平成2031日目

1994/07/31

この日のできごと(何の日)

【WBCバンタム級タイトル戦】薬師寺保栄選手、2度目の防衛に成功

世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチ12回戦は31日、愛知県体育館で行われ、チャンピオンの薬師寺保栄(松田)が前王者で同級2位の辺丁一(韓国)を11回52秒TKOで下し、2度目の防衛に成功した。薬師寺は次の試合(日時、場所未定)で、左目網膜剥離を克服し、再起戦を飾ったWBC同級暫定チャンピオンの辰吉丈一郎(大阪帝拳)との統一タイトルマッチに臨む予定。

昨年12月のタイトル戦が微妙な判定となり、再対決となった試合は、薬師寺が1、3回に強烈なカウンターで辺丁一からダウンを奪って優位に立った。

中盤、やや挑戦者の反撃を受けたものの、パンチ力で勝る薬師寺は10回に左フックで沈め、11回には決定的な2度のダウンを奪い、KO勝ちの初防衛戦に続く快勝でタイトルを守った。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【松本サリン事件】第一通報者の会社員を聴取

死者7人を出した長野県松本市の有毒ガス事件で、同県警捜査本部は31日も第一通報者の会社員(44)を松本署に呼び、前日に引き続き参考人として事情聴取した。この日の聴取は午前10時から午後5時前まで行われたが、会社員はこれまで同様、事件との関わりを否定したとみられる。《共同通信》

【社会党・久保亘書記長】「被爆者援護法はぜひ村山政権で」

社会党の久保書記長は31日午後、茨城県勝田市で講演し「人にやさしい政治は社会党の魂をやさしい言葉に置き換えたものだ」と述べ、地方に根強い自社連立批判をかわした。

それに関連し、連立与党で調整が難航している被爆者援護法制定の問題に触れ「戦後50年を迎えるにあたって、被爆者援護法はぜひ村山政権の手で成立させなければならない」と強調した。《共同通信》

【園田博之官房副長官】「早期の選挙考えてない」

園田博之官房副長官は31日、熊本市で記者会見し、早期の解散、総選挙の可能性について「国政の重大な課題が多く、政権として近い将来の選挙は考えていない」と述べた。また、九州新幹線整備計画に関しては「財政が昨年よりさらにひっ迫しており、環境はかなり厳しくなった。昨年より進んだ結論を出せるかは難しい」と語った。《共同通信》

【皇太子同妃両殿下】富山県入り

皇太子ご夫妻は31日午前、全国高校総体総合開会式にご出席のため、全日型機で富山空港にお着きになり、さわやかな笑顔で富山県入りされた。炎天下にもかかわらず、日の丸の小旗で歓迎する沿道の人たちに手を振られ、一人一役運動の活動ぶりを説明する高校生に優しくお声を掛けられるなど、ご夫妻への熱い感動と親近感が広がった。

皇太子さまはライトグレーのスーツ、雅子さまは白いラインの入った黄色のツーピースのすがすがしい服装。皇太子さまは高校総体開会式で「明るく生き生きとした青春の祭典とされるよう期待しています」とお言葉を述べられ、選手を励まされた。

開会式前にはご夫妻で、高校生の一人一役の活動状況をご覧になり、花づくりに携わった高校生に、皇太子さまは「花の管理は大変だったですか」とお尋ねになり、猛暑の中での花管理の苦労ぶりをしのばれた。またマスゲームの練習風景などをパネルで紹介した生徒にもねぎらいのお言葉を掛けられ、雅子さまは「広報活動には県内各地から集まったのですか」とお尋ねになられた。

ご夫妻は開会式後、侍従を通じて「二人そろって高校総体出席のため、富山県を訪問することができて大変うれしく思います。開会式に出席し、高校生一人ひとりが熱心に取り組み、参加している姿にすがすがしいものを感じました」と感想を述べられた。《北國新聞》

【アダルトビデオ】男子高校生77%「見たことがある」

高校生男子の77%、女子の24%がアダルトビデオを見た経験があり、ビデオを見たことのある高校生の9割が「同世代がセックスをしてもかまわない」と考え、見たことのない高校生の約7割を上回った。総務庁が初めて実施した「青少年とアダルトビデオ等の映像メディアに関する調査研究」が31日付で発表され、こんな結果が出た。

同庁少年対策本部は、近く関係団体に結果を連絡、販売、レンタル方法の改善を要請する。

調査は昨年末、北海道、神奈川、滋賀、大分県の中、高校生と保護者計約3800人を対象に、約3300人から回答を得た。

それによると男子では高校生の77%、中学生の25%が、女子では高校生の24%、中学生の10%がアダルトビデオを見たことがあった。入手方法では「友人、知人から借りた」が圧倒的に多く、「家にあった」が続いた。年齢制限で利用でないはずの「レンタル」「購入」も計約28%(複数回答)あった。

見た後の感想では男子が「興奮した」「自分もしてみたくなった」が多かったのに対し、女子では「気持ちが悪くなった」など男子とは逆の反応が多かった。

同世代がセックスをすることについて、ビデオを見たことがない中、高校生は「まだだめ」「分からない」の回答比率が、見たことのある者より上回った。逆にセックスをする容認する答えは、同じ高校生でも、ビデオ見たことがある生徒の方が22ポイント高く、男女とも9割を超えた。

一方、保護者で子供がアダルトビデオを見ることについて「かまわない」「仕方がない」と回答した人は約35%、「やめるよう注意する」は55%だった。しかし、子供がビデオを「見た」「多分見ている」と回答した人は全体でわずか12%にすぎず、親の「監視の目」が不十分であることをうかがわせている。《共同通信》

【国連安保理】ハイチへの武力行使を容認

国連安全保障理事会は31日、ハイチの軍事政権を追放し民政復帰を実現するため、加盟国による多国籍軍の武力行使を容認する決議を採択した。オルブライト米国連大使は安保理での演説で「米国は多国籍軍を指揮する用意がある」と述べ、軍事介入の準備を急ぐ方針を示した。

決議の採択により、米軍中心の多国籍軍がいつでもハイチへの武力介入に踏み切ることが可能となり、セドラ司令官らハイチの軍事勢力幹部への退陣圧力が一層強まった。

しかし中南米代表の安保理非常任理事国ブラジルが、31日の表決で棄権し武力介入に事実上反対したほか、メキシコ、ベネズエラなどハイチ周辺の非安保理国も反対を表明している。《共同通信》



7月31日 その日のできごと(何の日)