平成1993日目

平成6年6月23日(木)

1994/06/23

【羽田孜首相】社会党・村山委員長と会談


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社会党の政権復帰を目指し、羽田首相と村山委員長は23日午後9時前から首相官邸で会談。首相は「進退を含めて一切を政権協議の場にゆだねている」と総辞職の用意があることを表明。村山氏は暗に自主的総辞職の決断を促し、政権離脱を招いたことへのけじめを求めた。

これに先立ち連立与党と社会党は断続的に政権協議、大筋で合意したものの消費税問題をめぐって対立、結論を24日午前の協議に持ち越した。羽田・村山再会談は協議後に行われるが、政権協議は最終局面で難航している。

一方、自民党は平成6年度予算成立直後に羽田内閣不信任決議案を提出、24日の衆院本会議にも上程、採決される、社会党内には不信任案に同調する動きもあり採決の行方は不透明だ。

党首会談には熊谷官房長官、久保書記長が同席した。首相は「連立の枠組みで協力してやり直そう」と述べ、連立復帰を要請した。村山氏は「一度連立を離脱したものが、新しい連立をつくるとなると客観的な理由がなければならない」とけじめを求めた。これは総辞職の決断とともに、国会内会派「改新」の解消、院内総務会の設置など政権運営の民主化などが念頭にあるとみられる。総辞職問題での決着は持ち越した。

政権協議では、与党側が合意案を提示し①衆院小選挙区の区割り法案は次の臨時国会で処理②税制改革は先進国首脳会議(ナポリ・サミット)前に結論を得るーで同意を求めた。

社会党は区割り法案の臨時国会処理は受け入れたが、税制案では消費税率引き上げにつながるちして「容認できない」と拒否した。このため与党内には今回は仮合意とし、サミット後に社会党の政権参加を実現すべきとの認識も出ている。

トップ会談後、村山氏は消費税率引き上げを政権合意に含めないと明言。野坂国対委員長らは政権協議を打ち切り、「村山首相」実現で動くよう求めた。

社会党内には総辞職を政権協議の前提とすべきだとの意見が強く、首相が総辞職を最終的に回避した場合、不信任案に同調者が出るのは必至。新党さきがけは社会党主導で新政権が発足しない場合、不信任案に賛成する構えを見せ、園田代表幹事も「村山首相」を提唱した。《共同通信》

一方、自民党は23日夕、土井衆院議長に不信任案を提出した。不信任の理由として「首相や閣僚の軽率な失言で国際的信用を失墜させた」などを挙げた。24日中の採決を目指し、多数派工作に全力を挙げる。《共同通信》



【1994年度予算】成立

大型所得税減税による景気刺激策を柱とする総額73兆817億円の一般会見など1994年度予算は23日午後の参院本会議で、連立与党などの賛成多数で可決、成立した。

予算編成が6月以降にずれ込んだのは90年度以来で、戦後4番目の遅さ。予算案は3月4日に国会に提出されたが、細川前首相の佐川疑惑解明をめぐる与野党対立や細川氏の退陣、羽田政権発足など政局のあおりで、衆院予算委の審議入りまで80日間たなざらしとなる異例の展開。衆参両院予算委での実質審議は計23日間の超スピード審議となった。《共同通信》

【政界談話室】

○…羽田首相は23日、参院予算委員会で首相や閣僚の不適切な発言が多いことを批判されると声を荒らげて「私は間違ったことは言ってない。五歩、十歩歩く中で話したことの一部を大きく取り上げて活字にしてしまう。報道も勉強するべきだ」と非は首相番記者などマスコミにあると反論。委員会休憩後に記者団から「(取材の)どこが問題か」と問われる「全部だよ。立ち話が本当の話になってしまう」と批判を繰り返した。海部、細川氏と政権発足当初は記者への対応が丁寧だった元・前首相も末期にはけむたがるようになった。となるとマスコミとの関係では羽田政権は既に末期?

○…この日の参院予算委員会の冒頭、井上委員長は羽田首相らが陣取る閣僚席に向けて「当委員会は能率的な予算審議に努めている。閣僚各位にも緊張感を持っていただきたい。居眠りなどせぬよう注意する」と異例の発言をした。自民党理事がこれに先立つ理事会で、「政策協議などがポンポン出て国会が終わったような雰囲気になり、委員会での緊張感が緩んでいる」と井上氏に厳重注意するように要請したのを受けての発言。与野党の予算委理事の了承は得てはいるものの、突然の委員長注意にざわついた閣僚席も静まり返り、効果はてきめんだったよう。《共同通信》



6月23日のできごと