相】短命政権説に反論

新党さきがけ代表の武村正義蔵相は30日、蔵相就任後初めて地元滋賀県を訪れ、草津市内で記者会見した。その中で次期衆院選について「新制度を国民に認識してもらわねばならないし、また政治の側も新制度に対応して次の選挙までに政界再編を進めなくてはならず、選挙を急ぐ必要はない」とした上で、「前回選挙から1年しかたっておらず、経済環境を考えても解散は再来年くらいとみており、与党間の選挙協力もバタバタ急ぐ必要はない」と述べた。

また新生党の小沢一郎氏が米国で「村山政権は短命」などと発言している問題に触れ、「過去の例でもそうだったが、そう簡単におっしゃる通りにいくでしょうかと申し上げたい。もう少し地に足の着いた発言をしてもらいたい」と話した。《共同通信》



7月30日のできごと